【写真】主演男優賞を受賞した「海に眠るダイヤモンド」神木隆之介
ザテレビジョンがおくる2024年10~12月放送ドラマを対象とした「第122回 ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」全8部門の受賞作・受賞者が出そろった。最優秀作品賞は、神木隆之介主演の日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)が受賞した。
■「海に眠るダイヤモンド」が5冠を達成
野木亜紀子脚本の「海に眠るダイヤモンド」は、高度経済成長期に石炭産業で躍進した長崎・端島と現代の東京を舞台にした物語。端島で育った鉄平(神木)と彼を取り巻く人々の営みを丁寧に描きながら、現代に生きるホスト・玲央(神木/2役)が、いづみ(宮本信子)との出会いを機に鉄平の謎に迫っていく様子を描いた。
「かつて島に住んでいた人々の生活が各回に分かりやすく説明されていたり、特にセットの作りが素晴らしかった」「期待以上のドラマで憂鬱な日曜の夜が楽しみになりました。第6話の告白のシーンは歴代に残る名シーンだと思います」と視聴者の支持を集めた。
同作は、作品賞に加えて神木の主演男優賞、朝子を演じた杉咲花の助演女優賞、監督賞(塚原あゆ子D、福田亮介D、林啓史D、府川亮介D)、ドラマソング賞(King Gnu「ねっこ」)と5冠を達成。
■主演女優賞は「光る君へ」吉高由里子が4度目の受賞
大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)からは、主人公の紫式部/まひろを演じた吉高由里子が主演女優賞を受賞。連続テレビ小説「花子とアン」(2014年NHK総合ほか)、「わたし、定時で帰ります。」(2019年TBS系)、「最愛」(2021年TBS系)に続いて、4度目の受賞となった。
今作では「ドラマを見るまで、紫式部は教科書の人でしかなかったが、本作で立体的な紫式部を初めて感じました」「吉高さんは利き手が左手なのに、紫式部に合わせて右手で見事にみやびな字を書かれていて、驚かされました」などと評価された。
助演男優賞を受賞したのは、「ライオンの隠れ家」(TBS系)の坂東龍汰。主人公の弟で自閉スペクトラム症の青年・小森美路人を熱演。「最初から最後まで、みっくんの細かな心の機微を指先一つで表現していて、指先ってこんなにも気持ちが表れるんだと思いました」と視聴者を感嘆させた。
■脚本賞は異色の“神”ドラマを手掛けた黒岩勉氏
脚本賞に輝いたのは、「全領域異常解決室」(フジテレビ系)の黒岩勉氏。“不可解な異常事件”に挑む、本格ミステリードラマとしてスタートしたが、「前半4話をフリに使い、第5話で世界を反転させる黒岩脚本に脱帽」と視聴者を驚かせた。作中にはさまざまな神が登場したが「神の研究を突き詰めているところもさすがだなと感じた」と、ディティールのこだわりも評価された。
ドラマアカデミー賞の特設サイトでは、各受賞者のインタビューや、ランクイン作品の一覧、過去の受賞一覧などを掲載している。
■第122回ドラマアカデミー賞 受賞作・受賞者一覧
最優秀作品賞:「海に眠るダイヤモンド」
主演男優賞:神木隆之介(「海に眠るダイヤモンド」)
主演女優賞:吉高由里子(大河ドラマ「光る君へ」)
助演男優賞:坂東龍汰(「ライオンの隠れ家」)
助演女優賞:杉咲花(「海に眠るダイヤモンド」)
監督賞:塚原あゆ子監督、福田亮介監督、林啓史監督、府川亮介監督(「海に眠るダイヤモンド」)
脚本賞:黒岩勉氏(「全領域異常解決室」)
ドラマソング賞:King Gnu「ねっこ」(「海に眠るダイヤモンド」)
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