【写真】野村謙二郎が語る監督業の“楽しさ”、西山秀二が語る“苦しさ”
2月10日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜10:00-11:00、BS10)。今回のゲストは1989年から17年間にわたってカープ一筋で活躍し、2010年からはカープの監督としても活躍した野村謙二郎、そしてゴールデングラブ賞の受賞歴もある名捕手・西山秀二の2人だ。MCのアンガールズ・山根良顕と上田まりえが知られざる現役時代の秘話と選手の意外な素顔、監督やコーチとしての本音まで赤裸々なトークを深掘りした。
■カープのレジェンド2人が選ぶ理想のローテと選手の知られざる素顔
野村は1966年生まれの58歳、西山は1967年生まれの57歳。プロ入りは西山のほうが3年早いものの、プロ野球は一般的に年功序列の世界であるため野村は西山の先輩にあたるという。
現役時代はプライベートでの付き合いも濃かったといい、金本知憲や緒方孝市、前田智徳など、当時の主力メンバーで食事を共にする機会も多かったようだ。そうそうたるメンバーが店に訪れるため、店主や一般の来店客から驚かれることも珍しくなかったという。
今回の放送では“俺のベストローテ”というコーナーで、自身が現役時代にプレーしていた投手の中から先発・中継ぎ・抑えを選出。野村と西山が考えるベストローテを発表した。
基本的な投手のローテーションの組み方としては、成績の良い投手をリストアップしたうえで相手チームとの対戦成績、球場の相性なども考慮するという。短期的な成績を見るのではなく、長期的な視点をもって配置していくそうだ。ちなみに、2人の現役時代は開幕の時点で7月頃までのローテーションがすでに組まれていたとのこと。
まず野村、西山の両者が先発の1人目として指名したのは、42歳で開幕投手を務めたこともある大野豊。技術面はもちろんのこと、優しい人柄でチームメイトからの信頼も厚いことが最大の理由となったようす。また長年バッテリーを組んできた西山は「大野さんは変化球のキレが抜群だった」と指名に至った理由を明かしている。
カープの選手以外にも、誰もが知る往年の名選手が続々とローテ入り。1990年代のプロ野球界を支えたスターが勢揃いするベストローテとなった。
■経験者だからこそ語れる監督・コーチの大変さ
番組後半の「ガチャガチャダグアウト!!!」のコーナーでは、ランダムに引いたさまざまなテーマに沿って赤裸々なトークが繰り広げられた。
“監督・コーチの大変さ”というテーマでは、野村は「1球ごとに変化する状況に応じてサインを出すのは大変なこと」と告白。1つの采配が良い流れを生み出すこともあれば、流れを切ることにもなりかねない。しかし、それこそが監督をするうえでの“楽しさ”でもあるという。
一方、西山は「監督は最終的に試合の責任を負わなければならないし、ファンから向けられる激しいヤジに耐えきれない」と感じているそう。個人的な意見として、コーチよりも監督のほうが何倍も大変と“監督ならでは”の緊張感を解説した。そのうえで“もし今後自分に監督のオファーが来たら”という質問にも「受けたくない」と冗談交じりに話す。
監督やコーチを務めた経験のある2人だからこそ聞ける貴重な本音といえるだろう。
■名選手の人柄やテクニックの凄さが伝わる濃密なトークは必見
1990年代の広島東洋カープという球団を語るうえで野村と西山は欠かすことのできない存在だ。現役時代のほとんどをカープに捧げ、引退後も監督やコーチとしてチームを支えてきた2人。
カープファンはもちろんのこと、多くのプロ野球ファンにとって必見の本音トークが続々と飛び出した放送回だった。意外だったのは西山と野村で監督観に大きな差があったこと。西山に至っては嘘か本当か、もう監督業には就きたくないとまでこぼすほどだ。
チームの勝敗を担う監督に相当の重圧がかかるのは当然のことだが、素人目ではどっしり構えているようにも見える監督たち。一喜一憂が選手に及ぼす影響まで考えて振舞うというのは、たしかに嫌気が差すかもしれない。一線を退いた今だから言える…というまさに「ダグアウト」の中でする会話のようなコメントを、今後も楽しみにしたい。
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