【写真】モニカ・バルバロと見つめ合いながらマイクに顔を近づけるティモシー・シャラメ
ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じる映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」が、2月28日(金)より全国公開される。この度、シャラメが「風に吹かれて」を歌う本編シーンとキャスト・スタッフらが本作への思いを明かす特別映像が解禁された。
■ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを熱演
「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」は、1960年代初頭、ニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描く。
本作は、1月23日に発表されたアカデミー賞において、ジェームズ・マンゴールド監督が作品賞と監督賞にノミネートされたほか、シャラメが主演男優賞、エドワード・ノートンが助演男優賞、モニカ・バルバロが助演女優賞にノミネートされるなど、主要部門を総なめにする快挙を達成。さらに脚色賞、音響賞、衣裳デザイン賞も含め、計8部門でのノミネートという結果を収めている。
■観る者を惹きつける…「風に吹かれて」を歌う本編映像が解禁
この度解禁された本編映像では、シャラメ演じるディランとバルバロ演じるジョーン・バエズの姿が映し出されている。2人はアパートの一室で親密な関係を感じさせる装いのまま、音楽と出会った過去について語りあっていく。実力と才能を認め合い、対等な関係で接する2人の間には彼らにしか生み出せない世界が広がり、観る者を映画の世界へと惹きつけていく。
そんな中、バエズが、まるで挑発するかのようにディランへと差し出したのは部屋に残されていた1枚の紙。それを見て、流れるような仕草でディランの代表曲とも名高い名曲「風に吹かれて」が奏でられる。静かに寄り添い、歌を重ねていくバエズとディランの見事なデュエットを堪能できる映像となっている。
■ティモシー・シャラメ「一生の宝になる」
本編シーンの後に続くのは、主演のみならずプロデューサーとしても本作に名を連ねたシャラメが、ディランについての想いを明かす特別映像だ。マンゴールド監督、エル・ファニング、バルバロが言葉を続け、ジョニー・キャッシュ役を演じたボイド・ホルブック、エドワード・ノートンらの姿も映し出されている。
シャラメは、「この映画が扱うのは1961年から65年だ。どの時代のボブが好きかによるけど彼の人生で最も記録の少ない時期だ」と本作がディランの伝説の始まり=青春時代を描いた作品であると語り、マンゴールド監督も「その時期は、彼の人生とフォークの歴史においても面白い。一人の若者が大都市にやってきた。所持金2ドルのその流れ者がニューヨーク音楽会の王者となる」と明かしている。
マンゴールド監督は伝説の始まりとなるディランの青春時代を、数々の名曲とともに辿るエンターテイメントとして見事に昇華させ、ディランの素顔に迫る青春映画として他と一線を画す作品を誕生させた。
「当時の音楽と時代の精神、さらに、枠に収まらない男の精神も描いた」とプロデューサーとしての視点も踏まえて明かすシャラメは、「ボブ・ディランは人気が高く崇められている。生きた映画でなきゃ!挑戦して良かった。ボブ・ディランへの忠実な讃歌さ。彼の音楽を人々に聴いてほしい。一生の宝になるよ」と、改めてディランへの敬意と本作への意気込みを語り、映画公開への熱い想いと自信を覗かせている。
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