子どもの風邪がうつったことが原因だと思っていたせき。2週間以上たっても一向に良くならず、むしろひどくなるばかり。改めて病院を受診すると、意外な症状だったことが判明したのです。なかなか治らないせきの正体についてお話しします。
子どもからうつされた風邪
小さい子どもがいると、いろいろな症状の風邪をもらうことがしばしば。子どもが風邪をひくと、1週間後には自分にも同じ症状が出るため、まずは少しでも喉の痛みなどを感じたらすぐにかかりつけの耳鼻科に行くようにしています。
そのときも、
子どもが喉の痛みを訴え、続いて鼻水と発熱の症状
が出ました。耳鼻科では鼻風邪と診断され、抗生物質と鼻水の薬を処方されました。鼻水の風邪はせきがどうしても残るが、それも次第に良くなるとのこと。そして数日後、
私自身にも喉の痛みと鼻水の症状
が出てきたため、ひどくなる前に耳鼻科を受診。子どもと同じく抗生物質と鼻水の薬を処方されました。
幸い私には発熱はなかったのですが、それでも鼻水が出ると頭がドーンと重くなり、1日寝込むことに。私が体調を崩すころには子どもはすっかり良くなっており、「ママ遊ぼう!」「ママ本読んで!」とすさまじいママ! ママ! 攻撃……。夫は単身赴任中で子どもの相手をするのは私しかいないため、だるい体を起こして子どもの相手をしなければいけませんでした。
親子そろってせきが続くように
鼻水は続くものの、子どもも私も、喉の痛みや体のだるさという症状は2日ほどで落ち着きました。子どもは鼻水が少し落ち着くとコンコンと乾いたようなせきをするようになりましたが、これも小児科の先生から言われていたため、仕方ないなと思っていました。
そして私も鼻水の症状が落ち着くと子どもと同様、せきが出るように。これも風邪の治りかけのときに出るものなのだそうで仕方ないと思いつつも、夜中もせきがひどくて寝られないのです。子どもは学校でせきをしすぎてオエッとなってしまうのが嫌だと話していました。
1週間くらいたったらましになるのではと思っていたものの、私も子どもも落ち着くどころか、ますますせきがひどくなるようになりました。
ひどくなるせきの正体は…
風邪の症状が出て10日ほどたったころ、親子そろってせきはかなりひどく
なっていました。鼻水やたんが絡むせきではなく、空せきのような症状なのです。子どもはせき込みすぎて嘔吐してしまうことがあり、私も通勤の電車や職場でせきが止まらなくなってしまいました。
ちょうどそのころ、テレビで「マイコプラズマ肺炎が大流行中!」というニュースを目にし、もしや! と思い、かかりつけ医とは別のクリニックを受診しました。念のため検査してみましょうということになり、検査キットを使った検査をおこなったところ、やはり親子そろって
マイコプラズマ肺炎
(肺炎マイコプラズマという細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症)であることが判明!
マイコプラズマ肺炎は、発症当初は普通の風邪症状が出るため、どうしても一般的な風邪と判断されることが多いそうですが、その後せきが長引くのが典型的な症状。私たちのせきがひどくなってきたのも、そのせいのようです。他人にも感染はするものの、インフルエンザなどのように強い感染力はないとのこと。マイコプラズマ肺炎にかかっている自覚がないまま過ごしている人もかなり多いらしいですが、マスクをして過ごしていれば、感染を防ぐことはできるのだそうです。
私たちは風邪の症状が出てから日数がたっていたため、このまませきが落ち着くのを待ちましょうということになり、せき止めだけ処方されましたが、症状がひどい場合は、抗生剤が処方される場合もあるようです。そして、その後も空せきは続きましたが、1カ月ほどでようやく落ち着きました。
まとめ
せきがかなりつらかったマイコプラズマ肺炎。せきのし過ぎで腹筋が痛くなったりするなど、さまざまな弊害もありましたが、やはり体調の不調を感じた場合はすぐに、そしてきちんと医師に診てもらうことが大切だと感じた体験談でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:江口 りん子/40代女性・1児の母、夫は現在単身赴任中。会社員とWebライターをしている。高齢出産を経て、体調の変化や疲れなどさまざまなトラブルに直面し、若いころとは違うとつくづく感じる今日このごろ。普段はファッション、推し活、グルメなどの情報収集が趣味。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
監修者:医師 高島雅之先生 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2006年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。『宇都宮睡眠呼吸センター』を併設し睡眠医療にも携わる。
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