2017年9月に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』(以下、『ヒプマイ』)の映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』(以下、『ヒプムビ』)が、2025年2月21日(金)より全国の劇場にて公開。今回は激しいバトルを繰り広げた山田一郎役/木村昴さん、飴村乱数役/白井悠介さん、神宮寺寂雷役/速水奨さん、波羅夷空却役/葉山翔太さん、白膠木簓役/岩崎諒太さんへインタビューを実施。映画を観た時の感想や収録時のエピソードについて各ディビジョンのリーダー陣から話をうかがった。
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――はじめに、映画化のお話を聞いた時の気持ちを教えてください。
木村:「やっとか!」というのが率直な感想ですかね。
大体の作品はアニメ放送がされた後に、総集編やその先の物語を劇場版で描くのがベタだと思うのですが、『ヒプマイ』の場合は少し違う。割と時間が経ってから劇場版が公開されるので、「やっぱり普通じゃないな」と。
満を持しての映画化ですので、きっと皆さんの想像を遥かに超えていく ようなスケールの作品になっていると思います。ただどんな映画になるのか、キャストの僕らも当初全貌を掴むのにはかなり時間がかかりました。
白井:実はTVアニメ第2期よりも早くに映画の収録が始まっていたので、僕は逆に「このタイミングなのか!」と驚きました。
最初聞いた時には「どういう映画なんだろう?」「どんな物語なんだろう?」という疑問を抱いていましたが、実際にストーリーを聞いて「なるほどな」と思いましたね。
『ヒプムビ』は完成までに4年かかっていることもあり、これだけ長い時間かけて作るものってどういう仕上がりになるんだろうなというワクワク感もありました。
木村:そういう意味では、映画化までの順序は通常の流れだったのかもね。ただ、4年も制作期間をかける映画って、昨今なかなかないですよ(笑)。
速水:ビックリしましたね。桃栗三年(柿八年)ともいいますし、4年もあれば立派に育ちますから(笑)。
葉山:そうですね。4年間の間に『ヒプマイ』も色々ありましたからね。
木村:確かに。あと収録したのがかなり前なので、記憶があやふやなところもあって(笑)なので完成した映画をとても新鮮な気持ちで観ることができました。
葉山:3DCGの映像も僕たちが収録する時にはまだなかったので、当時はどんなふうになるんだろうなとワクワクしながら収録していましたね。
また監督さんからは、収録時の声に合わせた動きや表情などの制作を、各ディビジョンへの想いがあるアニメーターさんたちが携わってくれたというお話を聞いて「なんてすごい企画なんだろう」と改めて感じました。
木村:岩崎さんと葉山くんは『ヒプアニ』2期の前に映画の収録をしたということですよね。アニメ出演よりも先に劇場版と聞いた時の印象はどうでしたか?
岩崎:「どひゃー!!(驚き)」ですよね(笑)。 映画と聞いて『ヒプアニ』の延長線上の話かと思っていたら全く別のバトルと聞いて「どうなってしまうんだ!?」とも思いました。
速水:そういえば映画の収録が僕ら(麻天狼)はライブの翌日だったんですよ。朝からだったのでみんな声がカスカスで……(笑)。でも実際に聞いてみたらカスカスには感じませんでした。
木村:そうだったんですね!知らなかった……!
――本作は日本”初”の観客参加型インタラクティブ映画なんですよね。
木村:そうなんです。2月に開催された「完成披露プレミア試写会」で中岡プロデューサーも口にしていましたが、すでにシステムがあるから映画を制作したのではなく、「観客が白黒つける映画を作りたい」というアイデアから構想がはじまり、今回のインタラクティブ映画というシステムが実現したと。その話を伺ってやっぱヒプマイ作ってる人たちはすげえな!と思いましたね。
速水:常識的に考えたら、映画館の中でスマホを操作することって中々ないですし、すごいことですよね。
木村:本当に前代未聞ですよね。
劇場で購入できるオリジナルの充電器をグッズとして販売したらすごく売れそう(笑)。
速水:確かに。(スマホの充電が)万全な状態で投票したいですよね。
――映画を初めて観た時はいかがでしたか。
岩崎:本当にすごかった!あんなに動くとは……!
