【写真】身長差35センチ、齋藤京子&城田優の濃密ハグシーン齊藤京子が主演を務める放送中のドラマ「いきなり婚」(毎週火曜夜0:24-0:54、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)。地味目OLの主人公・真央(齊藤)が、イケメン上司・創(城田優)と酔った勢いで0日婚してしまうというオトナのラブストーリーだ。
WEBザテレビジョンでは、明石広人プロデューサーにインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。
■タイトルの“キャッチー”さが重要
――「ドラマDEEP」という枠はこれまで復讐や過激なシーンが多かった印象ですが、王道ラブストーリーに転換した狙いはありますか?
これはキャスティングの際などにもよく「今回は不倫・復讐モノではないんですね」と言われたのですが…(苦笑)。実は今作の「いきなり婚」は、これまでの枠方向性から“転換”したとは思っておりません。
当時「ドラマDEEP」という枠の立ち上げと、ラインナップ選定・枠運用に関わっていたのですが、枠立ち上げ当時に定めた“企画選定ポイント”から、今回の「いきなり婚」も決して外れているわけではなく、これまでのタイトルと同様の基準で検討し、このタイトルを選んだ経緯がございます。
“大人の女性層に支持してもらえるドラマ作りをする”という狙いではありましたが、今「いきなり婚」に想像以上の反響を頂けて、正直驚いています!
――「いきなり婚」を制作されたきっかけと理由を教えてください。
大人の女性層をターゲットにした枠ですので、まず「酔った勢いで0日婚していた」という物語の入口に魅力を感じました。原作のコミック、そしてその元である小説を読ませてもらい、各キャラクターに隠された“秘密”の存在が、連続ドラマとして展開していくのにぴったりハマる要素だと感じました。
ほとんどのキャラクターの秘密は明かされましたが、まだ創に関わる重大な秘密があり(※TVerオリジナルエピソードでは明かされていますが)、この後も大きなうねりのある展開が待っていることが“連続ドラマとして魅力的に作れる!”と感じたポイントです。
また、タイトルが「いきなり婚」とすごくキャッチーだったことも非常に重要でした。制作を決意した経緯に関しては、このドラマで伝えたいメッセージがあったからで、全話を通して描きたいのは「努力してきた主人公が報われる」という普遍的なお話です。
「こんなスパダリは私の近くにはいない!」と思われるかもしれませんが…(笑)。日々いろいろなことを頑張っている方々に少しでも元気を届けられるドラマにしたい、多くの方に共感してほしい、という思いから連続ドラマにしたいと思いました。
――原作を実写ドラマ化するにあたって、苦戦したことや大変だったことはありますか?
キャラクター、特に真央を構築する作業には時間をかけました。原作の小説とコミックでも若干キャラクターが異なり、双方の先生・編集の方々としっかり意見交換をして、ドラマ版としての真央のキャラクターを作っていきました。脚本づくりの際には多角的かつ愛情あふれるアドバイスを頂くことができて、本当に助けてもらいました。
■二人の身長差が“キュン”のプラスになった
――齊藤京子さんと城田優さんの起用理由を教えてください。
主人公の真央は、自ら率先して周りを変えていくような“スーパーヒロイン”ではありません。けれど、日々の仕事や対人関係、生活・家事など、自分の手の届く範囲を、しっかりと誠実に向き合ってきた女性です。
多くの方々に共感してほしいこの役を演じていただくにあたって、齊藤京子さんの純粋さと、ナチュラルな雰囲気がぴったり役とハマると感じたのでお願いしました。ドラマの冒頭など、「地味目OL」と形容させてもらっていますが、恋が進むにつれてどんどんかわいい表情を見せてくれるそのポテンシャルに、お願いして本当に良かったと思っています!
創は、まさに“二次元から飛び出してきたようなスーパーヒーロー”です。実写化して皆さんが納得できるキャスティングを考えていた時、城田優さんが思い浮かびました。ご本人は「映像作品でオファーがくるのは悪役ばっかり」と自虐的におっしゃっていましたが、この現実離れした役を体現できるのは城田優さんしかいないと思いました!
お二人の身長差がかなりあることに対して、映像にしたときの収まりなど個人的に最初は気にしていたのですが、全くの杞憂で、視聴者の皆さんがその身長差にキュンを感じてもらえていることはうれしい誤算でした。
――現場でのお二人の様子や、全体の雰囲気はいかがですか?
齊藤さんは本当に何かがツボに入ると笑いが止まらないゲラな方で、現場でもスイッチが入ってしまうことが何度かありました(笑)。ただ、連日タイトな撮影スケジュールで、齊藤さんはほとんどのシーンに出ているような超多忙な中、齊藤さんが笑ってくれると現場も和み笑いが生まれ、もしスタッフに疲れが多少出ていても、それを吹き飛ばす良い空気感を醸し出してくれました。
城田さんは言わずもがなのムードメーカーです!率先して場を盛り上げる、まさにエンターテイナー。公式SNSでもアップしましたが、同じ誕生日の現場スタッフにすてきなプレゼントを用意してくれていた時には驚きました。
現場の雰囲気に関しても自信をもって「良いチームだった!」と言えます。最初にキャスト・スタッフが集まった際に一つお願いしたことがありました。それは「PもDも男性しかいないという危険な状況です。このままではラブストーリーを作るのに不安しかありません。どうか女性の意見をたくさん聞かせてください!」というお願いです。結果、現場で悩んだ時には女性スタッフが積極的に意見を発信してくれて、その意見を参考にさせてもらいました(笑)。

