【写真】スーツ姿で天宮寺家次男の会見を見守る御子柴(上杉柊平)
唐沢寿明が主演を務めるマネーサスペンスドラマ「プライベートバンカー」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第4話が1月30日に放送された。天宮寺家の資産を守るため、次に庵野(唐沢)が対峙したのは大物政治家。攻めた内容も話題になった。(以下、ネタバレを含みます)
■大富豪の資産を守るためなら“何でもやる”プライベートバンカーの活躍を描く
プライベートバンカーとは、富裕層を相手に資産管理や資産形成の助言を行うスペシャリスト、いわば“マネーのプロフェッショナル”。
唐澤は、圧倒的な金融知識と人脈を持つ“悪魔的”凄腕プライベートバンカーの庵野甲一を演じる。ビジネスの助言から家族間のもめごとまで、富や権力、名声を持つ富豪たちの資産や利益を守るためなら何でもやる存在。相続争いや愛人問題、裏金疑惑など、一家に渦巻く“金”にまつわる数々の問題を、卓越した金融スキルと、ときに罠や裏切り、巧妙な戦略など予測できない手法で鮮やかに打破していく。
庵野に一族のプライベートバンカーになることを依頼する資産7000億の大富豪で、外食業界のトップに君臨する「天宮寺アイナグループ」社長・天宮寺丈洋を橋爪功、経営の実権を握る副社長・天宮寺美琴を夏木マリ、天宮寺家の長男・努を安井順平、その妻・果澄をMEGUMI、天宮寺家の長女・沙織を土屋アンナ、天宮寺家の次男で民自党議員の昴を吉田ウーロン太が演じる。また、庵野が信頼する助手・御子柴修に上杉柊平、庵野との出会いをきっかけに金融知識を身につけていくだんご店の二代目社長・飯田久美子に鈴木保奈美が扮(ふん)する。
■天宮寺家次男のスキャンダルに庵野が奔走
第4話は、昴の“パパ活”が発覚。大物政治家・久松(堺正章)からキックバックされた裏金を、好意を寄せる若い女性に渡すところを週刊誌記者に見られてしまったのだ。記事が出れば、天宮寺アイナグループの株価暴落してしまう。庵野は美琴からこの状況を打破するように命じられ、できない場合はクビと告げられた。
「昴様は、ただの政治家ではございません。あだ名はバカ息子、好感度も低く、叩きがいのあるキャラクター。メディアのいいおもちゃにされ、話題になること間違いなしでございます」と、そのままのことを包み隠さず発言した庵野。
記事が出る前に渡された裏金をパパ活に使ってしまったと謝罪会見することを提案するが、昴は会見に挑むも「中止にします!失礼します!うわぁ~~」と逃げてしまった。昴は、かわいがってくれる久松を裏切れないというのだ。
庵野は、久松が裏金に絡んでいる証拠をつかむため、御子柴や久美子と調査するという展開になった。
■堺正章の怪演が光る
政治家の裏金問題を大きなくくりにし、政治資金パーティーの存在、議員の収支内訳、暗号資産、脱税など挟み込み、視聴者からは「攻めてる」との声も。
そんな物語に引き込んだのが、大物政治家を演じた堺正章。穏やかな口調の奥に潜む悪徳さが垣間見える演技。昴にパパ活についての会見を改めてさせる手はずを整え、それによって世間の話題が裏金から昴のスキャンダルに向くだろうと予測し、「私はね、この国の、そういうところが、ハハハハ…大好きだー!」と叫んだところはゾッとさせた。
しかし、庵野の助言で昴が会見で“うそ”は言わずに裏金だとはっきり宣言したことにイライラ。さらに庵野から“完全無欠の無限裏金スキーム”の仕組みを示されると、証拠がないことにほくそ笑むが、不祥事を起こした息子を死亡したと見せかけて整形させて秘書にしているという驚きの企みを見破られたと知ると動揺。「参ったよ…」と力なく言いながらも、悔し気に「私の負けだー」と叫ぶのは滑稽だった。
前回のスペシャルゲストだった玉木宏に続いて、堺も見事な存在感を放った。キャスト陣、ゲスト陣によっておもしろさが膨らみつつ、やはり何事も先回りして打破していく庵野の手腕が、次はどうなるのかと楽しみにさせてくれる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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