暑さをしのぐため海中世界に行った少女…人魚姫と出会う物語に「見惚れてしまった」の声【漫画】

『海の姫にあこがれて』第1話より/画像提供/眩しいさん

暑さをしのぐため海中世界に行った少女…人魚姫と出会う物語に「見惚れてしまった」の声【漫画】

3月4日(火) 3:00

『海の姫にあこがれて』第1話より
【漫画】少女が憧れの人魚姫と出会う話に「続きが気になる…」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『海の姫にあこがれて』をピックアップ。作者の眩しいさんが、2024年12月30日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、8000件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では眩しいさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■暑さから逃れるために足を運んだ海中世界での物語
『海の姫にあこがれて』第1話より


真珠色の髪、尾びれの形をした毛先、マンタのスカートという、御伽話から飛び出してきたような美しい人魚のお姫様が、青く澄んだ海の中にいたらしい。

「暑い…」「暑すぎるよ〜」と苦しそうな顔をしているのは、海中世界や人魚姫に憧れを持つ少女・エメ。年中夏のような暑さが続いているため、異常気象だと嘆いている。

その横で、「何十年も前からの話だ」「今に始まったことではない」と冷静な様子を見せているのは、太陽の化物・ホリホック。

しかし、エメは「このままじゃ私文字通り溶けちゃう」と言って、ホリホックにこの暑さを何とかしてほしいと頼み込む。

ホリホックは、色々と考えを巡らせて「暑さをどうにかするのは難しいが、暑さを避ける方法ならばあるかもしれない」と言い出した。

暑いのはあくまでも地上の話で、海の水は一年中真冬のような冷たさだと聞いたことがあるというホリホック。エメを抱き抱えると、「君は昔から海中世界が好きだったな?」と言い出して、海中へと向かった。

海中を手軽に見物できるように、使わなくなった列車を海に沈めた施設に着くと、エメは大興奮。楽しそうな様子を見せる。しかし、「正直ちょっと複雑だな」「こんなに楽しい施設があるんだね」「ここは死後の世界なのに」と切なそうな表情を浮かべて…。

この物語を最後まで読んだ人たちからは、「イラストが美しすぎる」「見惚れてしまった」「まるで1枚絵のような綺麗さ」「続きが気になる…」「すごい」など反響の声が多数寄せられている。

■細かいこだわりを大切にしたい…という眩しいさんの思い
『海の姫にあこがれて』第1話より


――『海の姫にあこがれて』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

イラストと簡単な文章だけで展開していたエメとメアたちの物語を、「漫画として読んでみたい」と言っていただいたことが漫画制作に踏み切るきっかけでした。エメとメアにまつわる物語は、例えば人魚がリグレにいたら?こんな人魚がいたらきっと可愛いのでは?ホリホックとエメが人魚と出逢ったら?エメがもし人魚になって海中を旅できたとしたら?そんな想像を膨らませながら楽しくイラストを描いているうちに生まれた物語です。ホリホックやエメは私が創作を始めた中学生の頃からずっと存在していて、以来ずっと彼らにまつわるイラストや物語を紡いでいます。

――メアの瞳の美しさに惹き込まれてしまいました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

全体的に、細微な表情の差にこだわりながら描きました。エメ、メア、ホリホックは三者三様の性格なので、その性格を表情や言葉遣いの差で表せるように気を付けました。特にホリホックは感情を隠しがちなキャラクターだからこそ、眉や口元にほんの少し本当の感情をちらつかせるように心がけています。「現世からの長い憧れ…なんだな」「仕方のない子だな 君は」の表情が悲しげにも複雑そうにも見えるようにこだわったので、是非注目していただけたら嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

エメが水中から水面を見上げているシーンが、海の雄大さや希望を上手く色や構図に落とし込めたのではないかという気がして気に入っています。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?

日常を送っている中でふと出逢ったものや単語からインスピレーションを得たり、もしこの場面にエメやホリホックたちが居たらどうなるだろう?と想像を膨らませたりしています。また、シーンやテーマだけを決めた一枚絵を描きながら、あるいは描きあげた後に、その一枚絵の背後にあるストーリーの想像を広げていくことも多いかもしれません。

――本作は、美しい色使いの中に繊細さを感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

本業がイラストレーターということもあり、1ページ1ページを1枚のイラスト作品としても楽しめるような作画を心がけています。全ページ青色ですが、悲しげな青、希望溢れる青、不穏な青、あたたかい青、という風にコマやシーンごとに細かく青色を使い分ける意識をしています。伝わらない程の細かいこだわりですが、これからも大切にしたいと思っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

10ページ以上続く漫画を描くのは生まれて初めてなのでかなりチャレンジングではありますが、まずは物語が一区切りつくところまでは走り切りたいというのが第一の目標です。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

私の創作は元々自己満足ですが、私自身だけじゃなく、興味を持ってくださった方にも楽しんでもらえるよう工夫しながら描いていきたいと思っています。これからも漫画、イラスト、小説、同人誌、商業書籍、音楽等、様々な形で創作世界を表現しますので、時々でもエメたちの生き様を覗いていただけたら嬉しいです!また、先日ホリホック(とエメ)を主人公に据えた絵本『夜の陽だまり』が発売されましたので、そちらも是非読んでいただけたら嬉しいです。



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