乃木坂46・久保史緒里が「誰よりも強く抱きしめたいもの」とは

乃木坂46・久保史緒里が「誰よりも強く抱きしめたいもの」とは

2月18日(火) 23:51

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アイドルの枠を飛び越え、俳優やラジオパーソナリティなど八面六臂の活躍を見せる乃木坂46の久保史緒里。公開中の映画『誰よりもつよく抱きしめて』では、強迫性障害から潔癖症を患ってしまった恋人・良城との関わり方に苦悩する桐本月菜を熱演している。

今作で三作目の参加となる内田英治監督が、俳優・久保史緒里の新たな表情を引き出した。また、先日行われたラジオ発のイベント『乃木坂46のオールナイトニッポンpresents 久保史緒里の青春文化祭』には、古田新太やサンドウィッチマン、MONKEY MAJIKなどの豪華ゲストが話題に。そんな世代を超えて愛される彼女の魅力とは——。

難しい壁に当たったときは「こじ開けるまで壁を叩く」

――絵本専門店を舞台に、さまざまな愛の形が交錯する本作。愛する人に触れたくても触れられないという月菜の役どころも難しかったと思いますが、どう感じましたか。

久保史緒里(以下、久保):撮影中は気づかなかったのですが、試写会の後に内田監督から『この作品に出てくる全員、良い奴ではないから』と言われて。個々が自分の信条で他者と関わろうとするから、人間関係は難しいんだと納得しました。そういう人間臭い部分が映し出されていることも魅力だと思います。

――月菜という女性に共感する部分はありましたか?

久保:共感できるところはすごくありましたね。私も自分の気持ちを伝えられない側の人間なんですけど、考えて悩むこと自体は苦じゃないんですよね。作中で、月菜がひとりで海を眺めるシーンを演じていたときに、「彼女もきっとたくさん考えたうえで決断するタイプなんだろうな」と感じていました。

――久保さんは難しい壁に当たったときにはどう乗り越えるんでしょう。

久保:私、諦めが本当に悪いんですよ。効率は悪いけど、ひたすら打ち続けるタイプというか。家族や身近な人に心配もかけたくないので、あまり言わないです。なので、ひたすらこじ開けるまで壁を叩いて割っていくっていうアナログな方法ですよね(笑)

――文章に書く、みたいなことも?

久保:それはします。台本のセリフ覚えが得意なほうじゃないので、書くっていう覚え方が一番好きですね。時間はかかるんですけど。

誰よりも強く抱きしめたいもの

――今作「誰よりもつよく抱きしめて」というタイトルにかけて、久保さんが強く抱きしめていたいものってありますか。

久保:地元の宮城です。最近は、一日でもオフがあったらできるだけ地元に帰るようにしていて。自分が生まれ育った場所があることが、すごくありがたいことだと感じるんです。

――そう思うようになったきっかけは?

久保:以前、少しだけ休業していた時期に実家で過ごしていたんです。そのときに、芸能界に入る前の自分を思い出して初心に帰れた気がしたんです。その気持ちは忘れたくないなと思ったことがきっかけですね。定期的に宮城に帰って深呼吸することは、これからも大切に続けていきたいです。

目的地よりも長距離移動のほうが楽しみ

――乃木坂46のYouTubeチャンネル内の企画「くぼっち飯」も楽しみにしているのですが、ああいう町中華みたいなところにも一人でふらっと行くんですか。

久保:全然行きますよ。あとは休日にひとり旅行したりするのも好きなんですが、目的地よりも長距離移動のほうが楽しみなんです。移動中の動けない空間で映画を観たり、文章を書いたり、何かをせざるを得ない状況が苦痛じゃなくてラッキーだと思えるタイプなんです。いつか福岡まで飛行機じゃなくて、新幹線で行ってみようかなって(笑)

――週刊SPA!は中年世代のサラリーマンが中心の購読層なのですが、久保さんの周りには気づけばベテランが多いなと感じているんですけど。

久保:どういう意味ですか(笑)

――先日のイベントで古田新太さんやサンドウィッチマン、ナインティナインなども出演されていて。久保さんの愛され力はすごいなと思いました。

久保:お仕事でご一緒したあとに「今日もうまく喋れなかったな」っていつも反省してます(苦笑)。サンドさんは宮城の大スターですけど、4年かけて初めてお会いできたときは本当に嬉しくて。イベントに来てくださった方々は、私が『乃木坂46のオールナイトニッポン』で出しているような人間臭い部分も知ってくださっているので、本当に愛情でしかないですね。

古田新太にアクリルキーホルダーをプレゼント

――古田さんに関していうと、「おとっつぁん」「しー」と呼び合うほどで、飲み仲間だとか。

久保:普段はシャイでしゃべってくれないんですけど、みんなでお酒を飲んでると楽しそうに話してくれるから横に座って、お話を聞くのが好きなんです。劇団☆新感線の舞台で山本千尋さんと一緒に娘役をやらせていただいたときに、色んな関係者の方から「おとっつぁん、娘たちのことが本当に大好きだよ」って漏れるほど可愛がってくださって。私のアクリルキーホルダーをあげたら、ずっとカバンに付けてくれていたんですよ。なのにしばらくして会ったら、『しー、あれ落としちゃったから新しいのくれ』って。そういうドジな部分も可愛らしいと思える大先輩です(笑)

――久保さんが引き出し上手なんですね。では最後に、今年の抱負を教えてください。

久保:‘24年は今までで一番映像作品への挑戦が多かったので、それを超えたいという気持ちはあります。同時に、程よく力の抜き方も覚えたいなと思って。お仕事では大人数でいることが多い分、プライベートのひとり時間も充実させたいです。

【久保史緒里】
’01年、宮城県生まれ。‘16年に乃木坂46の3期生として加入。現在は俳優活動以外にも『乃木坂46のオールナイトニッポン』で、メインパーソナリティーを務める。今作『誰よりもつよく抱きしめて』は、『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた内田英治監督の最新作。また、’25年春に公開予定の映画『ネムルバカ』では、平祐奈とダブル主演を務める

<撮影/コウ ユウシエン取材・文/吉岡俊ヘアメイク/高橋稚奈スタイリング/鬼束香奈子©2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント配給:アークエンタテインメント>



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