【写真】食卓で家族写真を撮る香取慎吾“一平”たち
香取慎吾が主演を務めるドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第7話が、2月20日に放送された。正助(志尊淳)が一平(香取)の父・平蔵(柄本明)と話し、涙を流しながらハグする様子が描かれ、見ている方も涙がこぼれた。X(旧Twitter)でも「押しつけがましくないヒューマニズムが、とても心地いい」「ドラマみて家族を思い出して泣いた」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下、作品のネタバレを含みます)
■“選挙&ニセモノ家族ドラマ”完全オリジナル作品で新ジャンルのエンタメ誕生
本作は、主人公である“日本一の最低男”大森一平(香取)が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を笑いあり涙ありで描く、“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込んだ完全オリジナル作品となっている。
志尊淳が“最低男”一平の義理の弟であり、子ども2人を育てるシングルファーザー・小原正助を演じ、その正助の子どもである小原ひまりを増田梨沙、小原朝陽を千葉惣二朗が演じる。
■不祥事を起こした元テレビ局の報道マン・一平は政治家への転身を図る
テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるようにテレビ局を退社した一平。大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るものの仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っていた。
あるとき一平は、衆議院議員・黒岩鉄男(橋本じゅん)の公設第二秘書で、小学校時代からの幼なじみでもある真壁考次郎(安田顕)から助言を受け、政治家への転身を決意。次期区議会議員選挙に当選を目指して人生の再起を図る。
一平の他界した妹・陽菜(向里祐香)の夫であり、2人の子どもを育てながら保育士として働くシングルファーザーの義弟・正助一家を呼び寄せて同居することに。一平には裏で、家事や育児に取り組むことで生活者目線があるところを選挙でアピールするという“最低”な思惑があった。
一平は、正助が陽菜(向里祐香)と結婚した後も、義父には一度も会ったことがないと知る。
■平蔵「陽菜みたいに順番狂ったら、俺がお前の親父としてお前のこと見送ってやるからな」
一平が理由を尋ねても、ひまりや朝陽の前では何故かはぐらかしてしまう正助。そんなやり取りを見ていた都(冨永愛)は、一平が高校生のころに出場した「ふれあい冬祭り」ののど自慢大会を一平の父が見に来ていたことを思い出す。
一方、一平が正助と和解できたことを知った真壁(安田顕)は、今後の選挙活動に支障が出ないように正助から同居継続の言質を取ることを命じる。それに対して一平はのど自慢大会の話を切り出すが、真壁も祭りでは一平の父は見かけていないようだった。
その夜、正助は、一平に義父の件を打ち明ける。正助が陽菜と出会ったころにはすでに群馬の老人ホームに入っており、会いに行っても面会は拒否されたという。正助は、義父が陽菜の葬儀にも出席しなかったのは自分に会いたくなかったからではないか、と考えていた。
一平は、そんな正助に「親父が会いたくないのは俺だよ」と告げ、のど自慢大会に出場したのも父親への当てつけだったと明かす。その時、玄関の戸が開く音が聞こえた。突然のことに不審者だと焦る一平と正助。しかし、やってきたのは一平の父・平蔵(柄本明)だった。
一平が主催の地域の祭りが行われ、平蔵が出演することになる。出演の準備をしながら正助は平蔵に一緒に暮らさないかと話すが、平蔵は感謝しつつ断る。正助は陽菜に家に帰るように言えなかったことを後悔していると言うと、それは違うと平蔵は否定する。
平蔵が「悪かったな、あんたひとりに陽菜を見送らせて。どうしても見るのが怖かった、娘の死に際も、死に顔も。最低な親父だよ」と言うと正助は涙を流しながら首を振る。平蔵が正助の手を取って「ありがとな、あんたで良かった」と言うと、「いつかまだまだ先ですけど、お父さんのこと僕がちゃんと見送りますから」と正助。
すると、平蔵は「安心だ、一平はあてにならねぇからな。もし、もしだぞ、陽菜みたいに順番狂ったら、俺がお前の親父としてお前のこと見送ってやるからな、安心しろ」と言い、2人は抱き合って涙を流すのだった。
血がつながっているわけではない平蔵と正助が家族となって涙を流すようすに、こちらも涙がこぼれた。X(旧Twitter)でも「押しつけがましくないヒューマニズムが、とても心地いい」「7話も大切にしたい言葉たくさんあったなあ」「ドラマみて家族を思い出して泣いた」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。
◆構成・文=入江奈々
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