デジタルアートの作品群が集まる人気のミュージアム「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(東京・豊洲)が大規模な拡張を行い、2025年1月22日にニューエリアをオープン。新たな作品空間「つかまえて集める森」や「運動の森」を公開した。
【写真】球の上で飛び跳ねることができる「あおむしハウスの高速回転跳ね球」
デジタルテクノロジーを活用した新感覚のミュージアム、チームラボプラネッツでは、水に浸かったり、寝転んだりしながら作品を鑑賞し、身体ごとアートに没入することができる。そんな同所は今回、約1.5倍に面積を拡張。大きく広がる空間で“教育的なプロジェクト”をスタートした。
■■絶滅した動物を捕まえて観察する「つかまえて集める絶滅の森」
絶滅した動物が住んでいる「つかまえて集める絶滅の森」は、“捕まえ、観察し、解き放つ”をコンセプトに、自らの身体で探索し、発見し、捕まえ、そして、自ら捕まえたものをきっかけに興味を広げていくことを主眼とした新しい学びの空間。スマートフォンのアプリ「Catching and Collecting Forest」をダウンロードしたら、それを片手にエリア内を歩き回りながら、さまざまな動物を捕まえていこう。
ちなみに、実際に体験した記者も、すぐに「タイワンウンピョウ」や「アトラスヒグマ」「テコパパフィッシュ」をキャッチすることに成功した。スマホのカメラを通して、壁面に映し出された動物を見ながら“観察の矢”を放っていくのだが、それが当たると、絶滅動物は自分のスマホにコレクションされる。また、捕まえた動物は、カメラで見えている場所にスワイプするとリリースされ、その場所に戻っていく。
動物をキャッチすると、スマホには「絶滅した年」や「学術名」「体の特徴」などが表示されるのだが、同じ動物でも、捕まえれば捕まえるほど、コレクション図鑑により詳しい情報が書き込まれていくので、同展のスタッフは「やり込み系のゲームがお好きな方もハマると思いますよ」とアピールする。
■■立体思考の運動空間「運動の森」
「運動の森」は、“世界を身体で認識し、立体的に考える”をコンセプトとした立体思考の運動空間。踏んで飛び跳ねることができる“柔らかい球体”がズラリと並ぶ「あおむしハウスの高速回転跳ね球」や、伸縮する床で飛び跳ねて“時空のひずみ”を作り、星くずを集める「マルチジャンピング宇宙」、ロープで吊られた棒を立体的に渡っていく「イロトリドリのエアリアルクライミング」、音色を響かせる飛石に乗って前へ進んでいく「インビジブルな世界のバランス飛石」などが設置されており、イノベーションやクリエイティビティと相関関係があると言われている空間認識能力を高められる。
■■他者と自由に世界を創造する「学ぶ!未来の遊園地」
「学ぶ!未来の遊園地」は、“共同的な創造性”をコンセプトとした教育的なプロジェクト。「スケッチ環世界」では、紙にヒコーキやイルカ、タカなどの絵を描いてスキャンすると、それらが壁面や床など、同空間に飛び立っていく。他者と一緒にひとつの作品を創ることや、作品世界が刻々と変化していくのがおもしろい。また、たくさんのこびとたちが戯れる「こびとが住まうテーブル」「こびとが住まう奏でる壁」なども楽しむことができる
そのほか、来館者が描いた絵が、オリジナルの缶バッジやハンドタオル、Tシャツといったプロダクトになる「スケッチファクトリー」(※アイテムは持ち帰り可)が新設されたり、飲食できる屋外スペースがリニューアルされたりするなど、新トピック満載のチームラボプラネッツ。作品空間「Black Emptiness Table」では、ヴィーガンラーメン店「Vegan Ramen UZU Tokyo」の「味噌ラーメン Vegan UZU style 東京店限定」(2000円)を食すこともできるので、お腹が空いたらぜひチェックしてみて。
取材・文=平井あゆみ
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