唐田えりか、最新作で共演したゴールデンボンバーの喜矢武は「素顔の状態でお会いして驚いた」主演は空気階段の水川かたまり

映画「死に損なった男」でヨガインストラクターを演じた唐田えりか/撮影=三橋優美子

唐田えりか、最新作で共演したゴールデンボンバーの喜矢武は「素顔の状態でお会いして驚いた」主演は空気階段の水川かたまり

2月21日(金) 3:00

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Netflixドラマ「極悪女王」の長与千種役で話題を集めた唐田えりかさん。最新出演作の映画「死に損なった男」では、主演を務める空気階段の水川かたまりさんと初共演を果たした。
【写真】ゴールデンボンバー喜矢武豊があごひげ姿のDV夫・若松を熱演!写真は綾(唐田えりか)との場面カット

幽霊から「殺し」の依頼を受ける男性が奮闘する姿を描いた本作の撮影秘話をインタビュー。また、主人公を演じた水川かたまりさん、元夫役を演じた喜矢武豊さんの印象、さらに今後挑戦したい役柄やおすすめの韓国スポットなどを語ってくれた。
映画「死に損なった男」でヨガインストラクターを演じた唐田えりか


■演じる際に意識したのは「綾の活発なところが見え隠れするように」という点
――田中征爾監督のオリジナル脚本である本作のお話をいただいたときはどんな心境でしたか?

【唐田えりか】田中監督の「メランコリック」という映画は、深夜に殺人が行われる銭湯が舞台のお話でしたが、どこかユーモアのあるサスペンス作品だったので、そこにおもしろさを感じていました。そして本作のお話をいただき、タイトルとプロットの内容から最初は重たい作品なのかなと思ったのですが、まったく違っていたので驚きました。

“自殺”という要素はありますが、水川かたまりさん演じる一平と、正名僕蔵さん演じる友宏のやり取りがコミカルで思わず笑ってしまうシーンも多く、「メランコリック」とどこか通じるものを感じましたね。すごくおもしろい現場になりそうだなと思ったので、撮影が楽しみでした。

――友宏の娘で、ヨガインストラクターの綾を演じるにあたり、どのようなことを意識されましたか?

【唐田えりか】綾は過去に元夫からDVを受けていますが、離婚してからはヨガのインストラクターとして働いていて、活発なところもある人なので、そういった部分が見え隠れするように意識して演じていました。それと、もう一つ意識したのは“綾の強さ”です。

現場で、友宏役の正名さんのお芝居の熱量やキャラクターの強さに圧倒されまして。綾が友宏の娘であることに現実味を持たせたいと思い、弱いだけの女性ではなく、強さも持っているんだということを意識しながら演じました。
一平(水川かたまり)と友宏(正名僕蔵)


――正名さんとはどのように親子役の関係性を作っていかれたのでしょうか?

【唐田えりか】「このシーンはこうしよう」といった細かいお話はあまりしなかったのですが、雑談はよくしていました。特に食事休憩の時間は基本的にいつも一緒に食事をしながら、いろいろなお話をして楽しく過ごさせていただいて。和気藹々とした雰囲気を作ってくださった正名さんに感謝です。
唐田えりかのキュートな表情を切り取った撮り下ろしカット


――元夫の若松を喜矢武豊さんが演じられていますが、キャストの名前を見るまでゴールデンボンバーの喜矢武さんとは気づきませんでした。

【唐田えりか】わかります!私もゴールデンボンバーのイメージが強かったので、本作で素顔の喜矢武さんとお会いして驚きました。喜矢武さんのようなすごく気さくな方が、DVをする怖い役を演じる不気味さを感じながら演じていました。

先ほどの正名さんもそうですが、かたまりさんや喜矢武さんとも現場で特に打ち合わせのようなことはせず、それぞれが感じたままに演じるというスタイルでした。監督も細かく指示を出すというよりは、俳優がどう演じるかをどこか楽しんでご覧になっていたというか、委ねてくださっていたので、自由に演じられたように思います。
【写真】ゴールデンボンバー喜矢武豊があごひげ姿のDV夫・若松を熱演!写真は綾(唐田えりか)との場面カット

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■水川かたまりさんのおかげで「綾の明るさを自然に出せました」
――水川さんとの撮影で印象に残ったエピソードを教えていただけますか。

【唐田えりか】かたまりさんは初対面の時にとても人見知りをされていたので、イメージどおりだなと思ったのを覚えています(笑)。その後、撮影現場でもカットがかかるとかたまりさんはサッとその場から離れていかれたので、集中したいんだなと察して。なるべく距離感を保つようにしていました。

ただ、まったくしゃべらなかったわけではなく、撮影が進むうちに少しずつ打ち解けていって、雑談をすることもあって楽しかったです。かたまりさんは、ちょっとしたシーンでもクスッと笑える要素を入れていたので、さすが芸人さんだなと思いました。おかげで綾の明るさを自然に出せましたし、脚本自体もユーモラスに書かれている場面があったので、身を委ねながら演じていました。
映画「死に損なった男」場面写真

映画「死に損なった男」場面写真


――綾はお笑いが好きな女性ですが、唐田さん自身はお笑いは好きですか?

