2月19日(水) 20:10
まず、「楽天経済圏」と「PayPay経済圏」のそれぞれの経済圏の特徴を押さえましょう。
楽天が提供するサービスを利用することで、楽天ポイントを効率よく貯めたり使ったりできる仕組みです。楽天市場での買い物を中心に、楽天カード、楽天モバイル、楽天銀行、楽天証券などを活用することで、ポイント還元率を大幅に上げられます。
PayPayを中心に、ソフトバンクグループやYahoo!関連のサービスを組み合わせることで、お得にポイントを貯められる仕組みです。Yahoo!ショッピングやPayPayカード、アプリなどを活用することで、PayPayポイントの還元率を上げられます。
どちらも独自のサービスを展開しており、上手に活用すれば日常の支出で大きなポイント還元が受けられます。では、具体的にどちらがお得なのかを見ていきましょう。
ここでは、それぞれの経済圏でポイント還元される主なサービスを紹介します。
楽天市場での買い物を中心に、各種サービスを組み合わせると還元率が10倍になることも可能です。ポイント還元には、以下のようなサービスがあります。
・楽天会員登録(基本還元率): 1%
・楽天カード:支払い1%、対象店舗でカード提示1%
・楽天ペイ:支払い1%、楽天カードから楽天キャッシュにチャージ0.5%、対象店舗でカード提示1%
・SPU(スーパーポイントアッププログラム):1%
・楽天市場:最大16%
・楽天のネットサービス(楽天チケット、楽天ブックスなど):各0.5~1%
・楽天銀行・楽天証券:投資信託クレカ積立 最大1%、マネーブリッジ設定 預金金利最大年0.1%
・楽天モバイル:対象サービス契約+会員ランク特典4%、キャリア決済2%
Yahoo!ショッピングやPayPayモール、LOHACOなどでの買い物を中心に、以下のようなサービスの利用でポイントが還元されます。
・PayPay:0.5%(条件達成で最大7.5%)
・PayPayカード、ゴールドカード:1%(条件達成で最大7.5%)
・Yahoo!ショッピング:通常1%
・Yahoo!トラベル:5%
・ソフトバンクスマホ・携帯ユーザー:1.5%(最大10%)
・ソフトバンク光、Air:1.5%(最大10%)
・ソフトバンクでんき:1%(最大3%)
上記から、還元率はキャンペーンや利用条件によって大きく変動することが分かります。PayPay経済圏は特定の条件下で高い還元率を提供しているといえますが、日常的にこの高還元率を維持することは難しいかもしれません。
どちらの経済圏が適しているかはライフスタイルや利用パターン、参加可能なキャンペーンなどによって異なります。
それぞれの経済圏が、どのような人に向いているのかを見てみましょう。
・楽天市場での買い物が多い
・楽天カードをすでに持っている、または作る予定がある
・楽天モバイルや楽天銀行を活用している
・SPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用できる
楽天経済圏は、楽天のサービスを積極的に利用することでお得度が増します。特に、楽天カードや楽天モバイルを活用できる人には、メリットが大きいです。
・Yahoo!ショッピングやPayPayモールをよく利用する
・ソフトバンクのスマホを使っている
・PayPay決済を日常的に活用している
・PayPayカード(特にゴールドカード)を利用している
PayPay経済圏は、ソフトバンクユーザーやYahoo!ショッピングをメインに使う人にとって非常にお得です。
楽天経済圏とPayPay経済圏は、それぞれ異なるメリットがあります。両者の単純な還元率の比較は難しく、利用するサービスやキャンペーンによって大きく変動します。
楽天経済圏は楽天のサービスを幅広く活用することで、ポイントの貯まりやすさが向上し、金融サービスでの特典も充実しています。
一方、PayPay経済圏はネットショッピングでポイントが貯まりやすいうえに、ソフトバンクユーザー向けの特典が手厚く、特定のキャンペーンを活用するとより多くのポイントが貯まります。
どちらが最適かは、自分のライフスタイルや普段利用するサービスに大きく左右されます。自分に合った経済圏を選び、効率的にポイントを貯めてお得な生活を送りましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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