「身分証がなくてもわかるだろ!」“迷惑老人”に苦しむ携帯ショップ店員の嘆き。「本社に報告するからな!」と言われても…

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「身分証がなくてもわかるだろ!」“迷惑老人”に苦しむ携帯ショップ店員の嘆き。「本社に報告するからな!」と言われても…

3月4日(火) 6:53

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迷惑客やカスハラ(カスタマーハラスメント)が社会問題となっている。その理不尽な言動は、対応した従業員にトラウマを植え付けかねない。

携帯ショップで10年ほど勤務経験のある山下彩実さん(仮名・30代)は、いわゆる“迷惑老人”に苦しめられたという。

開口一番に「息子の元ヨメと孫の連絡先を教えろ!」

ある日、山下さんは怒り心頭の男性客に遭遇した。

「老人が店内に入ってくると、開口一番に『息子の元ヨメと孫の連絡先を教えろ!』と言ってきて、あまりの剣幕に驚いてしまいました」

男性客の息子が離婚し、その元妻と子どもたちの連絡先がわからなくなったという。どうやら元妻側は息子の電話を着信拒否し、行方をくらましたらしい。

「こちらとしては個人情報保護法の観点から第三者に情報を提供することはできません。それでも『こっちは家族なんだぞ! 家族が会えないのはおかしいだろ!』と怒鳴り散らしたんです……」

何度も「無理です」と伝えたところ、渋々と退店していったという。

「弁護士に書いてもらった」“偽造書類”を持参

しかし、問題はそれで終わらなかった。後日、男性客は再び携帯ショップを訪れた。手には「弁護士に書いてもらった」という書類を持参していたのだ。

内容は元妻と孫の住所を提供せよというものだが、書類には弁護士名と押印、弁護士番号が記載されていた。

「念のため、バックヤードで弁護士番号をネット検索してみたのですが“該当者なし”。つまり、この書類は偽造されたものだったんです。スタッフがその旨を伝えると、老人は逆上し、『ふざけるな! 弁護士が書いたものを疑うのか! お前らは人の心がないのか!』と、罵詈雑言のオンパレード。最終的には警察を呼んで帰ってもらいました」

まだこれで終わらなかった。

「さらに後日、男性は再度来店して『警察に言われたとおりに直した。これでいいだろう?』と書類を出してきたのですが、警察からそのような指示があるとは思えません。警察に再び来てもらい、連れていってもらいました」

山下さんは男性客の度重なる迷惑な行動にウンザリしてしまったという。

「俺は元県議会議員だ!身分証がなくてもわかるだろ!」

また別の日のことである。高齢の男性客に本人確認書類の提示を求めたところ、運転免許証を差し出したが、その有効期限は半年前に切れていた。

そこで「別の本人確認書類をご提示ください」と伝えると、彼は突然激昂したのだ。

「俺は元県議会議員だぞ! 俺のことがわからんのか!」

まるで大物政治家のような態度である。

「私たちは『申し訳ありませんが、どのような方でも一律で本人確認書類の提示をお願いしています』と説明しました。しかし納得してもらえず、『俺が嘘をついているとでも言うのか? こんな小さな街で俺を知らないなんて、お前らの頭がどうかしている!』『俺は昔、この市の発展にも貢献してきたんだぞ! 俺がいなかったらこの店もなかったかもしれないんだぞ!』などと言い放ったんです」

だが、山下さんはその顔や名前に見覚えがなかった。首をかしげていると、男性は「もういい! こんな店は二度と来るか! 本社に報告するからな!」と吐き捨てて出ていった。

警察に情報提供を行いながら、いちおう“元県議”の存在を聞いてみたが、警察も「知らない」という。どうやらそれも嘘だったようだ。

自分の非を認めずに逆ギレ!

高齢の女性客が「携帯の電源が入らなくなった」とショップを訪れた。確認のために電池パックの蓋を開けると、水濡れを検知するシールがしっかり反応し、内部にも水滴が残っていた。

「スタッフが『これは水に濡れた形跡がありますね』と言って、そのシールと水滴を見せて説明したのですが、『私は絶対に水に濡らしていない! 朝は普通に使えていたのに突然壊れた! すぐに新品と交換しろ』と主張してきました。さらに『購入時にもともと濡れた端末を押し付けられた』など、ワケのわからないことまで言い出す始末です」

押し問答が1時間ほど続いた頃、突然、彼女の娘と思われる女性が店に駆け込んできた。そして、衝撃の事実が明かされる。

「じつは、その家で同居しているお孫さんが、お湯を入れたカップに携帯を落としてしまったそう。すぐに拾い上げてテーブルに置いておいたものの、持ち主である彼女には伝えていなかったとのことです」

娘が経緯を説明しても、スタッフに対して一切謝ろうともせず、「そんなの知らない! 他社に乗り換える!」とヒートアップ。そのまま店を出ていったという。

「高齢者の場合は、いまだに“お客様は神様”だと思っているお客様も少なくないと思います」

携帯ショップの裏側では、スタッフたちの知られざる苦労もあるのだ。

<取材・文/日刊SPA!取材班>



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