3月6日(木) 13:40
「Suica」は鉄道やバスだけでなく、買い物などでも使える東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)のICカードです。
「Suica」の発行枚数は2024年6月末時点で1億枚越えといったデータもあるほど、幅広い人々に利用されています。鉄道の利用などで貯めた「JRE POINT」は「Suica」へのチャージに使えるほか、商品への交換や駅ビルでの支払いなどに利用可能です。
一方「PASMO」は、きっぷとして使えるのはもちろん、電子マネーとして買い物の支払いにも利用可能な株式会社パスモのICカードです。「PASMO」の流通枚数は2024年5月時点で4000万枚以上というデータがあります。私鉄などを利用する頻度が高い人は、各事業者のポイントが貯まる「PASMO」の方がお得なのも特徴のひとつです。
「Suica」と「PASMO」は相互利用ができます。しかし私鉄だけの定期券を「Suica」で購入することはできないほか、JR東日本の路線を含まない他社線のみの利用も原則としてできないため、注意が必要です。
品川から横浜への引っ越しに伴い、上記に該当する場合は「カードの交換」が必要になります。通勤や通学などの経路も考慮して、交換などの対応が必要なのかを事前に調べておくとよいでしょう。
東日本旅客鉄道株式会社によれば、「Suica」には、中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」に基づき、「Suica」の機能を今後10年間にて順次グレードアップしていく「Suica Renaissance」という計画が存在します。
将来的には、タッチせずとも改札を通過できる「ウォークスルー改札」や改札機のない駅で「位置情報などを活用した改札」の実現を目指しているのが特徴的です。
また、Suicaの利用エリアを統合し、Suica未導入エリアではモバイルSuicaアプリで購入できる「スマホ定期券(仮称)」が利用できるようになるという計画もあり、より便利になっていくことが予想されます。
私鉄などJR以外の電車を利用する機会が多い人は、各事業者のポイントが貯まる「PASMO」の方がお得になるかもしれません。株式会社パスモによると、対応しているポイントサービスや企業は、以下の通りです。
・小田急ポイントサービス(小田急電鉄)
・京王トレインポイント(京王電鉄)
・京王ポイントサービス(京王パスポートクラブ)
・京急プレミアポイント(京浜急行電鉄)
・京成グループポイント(京成電鉄)
・相鉄ポイントマイル(相模鉄道)
・SEIBU Smile POINT(西武ホールディングス)
・TOKYU POINT(東急)
・メトロポイントクラブ(東京メトロ)
・メトロポイント(東京メトロ)
・ToKoPo(東京都交通局)
・TOBU POINT(東武カードビジネス)
・Vポイント(横浜市交通局)
「Suica」と「PASMO」は相互利用が可能です。しかし、私鉄だけの定期券を「Suica」で購入することはできないほか、JR東日本の路線を含まない他社線のみの利用も原則としてできないため、注意が必要です。該当する場合は「カードの交換」が必要になるでしょう。
「Suica」と「PASMO」においては利用できる範囲に大きな違いはありませんが、貯まるポイントなど異なる点も存在します。普段から使うものだからこそ、これを機にICカードの種類を見直してみるのもよいかもしれません。
東日本旅客鉄道株式会社
株式会社パスモ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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