介護認定の日…自分を認知症だと認めない母。順調に質問に答えていたものの<母の認知症介護日記>

介護認定の日…自分を認知症だと認めない母。順調に質問に答えていたものの<母の認知症介護日記>

2月18日(火) 23:30

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。糖尿病の病院で、また少し数値が悪くなっていたことが判明した母・あーちゃん。半年も悪くなり続けているので、先生からは薬がちゃんと飲めているかと聞かれてしまいました。そこでワフウフさんが、薬が飲めていないため今後は薬の管理を第三者にお願いする予定だと言うと、横にいたあーちゃんは「薬だけはちゃんと飲んでいる」と主張して不満そう……。しかし、実際に家で飲めていない薬が大量に見つかったのは、ついこの前のこと。なんとかあーちゃんの自尊心を傷つけないようにワフウフさんが説得を続けたおかげで、あーちゃんも薬の管理をされることを渋々ながら承諾してくれたので、ワフウフさんもひと安心です。

あーちゃんは今、認知症と持病の糖尿病の病院に通っています。薬は同じ薬局で処方してもらい、管理がしやすいように一包化してもらっているのですが、2つの病院の通院周期が異なることや、それぞれの場所が離れているため、とても不便です。そして、あーちゃん自身がこのことを理解しておらず、毎回説明するのもひと苦労……。そんな中、ワフウフさん姉妹は引き続きあーちゃんの預金を守る方法を探し中。あちこちに出向いて相談しており、忙しい日々を過ごしています。
父はまったく気づかず……
#母の認知症介護日記 153

今日はスタートから帰宅まで、大忙しの1日。やっと(5)まで終え、あとは薬を届けるだけとなりましたが……。

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あーちゃんには、事前に予定を電話で連絡済み。

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弁護士さんへの相談を終え、あーちゃんに連絡をして待ち合わせをします。

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しかし、待てど暮らせど姿を見せないあーちゃん……。電話をすると、さきほどの電話はすっかり忘れてしまったようで、姉妹で待ちぼうけ。ここのところ、本当に待ち合わせがうまくできなくなりました。

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なんとか無事にあーちゃんと合流。しかし、あーちゃんは朝私と一緒に病院へ行ったことを忘れていたようで、今日初めて会うような口ぶり……。まあ、これが認知症だから仕方ないですが、丸1日動き回った結果がこれだと、虚しくなります。

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さらにこの日、私が利用する路線だけ運転見合わせとなり、足止めを食らってしまいました。悪いことって、不思議と続くものですよね……。

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1週間後。いよいよ介護認定の日。あーちゃんが自分を認知症だと認めていないことを事前に伝えていたので、認定員さんは「健康調査」という名目で来てくれました。

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認定員さんからの質問に順調に答えていくあーちゃんでしたが、1つだけボロを出してしまいました。今、真冬なんですけどね……。

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さっきまで、3人で分厚いコートにくるまって歩いていたことを、忘れてしまったようです。

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ちなみにこのとき、父も在宅中。しかし、耳が遠いからか、まったく気づいていませんでした。それが、のちほど父を怒らせることになってしまうのです……。

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一応、先日父に会ったときに薬の確認はお願いしていたのですが、薬を入れている袋に「認知症」とメモ書きしてあっただけ。これで確認したことになっていると思っている……!?

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これだけで、こんなふうに主張されるのは納得がいきません……。

あーちゃんの預金について弁護士さんと相談したあと、1日分ずつセットした薬を渡すため、私は姉と一緒にあーちゃんの家の最寄り駅へと向かいました。あーちゃんには事前に電話で連絡をしていたのですが、その電話をしたことを忘れていたらしく、待ち合わせがうまくいかず……。このごろ、毎回のように待ち合わせがうまくいかず、頭を悩ませています。そしてこの日、やっと会えたあーちゃんは、朝イチで私と一緒に病院に行ったことも忘れていて、その日初めて会ったような顔をしていました。認知症ってそういうものだと思ってはいますが、朝からあーちゃんのためにあちこち駆け回っているのに……と、ちょっと悲しくなります。

それから1週間後。糖尿病の病院に行ったあと、ランチをしてから介護認定を受けました。あーちゃんには事前に「お薬の管理をお願いするために、担当の人が来てくれる」と伝えておいたので、少し構えた様子を見せつつも、にこやかに質問に答えてくれていました。介護認定は、認定員さんからの質問にあーちゃんが答えるかたちで進みます。自分が認知症だと思っていないあーちゃんは、なんでも「できています」と答えていましたが、今の季節を聞かれたときに、さっきまで一緒に分厚いコートにくるまりながら歩いていたのに「初夏」と回答してボロを出していました……。

ちなみに認定を受けている間、父は在宅していましたが、耳が遠いからから気づいていないようでした。認定員さんの前で、やさしい夫を演じられても腹立たしいので、それはそれでよかったです。

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認知症の症状が進行するにつれて、待ち合わせもうまくできないことが増えてきましたね。そろそろ、何か対策を考え始める時期なのかもしれません……。でも、介護認定を受けたことで薬の管理ができるようになるのは、大きな一歩です。ずっと悪化し続けている糖尿病の数値も、薬がちゃんと飲めて安定してくれればいいですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

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