『PLAN 75』の早川千絵監督最新作!『ルノワール』が6月20日より公開決定

早川千絵監督の最新作『ルノワール』/[c]2024『RENOIR』製作委員会/Ici et Là Productions/ARTE France Cinema/Akanga Film Asia/ Nathan Studios/KawanKawan Media/Daluyong Studios

『PLAN 75』の早川千絵監督最新作!『ルノワール』が6月20日より公開決定

2月25日(火) 9:30

長編初監督作『PLAN 75』(22)が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞し、アカデミー賞日本代表にも選出された早川千絵監督。その最新作『ルノワール』が6月20日(金)より公開されることが決定した。
【写真を見る】主人公のフキを演じるのは鈴木唯

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『PLAN 75』では高齢化社会が深刻化した近い将来の日本を舞台に、75歳以上の高齢者に生死の選択を迫る衝撃的な物語を描き、現代人に激しい警鐘を鳴らした早川監督。生きることを問いかける力強いメッセージが、多くの観客の胸を打ち、日本国内でも第65回ブルーリボン賞の監督賞&主演女優賞、第77回毎日映画コンクールの脚本賞、第46回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞&優秀脚本賞を受賞するなど、同年の映画賞を総なめにした。

日本、フランス、シンガポール、フィリピン、インドネシアの国際共同製作作品となる『ルノワール』。本作で綴られるのは、日本がバブル経済真っ只中だった80年代後半の夏、闘病中の父と仕事に追われる母と暮らす11歳の少女、フキの物語。マイペースで想像力豊かなフキは、空想にふけりながら、それぞれに事情を抱えた大人たちと触れ合う。子ども特有の感情を細やかに描写するとともに、フキが関わる大人たちの人生のままならなさや、人間関係の哀感を温かなまなざしとユーモアを持って描きだす。


本作について早川監督は、「うれしい、楽しい、寂しい、怖い。子どもの小さな体に、はちきれんばかりに宿る感情。そこに『哀しい』が加わる時、人は初めて大人になるのかもしれません。子どもと大人の淡い境目をたゆたう少女の、複雑怪奇な感受性と豊かな孤独が親密さをともなって、この映画を観た人の心に触れることを願っています」とメッセージを寄せている。


主人公のフキを演じるのは鈴木唯。役柄と同様11歳だった彼女は、多数の候補者のなかからオーディションで主演に大抜擢された。フキの母、詩子役に石田ひかり、父の圭司役にリリー・フランキーと、数々の映画賞を受賞してきた名優に加え、フキが出会う大人たちには、中島歩、『PLAN 75』に続き河合優実、坂東龍汰ら大ブレイク中の若手実力派俳優陣が出演する。


本作は2024年7~9月にかけて国内で、11月には海外でも撮影が行われ、現在ポストプロダクション中。世界を照準にした2025年渾身の日本映画『ルノワール』に注目してほしい。

■<キャスト&スタッフコメント>

●早川千絵(監督、脚本)

「うれしい、楽しい、寂しい、怖い。子どもの小さな体に、はちきれんばかりに宿る感情。そこに『哀しい』が加わる時、人は初めて大人になるのかもしれません。子どもと大人の淡い境目をたゆたう少女の、複雑怪奇な感受性と豊かな孤独が親密さをともなって、この映画を観た人の心に触れることを願っています」

●鈴木唯(沖田フキ役)

「映画『ルノワール』でフキを演じた鈴木唯です。映画の主演が決まった時は、『え!?本当!』と、とても驚きました。フキは不思議な感じの子で、演じることは大変でしたが、撮影はとても楽しかったです。早川監督とみんなで一緒に作った映画『ルノワール』に、少しでも興味を持ってもらえたらとてもうれしいです」

●石田ひかり(沖田詩子役)

「ずっと楽しみにしていた『PLAN 75』を、初日の初回で観ました。あの時の衝撃は、いまでもいくらでも話すことができるほど、くっきりと心に残っています。監督に直接、その想いを伝えることが出来ただけで満足でしたが、『早川組』の一員として過ごした日々は、本当に夢のようでした。終わって欲しくなくて、始まってもいないのに、クランクインが来て欲しくないと思った作品は初めてです。日本語と英語、フランス語とジョークが飛び交う、楽しくおしゃれで刺激的な現場でした。娘役の唯ちゃんは、どの瞬間も純粋でなに色でもなく、教えられることがたくさんありました。夫役のリリーさんは、減量を続けながらの撮影で本当に大変だったと思いますが、控え室でも現場でもとびきり楽しい話をして、私たちをいつも笑わせてくださいました。夢のような気持ちで撮影した作品が、いよいよみな様の元へ巣立っていきます。多くの方の心に、届きますように」

●リリー・フランキー(沖田圭司役)

「この少女の一瞬に、美しさと儚さ、生活と時間、脆さと希望。様々な星屑がきらめいていて、撮影をしながらも、名作の誕生に携わっている名誉を感じていました」

●中島歩(御前崎透役)

「昨年の恐ろしく暑い夏の撮影を振り返ると、はじめに早川さんの姿や声が思い浮かびます。僕は彼女が感じている世界の一部であったように思えてくるのです。懐かしく寂しく美しい世界に、潜るような映画体験になるでしょう」

●河合優実(北久理子役)

「1日だけの参加でしたが、早川千絵監督の人柄が滲み出ているような、温かく、純粋で、細やかな仕事の集まった現場だなと感じました。そのなかで慎重に、自分にできることをしました。この映画にお力添えできてうれしいです。まだ完成を観られていないのですが、早川監督の内にあるものから生まれた新たな世界と、鈴木唯さんのまだなににも縛られない自由な魂がきっと映っていることと信じています」

●坂東龍汰(濱野薫役)

「早川組に初めて参加させていただき、とてもうれしかったです。いままで経験した現場とは少し違い、いろんな国のスタッフの方々との現場づくりはとても新鮮で刺激的でした。僕は唯さんとのシーンが多かったのですが彼女の持つ不思議な魅力にちゃんと反応できるように、そして現場での状態を柔らかく保てるように心がけました。これからこの映画を見てくださる方々にどのように受け取っていただけるのかとても楽しみです」

文/平尾嘉浩


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