2月27日(木) 14:10
独立行政法人日本学生支援機構では、海外留学のための奨学金制度を用意しています。給付型奨学金の種類は、以下の通りです。
●協定派遣:日本の大学や大学院・短期大学などに在籍している学生が、海外の学校との学生交流に関する協定に基づいて行われるプログラムに8日以上1年以内の期間で参加する場合に利用できる奨学金
●学部学位取得型:学士の学位取得を目指して海外の大学に留学する人が利用できる奨学金
●大学院学位取得型:修士または博士の学位取得を目指して海外の大学に留学する人が利用できる奨学金
また、返済が必要な貸与奨学金もあります。貸与奨学金は学位取得のために長期留学をする人を対象としたものと、国内の学校に在学中に短期留学をする人を対象としたものがあるため、それぞれ対象となる条件などを確認しておきましょう。
留学費用を工面するために留学する本人が利用するものが奨学金ですが、親が利用できるものに「教育ローン」があります。
子どもたちの進学や在学を応援するために設けられている「国の教育ローン」は、留学費用にも利用できます。海外留学のための資金として利用する場合、年2.6%(令和7年1月時点)の固定金利で上限450万円まで借り入れが可能です。
3ヶ月以上の短期留学も対象になるため、世帯年収の上限額など利用条件を確認してみるといいでしょう。
国の教育ローンは日本学生支援機構の奨学金との併用も可能なので、両方を利用すれば経済的に厳しい状況でも留学が可能になるかもしれません。
できるだけ費用をおさえて留学してもらうことも考えてみましょう。
例えば、留学先の学校によっては割引制度を設けている場合もあるのでチェックしてみることをおすすめします。長期割引制度など、長期留学を申し込むと大幅に割引してもらえる可能性があります。
国によっては留学生が集まりやすい季節があり、その時期は授業料が高めに設定されていることもあるようなので、あえてオフシーズンを狙って安い時期に留学する方法もおすすめです。また、海外旅行保険の保障内容を見直して費用を節約したり、安い時期に航空券を購入したりすることで費用をおさえることもできるかもしれません。
そのほかにも、現地で働きながら留学できるワーキングホリデーなどを検討してもらうのもいいでしょう。
留学を希望している子どものために資金を支払ってあげられず、「留学をあきらめてもらうしかない」と考えている人もいるでしょう。
費用面での留学の悩みを解決するには、日本学生支援機構の奨学金制度や、国の教育ローンを利用する方法があります。奨学金制度は条件に当てはまっていれば返済不要で利用できる可能性があるため、どのような種類があるか確認してみるといいでしょう。
日本学生支援機能の奨学金制度と教育ローンとの併用も可能なので、どの方法を利用すれば負担を少なくできるか、子どもとよく話し合ってみることをおすすめします。あわせて、できるだけ費用をおさえて留学する方法についてもチェックしておきましょう。
独立行政法人 日本学生支援機構 留学生支援 海外留学のための奨学金
株式会社日本政策金融公庫 教育一般貸付(国の教育ローン)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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