【競馬予想】中山記念は人気の実力馬にとって「鬼門」 舞台合う伏兵2頭の反撃に要注意

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【競馬予想】中山記念は人気の実力馬にとって「鬼門」 舞台合う伏兵2頭の反撃に要注意

3月1日(土) 22:15

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今年で99回目を迎える伝統のGII中山記念(中山・芝1800m)が3月2日に行なわれる。

有力各馬にとって、マイルから中距離路線のGIへの始動戦、さらには海外遠征へのステップレースといった位置づけにあり、注目度の高い一戦だ。実際、過去にはここを叩いて春のGIでの好成績に結びつけた馬が数多くおり、ネオリアリズムやウインブライト、パンサラッサなどはここを勝って海外GIでの戴冠につなげている。

しかしながら、人気の実力馬は苦戦傾向にある。過去10年の結果を見ても、1番人気はわずか3勝。ほかはすべて馬券圏外に沈んでいる。そのため、3連単ではしばしば高配当が生まれていて、一昨年は12万9610円、昨年は54万2050円といった高額配当が飛び出している。

そうした状況を受けて、研究ニュースの藤田浩貴記者も波乱含みのレースと見て、こう語る。

「今年は、シックスペンス(牡4歳)、ソウルラッシュ(牡7歳)あたりが人気になりそうですが、前者はツメの不安で坂路中心の調整。中身の面で不安がつきまといます。後者も大盤コースのマイルがベスト。コーナー4つの小回り1800m戦では、取りこぼすことも十分に考えられます」

ソウルラッシュに関して言えば、マイルより長い距離のレースを使うのは、3歳時の10月以来、実に3年半ぶりのこと。しかも、芝1600mを超える距離で勝ち星を挙げたのは、2歳時の新馬戦だけだ。過去にもマイルGI馬がことごとく苦杯をなめており、過信は禁物だろう。

では、どういった馬が中山記念で好配当を演出するのか。藤田記者は人気の盲点となりそうな2頭を推奨馬に挙げる。

1頭目は、 マテンロウスカイ (せん6歳)だ。

「昨年の覇者で、2月のGIII東京新聞杯(東京・芝1600m)からのローテーションというのも同じです。その前走の東京新聞杯(2月9日)では、斤量59kgを背負いながら先行して5着。テンから促していた点からして、次の中山記念を見越した乗り方で、及第点の内容だったと思います。

左にもたれる面があり、左回りよりは右回りのほうが競馬がしやすいのは事実。休み明けを叩いて、型どおりに良化している今回は、狙いすましたひと鞍と見ています」

昨年は7番人気での勝利。前述した高配当を演出する一端を担った。今年も人気薄となれば、狙わない手はないだろう。

中山記念の連覇が期待されるマテンロウスカイphoto by Sankei Visual

中山記念の連覇が期待されるマテンロウスカイphoto by Sankei Visual



「データ的にも、マテンロウスカイを推せる材料は目白押しです。

まず、中山・芝1800mは特殊な条件のせいか、リピーターが活躍するレース。近年ではヒシイグアスやウインブライトが、少し前ではバランスオブゲームやカンパニーが連覇、あるいは隔年で2勝を挙げています。

また、鞍上の横山典弘騎手にとっても好相性の一戦。中山記念では過去6勝を挙げていて、この舞台を熟知しているのは心強い限りです」

藤田記者がオススメするもう1頭は、 クルゼイロドスル (牡5歳)だ。

「前走のGIII中日新聞杯(12月7日/中京・芝2000m)は7着に敗れましたが、結果的に距離が長く、道中で折り合いを欠いた点も堪えました。8着に終わった2走前のGIII富士S(10月19日/東京・芝1600m)も、後手に回ったうえ、直線では内にささる面を見せてまともに追えませんでした。

それでも、富士Sでは勝ち馬からコンマ6秒差。ゴール前の脚色はすばらしく、重賞でも通用する片鱗は見せていました。

4勝中3勝が左回りという戦績から、左回りのほうが合うイメージを持っている人が多いと思いますが、近走の口向きからして、今なら右回りのほうがレース運びはスムーズになるはず。中山に替わるのは、むしろプラスと捉えています。

そもそも右回りでパフォーマンスが落ちるようなことはなく、3歳時のリステッド競走・ジュニアC(中山・芝1600m)を圧勝。3勝クラスのファイナルS(中山・芝1600m)でも僅差の2着と奮闘しています。

こうした要素が見過ごされて、コース替わりによって人気が落ちるようなら、より積極的に狙ってみたい1頭です」

有力馬のほとんどが年明け初戦として迎える中山記念。おかげで、余裕残しの人気の実力馬が何度となく屈辱を味わってきた。今年もそんな歴史が繰り返されるようなら、ここに挙げた2頭の台頭があっても不思議ではない。

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