カプコンのハンディングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズ最新作となる「モンスターハンターワイルズ」(以下、「モンハンワイルズ」)が2025年2月28日(金)に発売する。これを記念したメディア発表会が2月15日に開催され、TVCMに出演する俳優・山田裕貴さん、同作のプロデューサー・辻本良三さん、アートディレクター兼エグゼクティブ・ディレクターの藤岡要さん、ディレクター・徳田優也さんが登壇。山田さん出演CMのお披露目や撮影でのエピソードトーク、山田さんによるモンハンワイルズの実機プレイが行われた。
TVCM「オトモアイルーと一緒な山田裕貴」編
■CMでも双剣愛を自ら注入!?モンハン歴18年・山田裕貴のCM撮影秘話
山田さん出演のTVCMは「オトモアイルーと一緒な山田裕貴」編と「仲間との狩りが止まらない山田裕貴」編の2編。「オトモアイルーと一緒な山田裕貴」編は、部屋でプレイするモンハンワイルズに没入するあまり、現実世界にオトモアイルーが出現し「没入感すご……」と驚く内容。「仲間との狩りが止まらない山田裕貴」編では、マルチプレイ中に興奮した山田さんが、ゲームと同様現実でも作中の新アクション「集中弱点攻撃」を披露するというものだ。
2007年に発売された「モンスターハンター ポータブル 2nd」からモンハンシリーズの大ファンで、「人生の半分がモンハン」と語る、モンハン歴18年の山田さん。「モンスターハンターライズ:サンブレイク」でもCMに出演した山田さんは「こうしてまたモンスターハンターに関わられるということがとてもうれしいです」とCM出演への喜びを語る。
モンハンシリーズでは武器の中で「双剣」を使い続けているという山田さん。「仲間との狩りが止まらない山田裕貴」編の撮影時も、絵コンテでは「ジャンプしてそのまま着地」という形だった集中弱点攻撃の演出を、双剣の「集中乱舞【廻天】」にすることを自ら提案。「ソファーから回転して着地するのを20回くらいやりました」と、モンハン愛がほとばしるこだわりぶりを垣間見せた。
山田さんはステージ上でモンハンワイルズの実機プレイにも挑戦。「アルシュベルド」のソロ討伐だけでなく、オープンβテストでも公開されていない新モンスター「ヌ・エグドラ」のマルチプレイ狩猟にも挑んだ。
山田さんと開発陣3人というスペシャル編成でのプレイでは、息の合った連携に思わず「ナイス!」と歓声を漏らすなど、1プレイヤーとしてゲームに集中。CM同様の集中乱舞【廻天】も成功させ、ヌ・エグドラを時間内に見事攻略した。プレイの感想を訊かれ、「めっちゃ楽しかったです。ソロも楽しかったですけどみんなでやるのはやっぱり楽しいですね」と、山田さんは満面の笑顔を見せた。
イベントでは、サーティワン アイスクリームとのモバイルオーダー限定商品コラボや、2025年2月20日から4月5日(土)までグランフロント大阪で開催される「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」の告知が行われた。また、モンハンワイルズの発売後アップデート情報も紹介。2025年春には無料タイトルアップデート第1弾としてタマミツネの追加が発表され、山田さんも「発売前にこうやってDLコンテンツ情報をもう出して……こんな盛り上げさせてくれる!?」と目を輝かせていた。
イベントの最後には「全モンハンファンを代表して」と前置きし、「こんな素敵なゲームを作ってくださりありがとうございます」と感謝を告げた山田さん。「モンハンシリーズを楽しみにしている皆さん、ぜひ発売日を楽しみに待って、(2月)28日からいっぱい、たくさん、遊びつくすぐらいプレイしていきましょう!」と熱いコメントを残した。
■“俳優という仕事に向き合えるのはもしかしたらゲームのおかげ”楽しいだけじゃないゲームの力
イベント終了後の囲み取材でも、予定よりも早く姿を表し、会場内に展示されていたセクレトに乗ったハンターの立像や、アイルー・大剣の再現造形をまじまじと観察していた山田さん。取材でも、山田さんのモンハン愛が伝えるエピソードが数多く披露された。
モンハンシリーズで双剣使いになったきっかけを「子どもの頃から二刀流を使うキャラがすごい好きで、モンハンに双剣という武器があって、これしかないだろうというところが始まり」と振り返る山田さん。「デビュー作にもなった戦隊(海賊戦隊ゴーカイジャー)でも二刀流で、やっぱり縁があるんだなと感じます」と話す。
本作では新要素として武器を2種類持てるようになることから、持ち込む武器の種類についても質問があった。「2種類の武器を持ち込んで、モンスターに合わせて戦うのが今作の醍醐味だと思う」と話ながらも「地元では友達が僕のことを『デュアルソードマスター』と呼んでいました。やっぱりデュアルソードマスターとしては、属性違いの双剣2種で挑みたいなと思っています」と、変わらず双剣路線を貫く思いを明かした。
さらに、モンハンワイルズの発売日は撮影が入っているという山田さん。「俳優・山田裕貴としてはすごくありがたいことなんですけれども、人間・山田裕貴としては、ものすごく人生の中で痛い期間というか、心苦しい期間が続く……」と葛藤を見せた。「僕の仕事は俳優ですから、ちょっと我慢する日が続くと思うんです」とプロ意識を示しながらも、撮影で(モンハンが)できない日々、こんなに苦しいことはありません。事務所にも、今後モンハンが発売される時は「一週間とは言わない。(休みを)三日下さい」と本当にお願いしています」と真剣な様子でコメントした。
最後の質問は「山田さんにとってのゲーム、そしてモンハンとは何か?」というもの。「ゲームをやっている時間って、ただボタンを押しているんじゃなくて。ストーリーがあったり、キャラクターに感情移入することで『辛くて苦しくても頑張ってる主人公がいるんだ』『仲間を大事にする気持ちっていいな』って、人の気持ちを考えることをゲームでものすごく学んだと思っているんですよ」と、山田さんはゲームの原体験を振り返る。
「人物の気持ちを考えるところに重点を置いている俳優というお仕事に対してまっすぐ向き合えるのは、もしかしたらゲームのおかげかな、と思うこともあるんです」と、ゲームからの学びが俳優としての自分に繋がっている部分があると話す山田さん。
もともと人見知りだという山田さんは「モンハンで言えば、マルチプレイ中に『よろしくお願いします』と丁寧にチャットで送ってきてくれて、こっちも『ありがとうございました』(と返して)。ゲーム内にも礼儀や人の優しさがあって、じゃあ普段もそうしなきゃなと感じられる場所でもあると思うし、うまく自分や人生に置き換えれば、ものすごく学びの場になると思います」と、ゲームで遊ぶ楽しさの中に秘められた成長の可能性に触れた。
「モンスターハンターワイルズ」メディア発表会 (C)CAPCOM