「松本零士展創作の旅路」キービジュアル©松本零士/零時社
2月13日(木) 4:30
松本零士の代表作『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』は、1977年に漫画連載を開始し、2027年で50周年を迎える。これを記念したプロジェクトの第一弾として、『「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路』が2025年6月20日(金)より東京シティビューにて開催される。
1938年に福岡県で生まれた松本零士は、6歳の頃から絵を描き始め、9歳で運命的な本(『新寶島』『月世界紳士』いずれも著者は手塚治虫)との出会いをきっかけに漫画を描き始める。戦時下の少年時代から夜空を見上げるのが好きだった松本は、宇宙を舞台に未来のテクノロジーと壮大なファンタジーが融合したスペースオペラに、平和への願いと未来への希望を込めた。永遠の命に憧れ、機械の体を手に入れる旅に出た鉄郎と、共に銀河鉄道999で旅する、黒衣と長い金髪が印象的な謎の美女メーテル。松本零士が生み出した魅力的な登場人物たちは、大宇宙の終わりなき「時の輪」を旅する。そこには、いつも生きることの尊さ、命の大切さが描かれていた。
同展では、『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』など数々の名作原画に加え、デビュー前の初期作品や新たに発見された原画も含む300点以上の原画や初公開の資料、貴重な思い出の品々を展示。マンガとアニメというふたつのフィールドで独自の世界観を表現し続けた松本零士の70年を超える創作活動を辿り、未来に託したメッセージを読み解いていく。なお、東京会場のあと、北九州市漫画ミュージアム(2025年9月27日(土)~2026年1月12日(月祝))へと巡回する予定だ。
また、本日、松本零士の親友・ちばてつやと「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」に影響を受け宇宙飛行士になったという山崎直子の対談を収録した特別映像「松本零士に想いをよせて」が東映アニメーションの公式YouTubeチャンネルにて公開された。若き日の松本零士のエピソードや、ちばの漫画への思い、山崎の宇宙への思いや松本が残した影響など、ふたりが改めて松本零士の魅力をたっぷりと語っている。
【特別協力:零時社からのコメント】
父、松本零士が星の海に旅立って早2年、このたび関係各社様のご尽力により、 原画展を開催する運びとなりました。あんなに大切にしていたペンの1本でさえ持たず旅に出てしまった松本ですが、遺された、まさに星の数ほどの原画1枚1枚には、その時々の松本がたしかに息づいています。
机に向かい一心不乱にペンを動かす、そんな父の横顔を見ながら私は育ちました。幼い頃は仕事ばかりの父に淋しい思いもしましたが、今、遺された原画を通して、あの頃の父に、少年の日の父に会えた奇跡を、嬉しく幸せに思っております。
「遠く時の輪の接するところで再び巡り会える」松本が常々申していた言葉ですが、それは未来に限らず、過去にも存在しているのかもしれません。本展覧会を通じて、ご来場された皆様おひとりおひとりが、それぞれ想い想いの「時の輪の接するところ」にて松本に出逢っていただけましたら幸いです。
((株)零時社 代表取締役 松本摩紀子)
<開催概要>
『「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路』
会期:2025年6月20日(金)~9月7日(日)
会場:東京シティビュー
公式サイト:
https://leiji-m-exh.jp
<配信概要>
特別映像「松本零士に想いをよせて」
配信日:2025年2月13日(木)
配信場所:東映アニメーション公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/ToeiAnimationjp