人気VTuberが手掛ける麻雀漫画初めてのフリー参加を優しく見守る話に「雀荘行きたくなった」の声【作者インタビュー】

『鴉天狗はツモりたい』第2話『暗刻抜き出し』より/(C)千羽黒乃/瀬畑純/竹書房

人気VTuberが手掛ける麻雀漫画初めてのフリー参加を優しく見守る話に「雀荘行きたくなった」の声【作者インタビュー】

2月13日(木) 9:30

『鴉天狗はツモりたい』第2話『暗刻抜き出し』より
【漫画】麻雀初心者の学生が初めてのフリー卓で輝く話が「うーんこれはロマン砲」と話題に

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、麻雀漫画専門誌『近代麻雀』(竹書房刊)にて連載中の『鴉天狗はツモりたい』の第2話『暗刻抜き出し』をピックアップ。本作は、麻雀企画の配信を中心に活動するVTuber・千羽黒乃さんが原作、瀬畑純さんが作画を担当している。そんな本作が、12月29日にX(旧Twitter)に投稿されると、3000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、千羽黒乃さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■応援したくなる…大人によるシビアな麻雀に挑む大学生
『鴉天狗はツモりたい』第2話『暗刻抜き出し』より


ある日、千羽さんが働く「雀荘バーチャル高尾山」に麻雀サークルの男子学生4人がやってきた。学生たちが麻雀を始めてしばらくすると、待ち牌がわからないという学生に助けを求められた千羽さん。張り切って“暗刻抜き出し”のテクニックをアドバイスをしてあげたおかげもあり、学生たちはワイワイしながら麻雀を楽しんでいる。

しかし仲間たちにバイト先や教授から連絡が入ってしまったことで、卓は予定よりも早く解散してしまう。そして、千羽さんが先ほどアドバイスをしてあげた学生が1人残されてしまった。

学生が打ち足りなさそうにしているのを見て、千羽さんはフリー(その場に居合わせた人と麻雀を打つ形式)を勧めることに。学生はフリーは初参加で気後れしていたが、なんとか挑戦してみると言い出した。緊張した面持ちで参加したのだが、やはり打ち慣れた大人たちによるシビアな麻雀に圧倒されてしまう。大きな手狙い…ロマン型の学生さんはそれでもなんとか食い下がるが、千羽さんも驚くチャレンジ精神を見せて…。

この漫画を読んだ人たちからは、「うーんこれはロマン砲」「雀荘行きたくなった」「麻雀はじめてみるかな」「この雀荘には行きたい」など、多くのコメントが寄せられている。

■「自分にしか書けない物語がいい」と考えついて出来た物語
『鴉天狗はツモりたい』第2話『暗刻抜き出し』より


――『鴉天狗はツモりたい』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

近代麻雀編集長の金本さんから最初にお話をいただいたときには「千羽さんが主人公のマンガ原作を」という企画だったのじゃ。どんなお話にしよう、自分にしか書けない物語がいいな、と考えていくうちに、自然とVTuberになる前の雀荘勤務時代のエッセイ的なマンガというテーマに行き着いたのじゃ。

――本作では、楽しそうに麻雀を教える千羽さんの姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

現在は「雀魂」をはじめとしたインターネット麻雀が非常に盛んじゃ。いつでもどこでも世界中のプレイヤーと打つことができる、確かにそれはとっても便利で素晴らしいことではあるんじゃけど…。儂の大好きな、そして儂を育ててくれたのは雀荘時代の経験じゃ。

このマンガでは雀荘独自の文化(コールドゲームやイベント、代走…)についても発信することで、雀荘やリアルの牌を使った麻雀にも興味を持ってほしい、また文化として残していきたい、そういった思いを込めて毎月書いてるのじゃ!

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

ちょっとマニアックなんですけど、千羽が雀荘での仕事終わりにラーメンを食べに行くシーンがたまに出てくるんじゃ。第1話のときは「読み切りだしシンプルなラーメンでいいかな」と描いてもらってたんですけど、第5話以降は「当時通ってたあの二郎系のお店のラーメンにしたい!」とこだわりだして、モヤシが特盛になってるところがすごく気に入ってるのじゃ!

――千羽さんが麻雀にハマったきっかけがあればお教えください。

ハマった理由は本当にいろいろとあるんじゃけど…じゃあ大きなのを1つ!小さいころはドッジボールとか鬼ごっことかそこらじゅうに勝負の場があって、みんなそういった遊びが大好きだったと思うのじゃ。でもそうした真剣勝負のどきどきって、大人になったらなかなか味わえないよね。

でも、麻雀なら大人になってからでも子どものころのような気持ちで、お年寄りでも若者でも純粋に勝負を楽しめる。そういったところに夢中になったんだと思うのじゃ。

――千羽さんが思う麻雀の魅力をお教えください。

同じ場面が二度とやってこないところ!そして、その場その場の思考力やひらめきが大事なところじゃ!だから子どもでも大人と真剣勝負ができるし、勝つことだってできる!こんな遊び、他にはなかなかないと思うのじゃ。

――今後の展望や目標をお教えください。

どこまで描かせてもらえるのじゃ?というのはさておいて、儂がVTuberになるところまでは書いてみたいのじゃ!あとは杉森くん(千羽といっしょに働いているアルバイトの青年)のモデルになった人物が実際にはプロになり、いまもプロ活動を続けているのじゃが、彼の成長をどこまで書こう?というのも考え中じゃ!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

ずっとやってみたかったマンガのお仕事ができて、小さい頃からの大きな夢が一つかなったのじゃ!当初は読み切りの予定だった作品が、単行本が出るまで続けられたのは読者のみなさま一人ひとりのおかげ!本当にありがとーーなのじゃ!これからも「面白い!」って思ってもらえる作品をお届けできるようがんばっていくのじゃ~!



【関連記事】
【漫画】麻雀にあまり慣れていない学生がフリー卓に立つ姿を見守る話
犬の紳士とお嬢さんのやり取りがかわいい…和やかにチェスで遊ぶ話に「心があったかくなる」「癒された」の声【作者インタビュー】
怠惰な社員がブラックな愛社教育に反旗を翻す酒クズOLの固い決意に「働くモチベーションがこれ」「セリフがいちいち名言」の声【作者インタビュー】
叔父が経営する銭湯を救う男の子とドラゴン全力でお風呂を沸かす姿に「2人の連携プレイ最高」の声【作者インタビュー】
思い出と紐づいたチョコレート菓子の香り…寒い冬の日に作るブラウニーに「いい香りがこちらにも伝わります…」「癒される」の声【作者インタビュー】
WEBザテレビジョン

エンタメ 新着ニュース

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