■本作は「女性スタッフの意見を参考」
――モラハラ彼氏・マウント女子など、作品を彩る俳優陣のキャスティングのこだわりを教えてください。
齊藤さん、城田さん以外のキャスティングは「とにかく芝居がうまく、役にハマる人」にこだわりました。どなたも「いつかご一緒したい!」と強く思っていた役者さんなので、胸を張って「ベストなキャスティングができた!」と自負しております。
マウント女子役・美香を演じてくれた椛島光さんは、配信ドラマで演技を見てずっと気になっていました。小悪魔的なあざとさにぴったりな容姿もさることながら、声のトーンのお芝居で甘めから辛めまで演じ分けてくださり、本当にお願いしてよかったと思いました。今回人生初の明るい髪色に挑戦してくださったこともうれしかったです。
モラハラ彼氏役・航太を演じてくれた藤堂日向さんは、以前別作品のオーディションで演技を拝見し、今回の役をオファーしました。連ドラ初レギュラーという機会にご一緒できたことを奇跡だと思います。本読みの際に第1話の重要な「本当無理だわ」のせりふを“少しだけ人を軽んじるような”笑顔で言った瞬間に「これが航太だ!」と確信しました。
他キャストに関してもたくさん語りたいことはありますが…皆さんのおかげで本当に楽しく真剣な現場で撮影をすることができて感謝しています。
――撮影中の印象的なエピソードはありますか?
先ほど話した「女性スタッフの意見を参考にした」の具体的なエピソードなのですが、あるシーンでリハーサルを終え、カット割りの打ち合わせをしていた時、とあるパーツの「ヨリ(クローズアップ)を撮るか・撮らないか」と議論になりました。
男性カメラマンたちと「撮らない」と結論づけたのですが、直後に女性スタッフ数名が「あった方がいいと思います!」と進言してくれて、そのヨリを撮ることにしました。担当部署というそれぞれの垣根を超えて、良い作品にすべく意見を言い合えるすてきなチームでした。
全編撮影終了後、齊藤さんも「本当に良いチームだった。いい雰囲気でずっと撮影することができた」とコメントしてくれたり、城田さんも「自分にとっても“今後上書きされない瞬間”がたくさんあった」と言ってくれてうれしかったです。
■齋藤&城田のキスシーンは「美しかった」
――個人的には5話の仲直りの握手が好きだったのですが、明石Pの特にお気に入りのシーン、またはせりふはありますか?
たくさんあって選べないのが本心ですが…“キュン”ならば、第6話の真央の部屋でふざけ合いながらキスをし、創が「ごめん、かわいすぎて無理だった」というシーンは撮影しながら自分でもドキドキしました(笑)。真央の表情にもピュアさと色っぽさが同居していて、本当に美しかったです。
――ずばり、これから先さらに“キュン”は増えていくのでしょうか?
9話から「お家騒動ロマンス編」が開幕します!先週配信されたTVerオリジナルエピソードでついに登場した高嶋政伸さん演じる社長が、2人の恋を引き裂こうとするのですが…“キュン”はもちろん、とにかく怒濤の展開でこれまで以上に感情がジェットコースターになると思います(笑)。そして、最終回には「これでもか!」という、たっぷりの“キュン”を詰め込みましたので、お楽しみに!

■9話から「お家騒動ロマンス編」が開幕
――最終回に向けての見どころと、視聴者へメッセージをお願いします。
ここから物語は大きく展開していきます。怒濤のラストスパートです!最終回までのどの話にもすごい山場があって、きっと感情を揺さぶられるはずです。
最終回では“見たことがないすてきなシーン”を撮影することができました。あっと驚く本当に美しいシーンです。最後までご期待ください!

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