2月18日(火) 20:20
ナンバーレスカードには、カードの表と裏どちらにも情報が記載されていないものと、カードの裏面に番号や氏名などの情報が記載されているものの2種類があります。ナンバーレスカードのメリットを見ていきましょう。
●カード番号を他人に見られるリスクが軽減される
●番号ありの通常のクレジットカードよりも発行スピードが早い
●シンプルなデザインでスッキリしている
●アプリと連携するため利便性が高くなる
ナンバーレスカードは、クレジットカードの表に番号や氏名などの記載がないため、通常のクレジットカードよりもカード情報を盗み見される可能性が低くなります。さらに、リスクの軽減を求めるなら「両面ナンバーレス」のクレジットカードを選びましょう。
また、新規発行の際は、通常のカードよりも発行スピードが早い傾向にあるようです。審査を通過すると、スマートフォン上でデジタルカードが発行されます。クレジットカードを受け取らなくてもカード番号などの情報をアプリで確認もできるため、インターネット上の決済ですぐに利用できるのもメリットです。
一方で、ナンバーレスカードのデメリットには次のようなものがあげられます。
●カード番号の確認には会員専用サイトやアプリを開く必要がある
●紛失や盗難の際の不正リスクは通常のカードと変わらない
表裏どちらにもカード番号の記載がないナンバーレスカードでは、カード情報の確認をするために会員専用サイトやアプリ上での確認が必要です。そのため、急いでいる場面では不便に感じることもあります。
また、紛失や盗難にあった場合は、通常のカードと同様に不正利用のおそれがありますので、速やかにカード会社に連絡するようにしましょう。
一般社団法人日本クレジット協会が2024年12月に発表した「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、2018年では全体で235億4000万円だったクレジットカード不正利用被害額は、2023年では540億9000万円と5年の間に約2.3倍も増えていることが分かります。
いずれの年においても、不正利用のなかで最も多いのは番号盗用被害で、2023年の被害額は504億7000万円と全体の93.3%にも及びます。
番号盗用被害は、おもに、クレジットカード本体の盗難やスキミングなどでクレジットカードの番号を盗み、不正に利用する手口です。そのため、券面に番号の記載のないナンバーレスカードは、被害を防ぐのに有効な手段といえるでしょう。
クレジットカードの不正利用を防ぐためには、ナンバーレスカードのほかに、本人確認サービスや通知サービスが充実しているなど、セキュリティーを重視したカード選びが重要になります。
ナンバーレスカードは、クレジットカードの不正利用のなかでも番号盗用被害に有効な手段です。番号盗用被害では、カードの盗難やスキミングなどでカード番号を盗んで不正に利用しています。そのため、クレジットカードの券面にカード番号などの情報がないナンバーレスカードは、不正利用対策になるといえるでしょう。
また、裏表の両面に番号などの記載がないナンバーレスカードでは、カード番号を確認するために会員専用サイトやアプリを開く必要があります。そのため、急いでいる場面では手間に感じることもありますが、アプリ上では利用明細やポイントもすぐに確認できるため、慣れればより便利にクレジットカードを活用できるでしょう。
クレジットカードの不正利用被害に遭わないためには、ナンバーレスカードのほかにも、本人確認サービスや通知機能が充実しているなど、セキュリティー対策がされたカード選びをすることが大切です。
一般社団法人日本クレジット協会 クレジットカード不正利用被害の発生状況(1ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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