無印良品の本気アイテム「ブランド品の風合い」「悪いところが見当たらない」業界関係者も最注目の“7つの傑作”

紳士リネン混ウールジャケット

無印良品の本気アイテム「ブランド品の風合い」「悪いところが見当たらない」業界関係者も最注目の“7つの傑作”

2月18日(火) 23:54

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メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第519回をよろしくお願いします。

値段は高いけど、クオリティは間違いないMUJI Labo

MUJI Laboの本気を見た!

今回は無印良品の特別ライン『MUJILabo』新作をご紹介。昨年からリブランディングして高クオリティ高価格路線となったこちら。値段は高い……けどモノはピカイチです……!

本格的なモッズコートなのに機能性も十分
・紳士ライナー付きモッズコート1万9900円

トレンドが再び戻りつつあるモッズコート。

無印らしくあまり余計なデザインを入れず原型に忠実に作ってるこちら。素材はミリタリーベースではなく、撥水加工を施した高密度のポリエステルを採用、これがなかなかいいのです。

量販店の作るモッズコートはどこか安っぽく、とりわけこうした化学繊維を使ったものはペラペラでチープな印象が多いものですが……今回のMUJI Laboのモッズコートはハリ感のある重厚な素材を使い、光沢感も抑えたマットな表情。

大人顔の本格的なモッズコートに見えるのに、撥水性が高くレインコートとしても使えるくらい。

悪いところが見当たらない優等生

また、ライナーベストが付属しており、寒い今の時期からも着用可能。暖かい季節になったらベストを外して一枚で使うこともできる上、ベスト単体でも使えるという一石三鳥な出来。

コンパクトサイズが多い無印の中ではややオーバーサイズに作ってあり、ボリューム感あり。そのため、中にいろいろ着込むこともできるの春秋だけでなく、冬シーズンに厚手のニットを入れて使うこともできそう。

モッズコートにしてはやや首元が少し開いたデザインになっており、色っぽい印象があるのも◯。1万9900円とやや高めの値段設定ですが、高級感ある素材、ライナー付きの凝ったディティール、色気のあるバランスのいいリラックスサイズと悪いところが見当たらない優等生的に仕上がっています。

バランスのいい休日向けセットアップ
・紳士和紙混カルゼジャケット1万2900円

・紳士和紙混カルゼ5ポケットワイドパンツ9990円

今年の春メンズはセットアップの提案が多め。それも直球ストレートなテーラードジャケットとスリムスラックスの提案ではなく、ワーク調のセットアップを作るところが目立ちます。テーラードにスラックスだとビジネスで使っている人には食傷気味だし、かといってGジャンとデニムの本気ワークなセットアップだと土臭すぎる。

そこでスーツデザインなんだけどポケットやボタンのディティールにワークライクな要素を入れたものが多いというわけ。

こちらもジャケットはカバーオール、パンツはペインターのディティールを盛り込みセットアップながらキメすぎないイメージで設計されたもの。シルエットも細すぎないナチュラルサイズで……休日向けのセットアップとわかるものの、しっかりスーツのフォーマル感も残したバランスのいいアイテムとなっています。

Tシャツ感覚でラクに羽織れる

無印得意の和紙素材を使っているのも特徴。和紙素材は水に弱くモロいと思われがちですが、まったく逆で水に強く耐久性に優れた素材。

ただし、和紙を糸にする工程が非常に煩雑でコストがかかるため、通常量販店では使われません。ユニクロなどもほぼ採用できないコスト高の素材、このあたりさすが無印です。耐久性が高いだけでなく、重厚に見えるけれど、軽いのも大きな特徴。

こうしたワーク風のガッシリとしたデザインでも、着用するとまったくストレスなく、Tシャツ感覚でラクに羽織れるのが嬉しい。値段はそれなりですがタフでラクちん、大人におすすめしたいセットアップです。

ラグジュアリーな麻の雰囲気が1万円以内
・紳士コットンローゲージニット長袖プルオーバー 8990円

・紳士コットンローゲージニットカーディガン9990円

触ると「これ本当にコットン?」と疑問に思うほど珍しい質感。どちらかというと麻に風合いとしては近い。こちらはコットンの糸に糊をコーティング、毛羽立ちを抑えることで麻のようなハリコシを持たせています。

麻ニットだと値段はさらに高くなるでしょうし、やや扱いも難しくなりシワも気になる。こちらはコットン糸で麻ライクに仕上げているため値段も抑えめでシワもつきにくい。

ラグジュアリーな麻の雰囲気を気軽に1万円以内で楽しめるのはありがたい限りです。

ブランド品の風合いを完璧に擬態

今年、トレンドの透け感ある編み地になっており、インナーがチラリと見えます。タンクトップやTシャツなどをあえて透けさせて表情を出すのがおすすめ。

ローゲージなので無地のシンプルな顔つきでも素材に表情があり地味にならない。

これにスラックスをサラッと合わせるだけで大人なコーディネートの完成。2万~3万円クラスの麻素材のブランド品と言われてもわからないくらい、風合いは完璧に擬態できています。これ安すぎです。

クラシックな素材使いとデザイン
・紳士リネン混ウールジャケット1万5900円

・紳士リネン混ウールストレートパンツ1万2900円

リネンとウールを混紡した本格的なセットアップ。クラシックな素材使いとデザインでMUJILaboの本気を感じます。

風合いはリネンといってもさほどシワ感を強く感じない、程よく柔らかく、程よくシワが残るバランスのいいファブリック。また、冬用ウールのような分厚さや温かみもなくシーズン問わず使えそう。

まるでヴィンテージから引っ張りだしてきたかのような柔らかくナチュラルな風合いと、淡いナチュラルトーンの色使いが面白い。シルエットはフォーマルスーツのような細さではなく、ややゆとりのあるものとなっています。

サイズ感をちょっと失敗するだけで「オジサン」

これハマるとかなりおしゃれに見えますが、残念ながらコーディネートに自信のない方にはオススメできません。なぜなら色展開に黒やネイビーなど暗めのものがないのですね。

ただでさえクラシカルなゆったり気味のシルエットで、膨張色である淡い色使いになっているのでどうしてもずんぐりして見えてしまう。サイズ感をちょっと失敗するだけで「オジサン」風に見えてしまうでしょう。

ただ、丸メガネやブラウン系のローファーなどクラシカルなアイテムで飾ってバシっとハマれば絶対無印には見えない雰囲気に。上級者であるならおすすめです。

以上、MUJILaboの新作レビューでした!今回も良品多め!チェックしてみてください!

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

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