【写真】令和のクオリティーで描かれる過去の回想シーンが話題に
「週刊プレイボーイ」(集英社)とWEBサイト「週プレNEWS」で連載中の「キン肉マン」新シリーズをアニメ化した「キン肉マン」完璧超人始祖編(パーフェクト・オリジン編) Season 2(CBC/TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠、ほかにて／Netflix見放題独占配信)の第19話「鋼鉄の不沈艦!!」が3月2日に放送された。ネメシス(CV.草尾毅)と闘うロビンマスク(CV.小西克幸)は不屈の闘志で幾度も立ち上がり、沈むわけにはいかない理由を語る。そして、ネメシスにはキン肉マン(CV.宮野真守)との共通点がさらに深まる。(ネタバレが含まれます)

■敗北から新たな自分を得たロビンマスクの生き様

ここまで繰り広げられてきた完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)と正義・悪魔超人連合軍の団体対抗戦。完璧超人は強大なパワーもさることながら、体に備えるさまざまなギミックでキン肉マンたちを苦しめてきた。しかし、その中でネメシスだけは特別なギミックを持たずに闘うテクニシャン。一方、ロビンマスクスも正義超人軍随一のテクニカルファイターだ。技巧派同士の対決となったこの一戦、しかし、序盤こそ互角に見えたものの、ネメシスドライバーを受けたのを機に、ロビンマスクは防戦一方に追い込まれてしまう。

ロビンマスクはアノアロの杖を呼び出してのユニコーン・ファイヤーヘッドを繰り出すも、ネメシスには通用せず、逆にバトルシップ・シンクで切り返されてしまう。脳天からマットに突き刺さるその姿を無様とあざ笑うネメシス。だが、ロビンマスクは「決して沈めない理由があるのだ」と立ち上がる。ロビンマスクが語ったそれは、プライドの塊で、自分こそが正義と信じ、矮小でしかなかったかつての自分への反省と後悔。ネメシスの振る舞いはそんな昔の自分を見ているようで、否定しなければいけない強さだったのだ。

その中で回想されたのは、キン肉マンとの出会いと過去の対戦、バラクーダ時代のことなど。粉々に打ち砕かれた矮小なプライドに代わって手に入れた、正義超人の一員としてのプライドと友情パワーへの熱い想いだった。

一度でも負けたら終わりの完璧超人と違い、敗北から成長してきたのがロビンマスクという超人だ。キン肉星王位争奪戦で運命の王子の1人、キン肉マンマリポーサを倒すという金星を上げられたのも、それまでの成長があったからこそだろう。そんなロビンマスクの姿に、SNSでは「結局どんなときもロビンはカッコいい」「熱い…熱いぞロビン」などの声が寄せられる。

また、長尺だった過去回想にもコメントが集まり、「令和のクオリティで見れるの最高」「新シリーズは回想シーンも楽しみになってる」「バラクーダがカッコよくなってる！」など、ファンから喜びの声が上がっていた。

■ネメシスはやはりキン肉族王家の者なのか？

ロビンマスクの生き様が視聴者の目を引き付けた今話だが、それと同時に注目を集めたのがネメシスの一連の技とファイトスタイルだ。キン肉マンと酷似した風貌から、キン肉族ゆかり、それも王家に近い超人ではないかと見られているネメシスだが、その疑義はロビンマスクとの試合でさらに深まることになった。

テクニックを捨て、苛烈なナックルパートを連打するロビンマスク。それに対し、ネメシスは両腕を顔の前に上げたパーフェクト・ディフェンダーで対抗する。この姿勢はキン肉族に伝わる肉のカーテンと瓜二つで、キン肉マンは、ネメシスは何者なのかと動揺を見せる。ネメシスは「我が一族に伝わる秘奥義」と言っていたが、やはり、その一族とはキン肉族なのか。しかも、パーフェクト・ディフェンダーを出す際に見せたマスクのギミックも、キン肉マンが大勝負に挑むときに見せるキン肉族の戦闘スタイルを彷彿させるものだった。

素性不明な謎の完璧超人ネメシス。攻守ともに付け入る隙がなく、ロビンマスクはロビン・スペシャルまでも破られてしまう。流血もおびただしく、満身創痍のロビンマスクだが、ネメシスはまだ相手が全力を解放していないことを見抜いていた。

ロビンマスクの鎧は強すぎる自分の力を抑え、相手へのハンデとして装着している拘束衣のようなもの。それを指摘するネメシスに応え、ロビンマスクはついに重い鎧を脱ぎ捨てる。

１話で1試合の決着が付いてきたこれまでと違い、３話目に突入することになったロビンマスク対ネメシスの試合。ここからの決着はどうなるのか。放送後のSNSには「シーズン2最大の山場がもうすぐ！」「原作でも興奮したラスト、気合いの作画を頼みます！」など力のこもったコメントが続々と投稿され、ファンの期待の大きさがうかがえた。

文：鈴木康道




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