【漫画】妖精の姿になった市長を見てしまった運転手…ホラー展開かと思いきや、まさかのラストに「素敵な話」「泣いた」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家のミヤギトオルさんによる作品『町の秘密を知ってしまった運転手の話』だ。
同作は、白夜書房が運営するウェブサイト「ミライのアイデア」で連載中の『不思議ヶ丘の人々』シリーズからの一作。市長を送り迎えをする運転手が不思議な経験をするという物語で、以前ミヤギさんのX(旧Twitter)にポストされると、多くの人の関心を集めて1.7万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者であるミヤギさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■運転手が目撃してしまった市長の本当の姿…
ある日の夜、いつものようにゴードン市長を車で送迎していた運転手のフレッド。運転中にゴードン市長が眠りについたようなので、何気なく後部座席を確認すると、そこには見慣れたゴードン市長の姿ではなく、とんがり帽子を被った妖精のような子どもがいるのだった。
そして、帰宅したフレッドは横になっている妻に、「驚いたのなんの」「だが お屋敷に着く頃には元の市長に戻っていたんだ」と車内で目撃したことを伝える。すると、妻は「もしかしたら 妖精のしわざかもしれないわね」「市長に化けて…きっと何か企んでるのよ」と自論を述べた。後日、ゴードン市長は、すでに準備が始まっている森林開発を中止にするという暴挙に出て、建設予定だった商業施設やオフィスビルの計画をすべて白紙に戻すのだった――。
フレッドの身に起こる不思議な出来事に、読者からは「見ようによっては妖精が怖すぎる」「ラストは泣ける展開で良かった」など様々な反響が寄せられている。
■きっかけは編集者との企画作りから始まった「不思議が丘の人々」シリーズ
――『不思議ヶ丘の人々』シリーズを創作したきっかけや理由があればお教えください。
Xでフォローしていた『ミライのアイデア』の編集者の方とやり取りを重ねる中で、マンガの企画案をいただきました。「今世の中で起こっているとピックをフィクションの世界で描く」というコンセプトで、それに対していくつかアイデアのやりとりをさせていただき、「不思議が丘の人々」という企画になりました。ですので、編集者さんには大変感謝しています!
――『町の秘密を知ってしまった運転手の話』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
妖精のリーダー(お頭)のキャラクターにこだわりました。かわいいけど、後半怖い面を見せる妖精をどのようなビジュアルにしようか試行錯誤しました。市長を働かせている蒸留所も恐ろしいさまで、楽しげな雰囲気があるところが気に入っています。
――『町の秘密を知ってしまった運転手の話』の中で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
気に入っているシーンは「妖精とタクシー運転手が森の近くのBARで相対する場面」「市長が蒸留所で働かされている場面」です。気に入っているセリフは、妖精の「俺のこと誰かに話していないだろうな」ですね。前髪の間から怖い目でにらんで、主人公を脅すところが好きです。
――『不思議ヶ丘の人々』シリーズの新作となるストックは、まだまだ残っている状況なのでしょうか?
アイデアはたくさんあります。一つずつ形にしていきたいと思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも漫画をお読みいただきありがとうございます!これからも、いろいろな挑戦をしていき、この『不思議ヶ丘の人々』というシリーズを盛り上げていきたいと思っております。今後とも応援よろしくお願いいたします!
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