現在放送中の『名探偵コナン』オープニングテーマとして好評の、Rainy。が歌う「But ノーラヴ」。ミュージックビデオにはガラケーが登場するなど、どこか平成のムードも感じさせる同曲。現在16歳の彼女は、母親の影響で平成J-POPを聴き、学校でも平成モノが流行っていると話す。令和を生きるRainy。は、「But ノーラヴ」をどのような気持ちで歌ったのか?
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■曲が「おいRainy。やるぞ!」と呼びかけてくる
――「疾走感があってカッコいい」などSNSでも評判が良くて、「ラップだったので最初はRainy。さんだと気づかなかった」という意見も。最初に聴いたときの印象を教えてください。
Rainy。:最初は、スピーディーだなと思ったのと、色で言うとブルー系でちょっとクールなイメージを感じました。逆に歌詞では「ここから頑張るぞ」みたいな、内なる情熱があると思いました。
――ラップの曲を歌ったことは?
Rainy。:この曲はラップというわけでもなくて、リズムに乗せて跳ねて歌うみたいな感じです。でもこういうラップっぽい感じは、今までも何度かありましたけど、そのどれとも違っていて、私のなかでは新しい歌い方でした。一音一音でリズムを刻んでいる曲で、しかもタタタタタって進む。頭から〈とっくに臨界点越えてんの〉という、だいぶパンチの効いたフレーズで始まるのも、インパクトがあっていいなって思いました。
――「私に歌えるかな?」みたいな気持ちは?
Rainy。:むしろ「歌いこなしてやる!」って。これをどうやって自分のものにするか、すごく燃えました。
――実際に歌って、難しかったですか?
Rainy。:どの曲にも難しさはありますけど、ちゃんと歌詞の意味を理解して、それをどう伝えたらいいかすごく考えました。私はどんな曲でも、聴いてくださる皆さんそれぞれで解釈できるような歌を届けたいと思っているので、歌詞がクリアーに、早口だけどちゃんと言葉として聴こえるように、アクセントも意識しながら、ストレートに届けることを一番に考えて歌いました。
――中盤のR&B調のフェイクがいいですね。ああいうフェイクのメロディーラインは自分で考えるのですか?
Rainy。:レコーディングのときに、ディレクターさんと一緒に考えました。もともとフェイクを率先してやるタイプではなかったのですが、ディレクターさんが「一緒にメロディーを考えよう」と提案してくださって。何パターンか考えて、実際に歌って「いいね」となったのがコレです。
――歌詞は、16歳の気持ちがテーマになっています。Rainy。さんも16歳とのことで、自分と重ねながら歌う部分もありましたか?
Rainy。:私が共感したところは、〈上⼿くいけば苦労なんてしないね〉というところや、〈都合の良い思惑じゃ通じない〉〈”いつの日か”なんてもの 頼りにしてちゃいけない〉というところです。こうしてRainy。として活動させていただいていて、ちょっとダラけてしまいそうなときとか、目標を立てず毎日をなあなあに過ごしてしまったときは、いつの日かではなく今すぐ、その夢を摑もうという気持ちでやらないと夢には届かないんだと、喝を入れられると言うか、改めて頑張ろうという気持ちにさせてくれます。「自分に自信を持ってやってやるぞ!」という気合いが入った曲で、私もそういう気持ちで活動していますが、時々不安になってしまうときがあるので、そういうときにこの「But ノーラヴ」を聴くと、私のなかにいる気合いの入った私が「おいRainy。、やるぞ!」と呼びかけてくる気がして。私自身を鼓舞してくれるので、気合いを入れたいときに聴くこともあります。
■丁寧語で歌っている歌詞が平成チック
――ミュージックビデオは、まるでロサンゼルスで撮ったようなシチュエーションで、ダンスシーンも見どころです。
