【漫画】にしむらゆうじさんの原点のひとつ「こびと漫画」を読む「ごきげんぱんだ」「こねずみ」「ラブラビット」など、数多くの人気キャラを生み出した“なんらかのクリエイター”こと、にしむらゆうじさんの活動10周年を記念し、2025年3月26日から4月14日まで、東京・松屋銀座8階イベントスクエアにて『にしむらゆうじのひみつ展』が開催される。
本展では、過去から現在、そして未来に至るまでの作品を300点以上展示し、にしむらさんの創作のこだわりや作品の魅力を深く感じられる内容となっている。


また、「みんなが主役の10周年」をスローガンに掲げ、ファンの意見を取り入れる参加型の企画が実施されており、10周年を記念したLINEスタンプをリリース。今後も初の旗艦店舗『にしむらゆうじ購買部 本店』のオープンなど多彩な企画が予定されている。

そこで今回、『にしむらゆうじのひみつ展』開催を前に、にしむらさんと共に会社を立ち上げたプロデューサー・相川美希さんにインタビューを実施。にしむらさん作品の中で“一番歴史の長いキャラクター”で代表作のひとつ「こびと漫画」について話を聞いた。
■読んだ人の解釈の余地を残すことを大切にしている
―― 「こびと漫画」 が誕生した経緯について、その背景や動機を教えてください。
【相川さん】にしむらゆうじが漫画家に憧れていたので、試しに漫画を描いてみようというチャレンジが最初のきっかけだったと本人から聞きました。当時は、今のように漫画を発表できると本人は思っていなかったので、少しずつ自分ができる事に挑戦し続けて、今のにしむらゆうじに繋がっているように思います。
今では、仕事の合間にも未発表作の漫画連載を描きためていて、私も把握できないくらいに漫画作品が増えていっているので、漫画を描くことが本人の活力のように思います。
―― 「こびと漫画」 において、読者に伝えたいメッセージやテーマは何でしょうか。
【相川さん】自分のチャレンジで始めた連載だったので、「1人でも楽しんでくれる人がいたら」という思いで連載していたと聞いております。にしむらゆうじの作風の特徴として、物語の受け取り方を読者に委ねている部分があり、メッセージやテーマを読者に受け取ってほしいというよりは、読んだ人の解釈の余地を残すことを大切にしているように思います。もしかしたら、こびとのキャラのような自由奔放さがこの作品には色濃く込められているかもしれませんね。
―― 「こびと漫画」 の制作過程で特に印象に残っているエピソードはありますか?
【相川さん】アナログで描いていた漫画をデジタルでの作画に変更したタイミングが、ちょうど「こびと漫画」を連載し始めた頃でした。ペンの使い勝手がアナログ絵とは異なるので、慣れるまで戸惑ったと本人は話していました。
―― 「こびと漫画」 のキャラクターで特にお気に入りや思い入れのあるキャラクターは誰ですか?
【相川さん】青い帽子を被って冒険しているこびとの「パコちゃん」がにしむらゆうじはお気に入りだそうです。冒険しているから普段かけない事が描ける部分と、小さい体で大荷物を持っているのがかわいいという、ビジュアル的な部分で気に入っているようです。
――「こびと漫画」 について、今後どんな物語やテーマを描いていきたいと考えていますか?
【相川さん】実は、「こびと漫画」はブログでの連載更新はストップしています。長く連載し続けた事で、描ける表現の幅が広がったため、他にも描きたい漫画のテーマが多く生まれてきたからです。未発表作では、どうぶつキャラだけではなく人間が主人公の漫画があり、長編から短編、ファンタジーやちょっぴりホラーなものまで、幅広くさまざまな漫画を描いています。「こびと漫画」にとどまらずに、幅広いテーマ・表現に挑戦している最中です。

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