フルCGで生き生きと動く技術も、アニメかと思うくらい全然違和感ないですし、キャラクターの表情も想像以上でしたね。
速水:ライブ会場にいるお客さんのペンライトの動きもリアルですよね。
木村:今回の映画はキャラクターたちだけでなく、映画に映る観客たちにも個性があるところも見どころですね。動きのひとつひとつからも完成度の高さが感じられますよ。
――劇中の「First Stage」では、過去に関わりがあるキャラ同士での対決となっています。バトル前後のアフレコで意識したことはありますか?
葉山:今回のバトルは「楽しもう」と思って収録に臨みましたね。それこそ(山田)一郎と(波羅夷)空却の場合はNaughty Busters (ノーティーバスターズ)としてチームを組んでいたこともあり、ドラマトラックを経て成長した姿や互いをリスペクトする中での勝負を望んでいるんだろうなと思ったので、曲が始まるまでの流れはそういうところを意識しながら演じています。
戦いが終わった後も、勝ったディビジョンにはスポットが当てられたりと光の明暗で差がつけられていますが、両者を見つめる視線などからバトルに対する熱い想いが改めて感じられましたね。
速水:最初はCDから始まり、そこからTVアニメ、ライブと続くに連れて、キャラクターたちの進歩を感じています。長年続いているからこそ僕たちも思い入れがあるし、それに応えてくれるスタッフさんもいるのでキャラがすごく成長しているんですよね。だから(飴村)乱数と(神宮寺)寂雷も仲が良いんですよ(笑)。
白井:本当はそうなんですよね。
また今回もバチバチに戦っているのですが、相手をリスペクトしつつ挑んでいる姿には全力を尽くそうという誠意も見受けられますし、負けたら終わりではないところも観ていて心地よいなと思いました。
岩崎: 先ほど葉山くんも話していましたが、勝負には勝ち負けが当然あるわけで少し複雑な気持ちにもなります。ですが、負けたからこその美学や得られるものがあると思うので、改めて「負けることにも意味があるな」と考えながら収録しましたね。
木村:これまで、因縁のある相手を負かしたくて戦ってきましたが、最近ではラップを通して「この世界をより良くしよう」と戦いの目的も変化していってる気がするんです。
映画のセリフを収録していく中で今までとは違った感覚「これは勝てば良いだけの物語じゃないな」と感じることもありました。
この映画の中で行われているのは最早「争うことにやっぱり意味なんてない、ということを確かめるためのバトル」でもあるんじゃないかなと。
キャラクターたちがリスペクトを込めて戦っているし、演じていて心が温まるようなシーンがたくさんありましたね。
――最後に、映画を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。
葉山:日本初の観客参加型インタラクティブ映画ということで、『ヒプマイ』がその第一歩を飾ることがすごいと思いますし、今後上映するインタラクティブ映画への期待を抱かせる作品だなと感じています。
ぜひ劇場へ足を運び、友達や家族とともに『ヒプムビ』を思う存分堪能していただけたらなと思います。
速水:『アナ雪(アナと雪の女王)』が大ヒットした時に、何度も映画を観ている子供たちが前の席で一緒に歌って楽しんでいるのを見て、『ヒプムビ』もそうなるのではないかという気がしています。
それぞれ都合がつく範囲で観ていただいて、皆さんにとってのマイベストムービーになってくれたら嬉しいなと思っています。
白井:皆さんそれぞれに応援しているディビジョンが存在して、優勝した姿を見たいと思いますが、それ以上に他のディビジョンが優勝するところも見たいと感じるのではないでしょうか。
場合によっては、自分が応援しているディビジョンが負けるところを見てみたいと思わせるほどの力がこの作品にはあると感じています。ぜひ何度も通っていただいて、その都度新鮮な気持ちで観てもらえたらと思います。
岩崎:昨今ではさまざまなエンタメが存在しますが、『ヒプムビ』はそんなエンタメの最前線を走っているのではないかと思います。
本作は映画館で何度もライブが体験できるだけでなく、投票結果によってはその都度違う内容になる可能性もあります。こんな貴重な経験が楽しめる映画『ヒプノシスマイク - Division Rap Battle-』は、絶対に観た方が良いです!!
木村:『ヒプムビ』は、映画館で観る醍醐味がギュッと詰まった作品になっているので、ライブだと思って楽しんでもらえたら嬉しいです。
また、『ヒプノシスマイク』の世界にまだ触れたことがない方は、このヒプムビから始めてみるのもアリだと思います。ぜひご友人などを連れてご覧ください!
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