「脳梗塞になりやすい性格がある!?」脳梗塞になって気付いた脳梗塞のリスクと性格の落とし穴

「脳梗塞になりやすい性格がある!?」脳梗塞になって気付いた脳梗塞のリスクと性格の落とし穴

3月8日(土) 0:55

2020年11月半ば、右手足の脱力感に気付いた私。病院に行ってみると、脳梗塞(のうこうそく/何らかの原因で脳の血管が詰まり、血液がいかなくなって脳が壊死してしまう病気)で緊急入院することになりました。脳梗塞は脳の血管が詰まる病気と理解しながらも、特に持病もなく何が原因だったのか理解できないでいる私に、次々とやってくる看護師たちが口をそろえて聞いてきたのは、意外なことでした。脳梗塞の原因となったことについてお伝えします。
入院直後、看護師からよく聞かれたこと
50代に入り、子育てがほぼ一段落したころでした。朝起きて、右手と右足の脱力感に気付いた私は、脳外科のある最寄りの病院に駆け込みました。そこで脳梗塞と診断され、そのまま即入院となりました。

病室の天井を眺めながら、フリーライターとして長年忙しさにかまけ健康をないがしろにしてきたことを後悔していると、着替えを手伝いに来た看護師が、 「頑張り過ぎて無理しちゃったかな?」 と声を掛けてきました。

たしかに頑張ってもいたし、無理をしていたような気もします。しかし看護師から「痛い?」とか「苦しい?」ではなく、 唐突に「頑張り過ぎて無理しちゃったのかな?」と聞かれたことが意外でした

その後、頻繁(ひんぱん)に病室を出入りする看護師たちからも「何かつらいことや心配事があった?」とか「大きなストレスになることがあった?」といった言葉を掛けられました。

「脳梗塞って気の持ちようでなるんだっけ?」疑わしく思った私は、枕元のスマホを手に取り、「脳梗塞」「原因」で検索を始めました。
脳梗塞の原因に驚き!
スマホと女性の指先のイメージ

多くの記事には、脳梗塞の主な原因は動脈硬化で、高血圧や糖尿病、飲酒、喫煙、肥満などから引き起こされるといった内容が書かれていました。

私は更年期を迎えて肥満気味、やや高めの血圧も心当たりではありましたが、なぜ看護師たちは「頑張り過ぎ」や「ストレス」を口にしたのだろうと不思議でした。

すると、脳梗塞の原因に「ストレス」と書かれた記事を見つけました。その内容は 過度なストレスで自律神経が乱れると、血圧・脈拍・血糖値が上がり動脈硬化が促進されるというものでした。だから、ストレスを受けやすい人は脳梗塞のリスクが高い というのです。

さらに脳梗塞になりやすい性格として、意欲的・勤勉・向上心・仕事熱心・責任感・几帳面・負けず嫌いといった言葉が並び、このような アグレッシブな性格や行動パターンの人は、脳疾患・心疾患にかかりやすいと書かれていた のです。

それなら間違いなく私は当てはまっていました。結婚してから25年間、ハードワークとワンオペの家事育児でキャパを超えていたのに、助けを求めることに罪悪感があり、睡眠時間を削ってひと息つく暇も惜しむ日々。

PTAや子ども会でも気が付けば率先して他のママたちの1.5倍働く始末。自分はストレスに強いと過信していましたが、どうやら違ったようです。
病院で出会った私とよく似た主婦たち
病室で隣の女性と話をするイメージ

仕事も家も、私がいなくなったら大変……そう思い込んでいたのは私だけ。いったんすべてを手放しても、周りは意外とあっさりそれを受け入れてくれたことが信じられない気持ちでした。

開き直ることで家庭や仕事でがんじがらめのストレスから解放された入院中、同室になった何人かの患者さんと親しくなりました。そこで仕事や家族、入院するまでの生活などについて語り合う機会がありました。患者さんの中には脳梗塞だけでなく、脳出血やくも膜下出血の方もいます。

そこで驚いたのは皆、性格や家庭環境がよく似ているということです。

仕事熱心で家族思い、何でも自分ひとりで背負い込み、自分のことは後回し。疲れきっていることも、無理をし過ぎていることにも気付かず、入院してようやくわれに返った人ばかり。夫は家のことを何もしない・できないという共通点もありました。

そして、「これからはもっと家族に頼らなくちゃね」と話して、それぞれ退院していったのです。
まとめ
脳梗塞を機に、私は「~すべき」の性格を猛省し、「まあ、いいか」の精神で過ごすことに決めました。仕事は無理なスケジュールを避け、家事も家族の手を借りるようにして、ストレスをため込まない生活を実践中。先日、娘から「お母さん、性格変わったね」と言われ、思わずほくそ笑んだのでした。



※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:あらた 繭子/50代・フリーライター。大学生と高校生の子を持つ。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の体にムチを打つ毎日。休日のガーデニングと深夜のK-POP動画視聴が趣味。
イラスト/おんたま

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

監修者:医師 新田 正光先生 1997年秋田大学医学部卒業。日本循環器学会 専門医。日本内科学会 総合内科専門医・指導医。その他、日本心血管インターベンション治療学会、日本透析医学会、日本救急医学会や日本不整脈心電図学会の専門医も勤めている。


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