【写真】高校時代は快走を見せていたとは思えない西山秀二の“重量級”な構え2月17日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回のゲストは今回のゲストは先週に引き続きカープ・巨人で捕手として活躍した西山秀二と、90年代にヤクルト・カープで活躍し現在はプロ野球解説者を務める笘篠賢治が登場した。ほぼ同世代で、同じ高校からプロ入りを果たした2人がプロ野球界での人間関係や感動的な入団秘話を明かした。
■同じ高校の先輩・後輩にあたる2人だからこそ知る素顔
西山と笘篠はともに大阪府の上宮高校を卒業後にプロ入り。笘篠が1学年先輩にあたるものの、お互いのプレースタイルは学生時代から見ていたという。
西山は在学中から捕手として活躍しており、当時はスリムな体型であったこともあり「走れるキャッチャー」だったと明かす笘篠。カープに入団した当初も走塁は「緒方(孝市)よりも速かった」というエピソードを披露し、MCの2人を驚かせていた。
一方、西山は笘篠について「理不尽なことがあると監督にも逆らうほど熱い男」と紹介。たとえばヤクルトの現役時代、プレーとは関係のないことを揶揄されたときに「野村監督でもシカトして2階に上がったり…こともあった」という。「ノムさんにそんなことできる人なんています?」と驚くMCの上田まりえに、西山は「サッチーくらい」と冗談をポツリ。スタジオは大いに沸いたものの、上下関係に厳しい野球界において笘篠の行動は驚くべきものだ。
ちなみに笘篠は東京ヤクルトスワローズで活躍後に広島東洋カープへ移籍した経歴を持つが、実はその橋渡しのような役割を担ったのが西山だったそう。知られざるエピソードも披露された。笘篠が肩肘の不調から現役続行に不安を抱える中、熱心にカープ入りを誘ってくれたのは当時の三村敏之監督だった。
まずは旧知のなかである西山に声をかけさせたが、まずは「迷惑をかけるだけかもしれないから」と断った笘篠。しかしその後、三村監督から2度も勧誘の電話をもらったことで「この人の下で1年でいいからやってみたい」とカープ入りを決意したと振り返っている。
■プロ野球界の“人格者”大野豊と栗山英樹の共通点
ゲストの人間関係を深掘りする“球界相関図”というコーナーでは、西山が尊敬する人として南海ホークスとカープで捕手として活躍した柴田猛を挙げた。
西山がプロ入りした当時から、捕手としての頭脳プレーの“いろは”を叩き込んでくれた柴田。西山にとっては恩師のような存在であるという。悪送球からエラーをしたときなどは、試合中でも「ベンチ帰って、僕がその先輩の前でバーンドツかれてましたよ。『捕らんかー!』言うて」など“むちゃくちゃな人”であったと明かす。しかし「試合には使ってくれた」ため、今でも感謝しているとのこと。
続いて笘篠が尊敬する人として挙げたのは、カープで活躍した往年のサウスポー大野豊だった。特に大野は前週の番組内でも名前が挙がったが、「大野さんのことを悪く言う人はひとりもいない」ほどの人格者だという。
たとえば笘篠が東京から広島に来た際も、「トマ、たぶんひとりでおるやろうから店に誘ってやれ」と佐々岡真司に電話をさせていた。ほかの選手が気づかないところにいち早く気づき、行動に移すのは言葉以上に難しいものだ。人情味あふれる大野を象徴するかのようなエピソードといえる。
ちなみにMCとして出演した徳井義実も、大野と一度飲んだことがあると語る。酒の席であるにもかかわらず“ゲスい話”を一切せず、他人の悪口も全く出ない。「聖人よ」と興奮する徳井に、笘篠も「俺が女やったら大野さんと付き合いたいもんね」と納得の表情でこぼした。
■ピンチのときに手を差し伸べる選手同士の固い絆
西山・笘篠の2人はほぼ同世代で、同じ高校からプロ入りを果たしたという共通点もあり、特別な絆でつながっているように感じられた。ヤクルト時代、複数回にわたる手術で現役引退を覚悟していた笘篠が、最後にカープへ移籍するきっかけとなったのが西山であったことは象徴的なエピソードといえるだろう。
第一線で活躍し続けてきたプロ野球選手であっても、やがては体力の衰えやケガによる不調などが原因で引退を余儀なくされる。しかしそのような中でも、少しでも長く現役を続行できるよう手を差し伸べる選手・監督がいるということを改めて知った回だった。
また現役を引退した今だからこそ言える当時の“ハチャメチャ”なエピソードも数多く披露され、MCの2人が驚く場面も数多くあった。試合やスポーツニュースでは知ることのできない貴重な選手の素顔を今後もどんどん見せてほしい。
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