◆年末年始の食べ過ぎを薬膳でリセット！胃腸をいたわりスッキリ過ごそう【漢方スクール講師監修】

題字／そばまる
興味はあるけどなかなか手を出せなかったり、難しそうに感じたり…。そんな事柄について、その道のプロに教えてもらうこの記事。今回は「薬膳」について、薬日本堂漢方スクール講師の齋藤友香理先生に教えてもらいました。日常生活に簡単に取り入れられるヒントが盛りだくさん。いつもより食べ過ぎてしまった年末年始の体をスッキリさせる薬膳について学ぼう。



冬太り解消に。胃や腸内環境を整える薬膳
年末年始、いつもより食べ過ぎてしまったと感じる方が多いのではないでしょうか。この時期に気になるのが冬太り。冷えや暴飲暴食で弱った胃腸では代謝が上がらず、便秘やむくみなどで不要なものをためこみがちになります。

鍋料理に欠かせないセリは、胃の炎症を鎮めるほか、鉄分や葉酸も豊富で女性のトラブル解消に有効。特有の香りは冬に鬱々しがちな気分を晴れやかにする働きもあるので、サッと茹でておひたしやサラダにするのもよいでしょう。七草粥に入っていたカブと大根は消化を助けてくれます。ふろ吹き大根やカブと鶏肉のクリーム煮など、やわらかく調理して普段から胃腸をいたわりましょう。



また、食物繊維が豊富なきのこや根菜は元気を補い、腸内環境を整えて冬太り解消を助けます。きのことゴボウ、こんにゃく、針生姜を炊き込んだごはんや、切り干し大根の煮物、大根とカブのすり流し汁など純和風のメニューも薬膳になります。

むくみが気になる場合は豆類がおすすめ。昆布や根菜と炊き込んだ五目煮豆、黒豆と小豆を加えた豆粥などでスッキリした体をめざしましょう。大切なのはなにをどのように食べるかです。ゆっくりかんで食べることを忘れないでくださいね。



【ワンポイントアドバイス】
食べ過ぎで胃につかえを感じたら、みかんの皮を乾燥させた陳皮がおすすめ。柚子など柑橘の皮でも代用可能です。茹でたキャベツに刻んだ皮と塩を加え箸休めにしてみましょう。


◆教えてくれた人
齋藤 友香理 先生
薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師。10年以上臨床を経験し、多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。また外部セミナー講師や社員教育、『薬日本堂のおうち漢方365日』などの書籍監修にも携わる。

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