Rainy。:自分の曲で、あんなに踊ったのは初めてです。「Teenager」という曲でも踊っていますけど、今回のほうが、足で蹴るとか大きく腕を振るとかアクションが多くて、上手く魅せるのがすごく難しくて。私はぎこちなくなって、スムースかつアクセントを入れながら動くのが大変でした。ダンスにも歌と同じように抑揚があるって気づいたし、それをカッコよく魅せることの難しさを体感しました。
――スクールバスの上で歌っているシーンもありました。
Rainy。:上に乗るのは大丈夫だったんですけど、パレットのついたフォークリフトに乗せられて上がって行くとき、台がガタガタ揺れるから怖くて「ヒィー!」ってなりました。しかもそれをカメラマンさんや大勢のスタッフさんに見守られているというのが、すごく恥ずかしかったです(笑)。
――MVのなかに、二つ折りのガラケーが出てきましたね。
Rainy。:この撮影で、「そこにストラップを付けるんだ〜!」って初めて知りました。私はアンテナの先に付けているものだとばかり思っていて(笑)。開け方も分からなくて、スタッフの皆さんに教えていただきました。
――SPEEDさんの「Body & Soul」のMVを思い出しました。
Rainy。:母と聴いていました。平成の音楽は全部母親からの受け売りですけど、あとはJUDY AND MARYさんの「そばかす」とか「くじら12号」などもよく聴いていました。当時のバンドさんやグループさんは、それぞれに色があって、個性がとてもはっきりしていて。それがすごくいいなって思ったし、私も自分らしさとか自分っぽさをもっと出せるシンガーにならないとなって思いました。
――学校でもそういう平成モノは流行っていたりするのですか?
Rainy。:私はそんなに詳しくありませんけど、友だちはglobeさんの「OVER THE RAINBOW」を着信音にしています。平成初期の曲は丁寧語で歌詞を歌っているイメージがあって、それが私たち世代には新しくて。「OVER THE RAINBOW」に〈〜でしょう?〉とか〈〜と思っていませんか?〉と出てくるみたいに、「But ノーラヴ」も〈いったい誰が予想したでしょうか?〉と出てきて、そこが平成チックだなって思いました。ちょっとコアな見方かもしれないけれど。
――3月19日にリリースするCDシングル『But ノーラヴ』のカップリング曲「Why? Why?」にも、平成的な部分がありますね。
Rainy。:そうですね。でも歌詞は甘酸っぱくて、キュンキュンする感じです。私はレコーディングのとき、曲からイメージされるストーリーを自分のなかで繰り広げながら歌うんですけど、「Why? Why?」はめちゃくちゃ恋の歌なので、少女漫画の主人公になった気持ちで歌いました。
――名探偵コナン盤(初回生産限定)のジャケット写真では、コナンくんたちが小さくなってチェス盤の上にいる絵がいいですね。
Rainy。:オープニングの映像ともすごくマッチしています。いちコナンファンとしては、この構図が絶妙ですごくいいんですよ。コナンくんたちがチェス盤のサイズになって、こちら見上げて笑っていて、会話できそうな感じって言うか。
――通常盤のジャケットには、MVでも着ていたストリート系の衣装のRainy。さんが映っています。
Rainy。:普段はいつも機能性重視で無地のシンプルなものしか選ばないんですけど、最近はちょっとオシャレにも目覚めたんですよ。スタッフさんからオシャレに見える着こなし方を教わったり。MVに出てくださったダンサーの皆さんの私服がめちゃめちゃオシャレで、ダンスのこともたくさん教わったんですけど、それと同じくらいファッションのことも聞きまくりました。どこで買っているかとか。
――では最後に、「But ノーラヴ」のサビの歌詞〈掴み取れ!〉にちなんで、今後摑み取りたいものを教えてください。
Rainy。:「But ノーラヴ」では『名探偵コナン』のオープニングテーマの座を摑み取ることができたので、この曲を各地の皆さんに直接お届けできる機会を設けて、まだ私のことを知らない人とたくさん出会い、新たなサニー(Rainy。のファンの名称)をたくさん摑み取りたいです!
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