2月5日(水) 2:00
タッチ決済対応のクレジットカードを利用する際、気になるのが紛失時のリスクです。サインや暗証番号なしで利用できるため、不正に利用されないかが心配になるかもしれません。ですが、一般的にタッチ決済で利用できる金額は1回あたり1万円以下の少額に限られており、すぐに大きな被害が生じる可能性は低いと考えられます。
そもそもの話、クレジットカードには不正利用に対しての補償制度があるとされています。多くの場合、暗証番号を必要としない取引で発生した不正利用については、補償の対象となるようです。ただし、「カード裏面への署名」など、補償を受けるための条件を満たしていることが重要です。
カードを紛失した際は、できるだけ早くカード会社の紛失・盗難窓口に連絡し、利用停止の手続きを行う必要があります。普段から連絡先や補償条件を確認しておくと安心できる可能性があります。
タッチ決済には、次のような利点があります。
タッチ決済では、現金を準備したり小銭を数えたりする手間がなく、支払いを簡単かつ迅速に行えるのが大きな魅力です。端末にカードをかざすだけなので、カードを挿入して決済する従来の方法よりも時間を短縮できると考えられます。
この利便性によって、混雑する時間帯や急いでいてもスムーズに支払いが終わり、ストレスを軽減できる可能性があります。
一部のカードでは、タッチ決済専用の優待サービスが用意されていることもあるようです。カード会社によって内容は異なりますが、ポイント還元率のアップやキャッシュバックといった特典が受けられることもあります。
手軽さが魅力のタッチ決済ですが、不正利用への対策も気になるポイントです。安全に利用するために、タッチ決済のセキュリティについても理解しておきましょう。
クレジットカードには、個人情報が含まれています。スキミングとは、専用の機器を使ってカード情報を盗む犯罪の一つで、磁気ストライプのカードは、スキミングで情報が容易に盗まれる可能性があります。
こうした背景から、現在日本ではスキミング被害を防ぐために「ICチップ搭載カード」の導入が義務化されているのです。ICチップを利用した「IC決済」や「タッチ決済」では、情報が暗号化されているため、盗み取ることが難しくなっているようです。
IC決済では暗証番号の入力が必要ですが、タッチ決済はカードをかざすだけで完了します。店員にカードを渡したり暗証番号を入力したりしないため、他人に情報を見られるリスクを減らせる可能性があります。
つまり、個人情報を守りたい人が情報漏洩を少しでも減らすために、安心して利用できる方法といえるでしょう。
タッチ決済は便利ですが、カードを落とした場合には不正利用のリスクがあります。その際の対処法として、すぐにカード会社に連絡し利用停止の手続きを行うことが重要です。
タッチ決済には、支払いのスピードや特典の利用といった魅力もあるとされています。さらに、ICチップ搭載カードの採用でスキミング被害が防止されており、セキュリティ面でも安心して使える可能性があります。タッチ決済の利便性と安全性を理解し、適切に活用しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
ずっと同じのを使い続けているけど…クレジットカードの見直し、した方がいい?