【漫画】働きやすい職場環境を守るために戦う話が「無茶苦茶だが清々しい」と話題に
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「ヤンマガweb」にて掲載中の『酒クズOLがパワハラ令嬢を拳でぶちのめす話』を紹介する。『ぽこてん!』(講談社)などで知られる作者の戸山トモさんが、12月7日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、戸山トモさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■怠惰な社員に襲いかかる“愛社教育”の魔手
「遅刻遅刻~!!昨日猫動画見ながら飲み過ぎた~」と語りながら「ウコンの魂」と書かれた飲み物を飲み干す女性、多井田。彼女は始業まであと1分というタイミングでコンビニに寄る大胆さを見せ、3日連続の遅刻で出勤する。「おっはようございまーす!」と元気な多井田に、オフィスの面々は毒気を抜かれたようす。
始業後でも買ってきた朝食を食べ始める多井田に、「しゃーねーなーさっさと食えよ~?」と課長も苦笑い。そんなオフィスにひとりの女性がやってくる。知らない相手がやってきたことに困惑する多井田たち。そして次の瞬間、多井田の隣の席の男性社員が殴り飛ばされてしまった。
やってきたのは社長の一人娘、居丈高様子(いたけだかようこ)。愛社精神や仕事への自覚が足りない多井田たちへ、居丈高は容赦のない教育をおこなっていく。そんな日々が続いたせいなのか、やがて同僚たちは「さっきみんなで話してたんだ。明日から始発で来て、終電まで仕事しようって!!」と居丈高に洗脳され始めてしまう。
このままでは同僚たちも自分も、居丈高に殺されると確信した多井田は、ある決意を固めて出社して…。この漫画を読んだ人たちからは、「無茶苦茶だが清々しい」「豪快でおもろかった」「働くモチベーションがこれ」「セリフがいちいち名言」など、多くのコメントが寄せられている。
■本作は“正真正銘バトル漫画”
――『酒クズOLがパワハラ令嬢を拳でぶちのめす話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
ヤンマガwebにて、バトル読み切り漫画を募集していると言われたのがきっかけです。これまでバトル漫画を描いたことがなかったのですが、自分に描けそうなバトル要素のある題材を色々考えた結果こうなっていました。なので『酒クズOLがパワハラ令嬢を拳でぶちのめす話』は正真正銘バトル漫画です。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
主人公の多井田を、ナチュラルクズなキャラにしようと意識して描きました。後半のバトル展開をやりたくてこの話を描きましたが、クズな言動をする多井田がボコボコにされている前半部分も楽しんでいただけたら嬉しいです。
――多井田の「可能な限り楽して仕事したいんだよォォォォ!」というセリフが印象的でした。特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
多井田の発するセリフは概ね私の本心なので、「がんばりたくない!!」「努力を避けたい!毎日楽しいことだけしていたい!!」あたりは想いを強く載せて描いているため気に入っています。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
すみません、考えてみたのですが本当にいつもその場のノリで漫画を描いているので自分でもわからないです。ぼーっとしながらいつもインターネットを見ているのでそれが無意識下で蓄積されて変な漫画となって出力されているのかもしれません。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
とにかく女の子をかわいく描くということだけは必ず意識して描いています。かわいい女の子は見るのも描くのも楽しいからです。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後漫画が爆売れして大金持ちになって豪邸に住むことを目標にしています。子どもじみていると思われるかもしれませんが、いい歳した大人が大真面目に言っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
私の変な漫画を読んでくださって本当にありがとうございます!これからも女の子がかわいくて鼻で笑う程度のギャグ要素のある漫画をたくさん描いていきますので、読んでいただけたら嬉しいです!
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