【唐田えりか】お笑いはすごく好きなんですけど、最近はあまりテレビを観ないので詳しくなくて。でも、お笑い芸人の友達がいるので、たまに劇場に足を運んでお笑いを楽しむことはあります。

――劇場でお笑い芸人のネタを見ると、周りのお客さんにつられてつい笑ってしまうこともありますし、テレビで見るのとはまた違ったおもしろさがありますよね。

【唐田えりか】そう思います。音楽もそうですが、生で体感するのがすごく好きなので、お笑いもアーティストのライブもなるべく会場に足を運ぶようにしています。

――冒頭の生きる気力をなくした一平ほどではなくても、落ち込んで、つらく苦しい時期は誰にでもありますよね。そういう状態に陥った時、唐田さんはどのように気分を回復させていますか?

【唐田えりか】友達に会って話を聞いてもらうことが多いのですが、一人でゆっくりしたい時はティータイムの時間を作ってリフレッシュするようにしています。仕事を終えて帰宅したあと、お風呂とご飯を済ませて、寝る前にノンカフェインの紅茶を飲むと体があったまってすごくリラックスできるんです。音楽を流してお香も焚いて、ゆっくりと紅茶を飲んでいると体と心が回復しているなと実感します。

――ちなみにティータイムにはどんな音楽を聞いてらっしゃるのでしょうか?

【唐田えりか】昔から好きなのはMONO NO AWAREさんで、最近はKvi Babaさんというアーティストの曲をよく聞いています。
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映画「死に損なった男」でヨガインストラクターを演じた唐田えりか

■「哭声/コクソン」のムミョンのような「人を惑わす役を演じてみたい」
――唐田さんは韓国の芸能事務所「BHエンターテインメント」にも所属されていて、韓国ドラマ「アスダル年代記」や「アスダル年代記2:アラムンの剣」に出演されています。日本と韓国の撮影スタイルの違いで驚いたことがあれば教えていただけますか。

【唐田えりか】日本の現場では、段取りのあとにカメラワークやカット割りを決めて、その後テストと本番という流れで進むことが多いのですが、韓国の現場では段取りとテストが一緒で、しかも動きの確認をする程度で、本番にすべてを出すような感じなんです。

そこは日本と韓国の大きな違いなんじゃないかなと。それぞれよさはありますが、私はリアルな感情をなるべく消費したくないタイプなので、韓国のスタイルが合っているような気がしています。

――撮影でもよく韓国に行かれている唐田さんに、おすすめスポットを教えていただきたいです。

【唐田えりか】少し前は明洞(ミョンドン)や弘大(ホンデ)が人気のショッピングエリアでしたが、最近は聖水(ソンス)というエリアが好きでよく行きます。聖水はかつては工業地帯だったそうですが、今ではおしゃれなカフェやショップが並ぶ素敵な場所なのでおすすめです。

――韓国映画や韓国ドラマのおすすめ作品もご紹介いただけますか。

【唐田えりか】好きな韓国映画や韓国ドラマはたくさんありますが、中でも自分が挑戦してみたいと思ったのが映画「哭声/コクソン」。國村隼さんが出演している作品で、田舎の村に得体の知れないよそ者が現れたことから不可解な事件が起こるというサスペンススリラーですごくおもしろいんです。

お気に入りのキャラクターがチョン・ウヒさん演じる謎の女性ムミョンで、セリフは少ないのですが画面に映っただけでその場を支配するような、強烈な不気味さを放っていて印象的でした。ムミョンのような“人を惑わす役”をいつか演じてみたいです。
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――韓国ドラマのおすすめ作品はなんでしょうか?

【唐田えりか】「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」がすごく好きで、何度も見返しています。印象的なセリフが多い作品で、“言葉によって人は動かされるんだな”とか“人は言葉で傷つけられてしまうんだな”と改めて気づかされました。人間の心の温かさが描かれているので、すごく癒やされます。

――韓国ドラマは話数が多い作品もあるので、「おもしろいよ」とおすすめしてもらわないとなかなか観られなかったりします。

【唐田えりか】わかります!1話で1時間半ぐらいあって全16話とか多いですよね(笑)。ちなみに「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」も全16話です。個人的には韓国ドラマは4話からがおもしろくなると思っているので、どうか諦めないで4話までは観ていただきたいです(笑)。

――「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」、近いうちに拝見しますね。では最後に、「死に損なった男」で発見できたことがあれば教えていただけますか。

【唐田えりか】これまでの経験を活かすことができたと思えた現場でした。「極悪女王」でアクションに挑戦した経験から、ちょっとした怖さを伴う動きがあったとしても、まったく怖さを感じなくなったんです。

“このシーンはこういう動きをすればけがをしないな”とか“このカメラの位置だったら、こういうふうに叩くフリをすれば激しく叩いているように見えるな”とか、なんとなく加減がわかるようになったのは大きかったなと。「極悪女王」で学んだことを活かせたと今回気づけたのは、私にとって大きな発見でした。
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映画「死に損なった男」メイン写真


取材・文=奥村百恵

◆スタイリスト:道端亜未
◆ヘアメイク:尾曲いずみ(ストーム)

(C)2024映画「死に損なった男」製作委員会


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