「僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?」より
なにわ男子・藤原丈一郎、加藤史帆、谷まりあがトリプル主演を務めるドラマ「僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?」(毎週金曜夜11:15-0:15、テレビ朝日系※一部地域を除く)が3月7日(金)の放送で最終回を迎える。
このたびWEBザテレビジョンでは、同作を手掛ける越後圭祐プロデューサーにインタビューを実施。キャストの魅力や裏側、最終回を前に見どころを語ってもらった。
■30代の“少しかっこ悪い恋愛”をドラマに
ーーまずは、今作を制作されたきっかけと理由を教えてください。
元々「あざとくて何が悪いの?」(毎週木曜深夜0:45-1:20、テレビ朝日系※一部地域を除く)を担当しており、その中で、ある種番組の柱のような形で再現ドラマを続けていました。そういった積み重ねがあり、ドラマという点で社内でも評価していただき、今回「新しく金曜ナイトドラマ枠でやってみよう」と話をもらったことがきっかけです。二つ返事で「やります!」と答えました。
ただ、新たな取り組みのため、どういう形で進めていくかはかなり悩んだ部分でした。
そんな中で、30代同士の僕と演出ディレクターの間で「30代の恋愛って面倒くさいよね」という話題が常々出ていまして(笑)。複雑な悩みだったり、20代では考えないことを考えたり、変なプライドが邪魔して失敗したり…かっこいい恋愛よりも少しかっこ悪い恋愛の方が30代は多いのではないかと思ったんです。そこをリアリティを持ってドラマに落とし込もうという思いが、今作を作る上での根幹になったと感じています。
■撮影現場の雰囲気も「どんどんチームとして仲良くなれた」
ーートリプル主演を務める藤原さん、加藤さん、谷さんの起用理由を教えてください。
僕が2024年7月まで「なにわ男子の逆転男子」(毎週土曜昼3:30-4:00、テレビ朝日系※一部地域を除く)を担当していたこともあり、なにわ男子に対する思い入れがありましたし、番組内で藤原くんとスポーツの企画を一緒に行うなど接点も多かったので、彼のいろいろな部分を見てきました。
本人はあざといタイプでは全くないと言っていますが、人から好かれるある意味での”あざとさ”を持っていると思うんですよね。すごくかっこつけるタイプではないので、逆に拓未のようなプライドのある役を演じたら、いつもと違う藤原くんが見れるのではないかなと思いました。
そして、「もっとしっかりしなよ」とツッコミを受けるようなキャラクターは、人間味が出ないとただイライラされて嫌われて終わってしまいます。どこか憎めなくて応援したくなる拓未にしたいと思っており、藤原くんのにじみ出る人間性がそこを上手に表現してくれるのではないかと、今回お願いすることにしました。番組としても大事なチャレンジの機会に、彼とまたご一緒できて本当に良かったです。
加藤さんは、アイドルの中でも独特な雰囲気を持っていて、彼女に似た方はあまりいない気がします。その不思議な空気感や、掴みどころがないけれど引き込まれていく魅力など、さまざまな表情がある方だという印象を持っていました。かつ、アイドルというあざとさのプロでもあるので、そんな加藤さんであれば芽生を魅力的に演じてくださると思いました。
そして朝比に関してですが、かっこよくて仕事がバリバリできて、でもちょっと抜けていてかわいらしいという絶妙なバランスが必要ですし、女性から応援してもらえる役にしたかったので、誰にお願いすべきか正直一番悩んだ部分でした。
ちょうどその時期に、「あざとくてーー」のスタジオゲストとして谷さんが来てくださったんです。番組に初登場していただくということで、ご本人とも打ち合わせをしていく中で、バラエティー番組での振る舞いから伝わる天真らんまんなイメージだけではなく聡明さも感じ、収録のすぐ後にオファーさせていただきました。
ーー撮影現場での様子はいかがでしたか?
藤原さんは気配りの天才。何気ない差し入れを小まめにしてくれて、それが自然とできるんですよね。苦労した時期を乗り越えたからこそ、責任感だったり場を作る力だったりが身に付いているのだと思うので、年下ですが本当に頼りになる方だと、撮影を通してより感じました。
谷さんは、スタッフに対しても共演者に対しても嫌味のないナチュラルな“あざとさ”がある方。そして加藤さんは、最初は人見知りをしていたと思うのですが、日に日に自分を出してくれて、どんどんチームとして仲良くなれたと感じています。3人それぞれが現場の空気を良くしていただいていて、本当にありがたかったです。
■「このドラマならではの場面になったと思います」
ーースタジオパートやドラマパートのゲストも話題になっていたかと思います。その部分のキャスティングのこだわりはあったのでしょうか?
いろいろな意見が出ることでスタジオが盛り上がってくれたらいいなと思ったので、熱を持って自分の意見を言ってくださる方や、「あざとくてーー」を普段から知ってくれている方というところを重視してキャスティングしました。
ドラマパートでゲスト出演してくれた森香澄さんは、まさに「あざとくてーー」のスタジオによく出ていただいている方。他にも、宇野実彩子さんや”芸人合コンチーム”、休日課長さんなど、番組を支えてくださった方々にドラマへ出演してもらいたいという思いがあったので、そういった場面でご協力いただきました。
ーー越後プロデューサーが個人的に気に入っているシーンやせりふはありますか?
カスミの”おうむ返し”は凄まじかったですね。あの技と表情を見て、やはり森さんはすごいと思いました。作中に出てきた卓球バーは僕も割とよく行くのですが、実際に拓未とカスミのような雰囲気の男女がいるときがあるんですよね。なので、ドラマでもあり、リアリティのあるドキュメンタリーのような、“リアル”を落とし込めたお気に入りのシーンになりました。
あとは、藤原くん演じる拓未が芽生のパジャマの匂いを嗅ぐシーンは素晴らしいと思いました(笑)。女性陣が悲鳴をあげた一方、ゲストの小泉孝太郎さんは「すごく分かる」とおっしゃっていて、まさに男女の意見が真っ二つになるシーンでしたね。藤原くんがパジャマの匂いを吸い込む画が個人的に好きで(笑)、このドラマならではの場面になったと思います。
■“恋愛の終止符”結婚の相手に誰を選ぶのか
ーーいよいよ最終回を迎えますが、最後に見どころとメッセージをお願いします。
第1話から第6話まで、おそらく拓未に対してイライラしながら見ていたかと思います。そんな拓未が最後にどういう決断をしたかがゴールとして描かれています。
第1話の一番最初に結婚式のシーンがあったのですが、“恋愛の終止符”とも言われる結婚、その相手に誰を選んだかがこのドラマの見どころになっています。
ただ、皆さんがいろいろな意見を持つ終わり方になっているので、最後まで振り回され、揺れ動いている拓未の心情を見届けていただけたらと思います。
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