「まさか病気だったなんて!」産後に悪化した生理痛で育児がままならず…婦人科で判明した子宮の異変

「まさか病気だったなんて!」産後に悪化した生理痛で育児がままならず…婦人科で判明した子宮の異変

3月5日(水) 5:55

第一子を出産後、すぐに生理が再開。ところが、出産を境に妊娠前とは比にならないほど重い生理痛に苦しむことになりました。そんなタイミングで受診した婦人科で判明した病気とは……。私が産後に経験した、重い生理痛を引き起こす病気の体験談を紹介します。
生理痛ってこんなに重かったっけ…
2023年に第一子となる長女を出産。妊娠中と授乳中は不快な生理とは無縁の生活を送れる! と思っていましたが、実際には授乳中の産後3カ月で再開しました。このときの生理痛が妊娠前と比べ物にならないほど重く、娘の世話がままならないほど。また、身体的な不調に加えて、PMS(月経前症候群/生理が始まる3~10日前に現れるさまざまな体と心の不調のこと)もひどく常にイライラしたり急に泣き出したりと、精神的な不調も絶えませんでした。毎月生理が来るたびに寝込むようになり、憂うつな日々を送っていました。

夫は私の出産後3カ月間、育児休業を取得していましたがそれも終わり、朝から晩まで仕事。両家の実家は車で1時間半以上の距離があるため、頼れません。そのため、どれだけ体調が悪くても娘のお世話だけはしなければならず、痛みに苦しみながらも「生理の間の数日だけだから……」と無理やり体を動かしていました。

毎月の生理のたびに心身共に不調はひどくなる一方で、夫との衝突が絶えず、初めての子育てでいっぱいいっぱいの中、体調の変化に苦しむ日々。妊娠前から生理痛は重い方でしたが、まったく動けないほどの経験は初めてでした。この時点で受診して薬を処方してもらえばよかったかもしれないのですが、当時授乳をしていた私は薬を飲みたくないと意地を張ってしまい、結局ただただ時間が過ぎるのを横になって待つという方法を選びました。
婦人科を受診するとまさかの結果が
そんなタイミングで、市の子宮がん検診を受けることに。近所の産婦人科で検診を受け、ついでに生理痛についても質問してみました。すると、子宮のエコーを見た先生から、 子宮の病気の可能性があると告げられ、「経過観察のために月に1回通院してください」と説明 を受けました。軽い気持ちで相談したのにまさか病気の可能性があるなんて……、とショックが大きかったことを今でも覚えています。

子宮がん検診の日から数回病院に足を運び、判明した病気は 「子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)」 。子宮腺筋症とは、子宮筋層内に子宮内膜に似た組織が増殖してしまう子宮の病気です。30代後半から40代以降の女性で出産経験がある人が発症しやすく、おなかが張る・生理痛が激しくなる・過多月経になるなどの症状があるそう。まさに私が悩んでいた症状そのものでした。

病名がはっきりして安心した半面、子宮の病気ということは今後妊娠できないかもしれないという不安がよぎります。第二子を望むのならまずは治療をして子宮の状態をよくしなければいけないと感じ、婦人科の先生に相談した上でホルモン治療を開始することにしました。
1日2回薬を服用して排卵を止める治療を開始
婦人科の先生と相談し、薬を服用するホルモン治療を開始。ジエノゲストという薬を朝晩2回服用し、生理を起こさないようにしています。薬を服用している間は子宮や卵巣がダメージを受けないため、生理を止めることは子宮を守ることになるそうです。

薬を飲み始めてから約半年が経過しましたが、生理が格段に軽くなり出血量が減りました。ジエノゲストで痛みを抑えられ、生理痛はほとんど気にならないほど軽くなりました。また、PMSも軽減され生理前のイライラもなくなり、ようやく訪れた心身ともに穏やかな日々。同時期に仕事を始めたため、慣れない間はバタバタしている朝に薬を飲むのが少し手間に感じましたが、生理痛から解放されるなら……と三日坊主の私でも続いています。

あのとき婦人科で相談していなければ、今もひどい生理痛やPMSに悩まされていたかと思うと、治療ができてよかったと感じています。ただ、もっと早く受診していれば……という後悔はあります。自分の体は替えが効きません。子どものためにも、もっと自分を大切にして生活をしたいと感じました。
まとめ
生理痛は他の人とは比べられないため、自分が重度なのか軽度なのか判断がつかずにいました。しかし、重度の生理痛に苦しみ日常生活がままならなくなったことで、体からのSOSに気付くきっかけに。今回わかったのは、どんな小さな不調でも病院を受診し、治療を受けることの大切さです。体からのサインにいち早く気付き、医療に頼ることを心がけたいと感じた出来事でした。



※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:松本 裕美/30代女性・ライター。2023年生まれの女の子と夫の3人暮らしのママ。飲食業で働いていたが、出産を機にWEBライターに転職。夫は朝早くから夜遅くまで仕事なので、ワンオペ育児に奮闘中。子どもを寝かしつけた後の晩酌が毎日の楽しみ。
イラスト/sawawa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)

監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生 東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。


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