英演劇界の至宝ジュディ・デンチが、視力低下により単独での公の場への出席が困難になったことを明かした。昨年12月に90歳を迎えたデンチは、英ポッドキャスト「Fearless」でファッション評論家のトリニー・ウッドールのインタビューに応じ、「目が見えないので、何かにぶつかってしまう。そのため今は必ず誰かと一緒に行くようにしている」と告白した。
デンチは2012年、加齢性黄斑変性症を患っていることを公表。以来、視力の低下により台本を読むことも困難になってきているという。しかし、卓越した記憶力と周囲のサポートで、第一線での活動を継続している。「台本を読むことはできませんが、友人たちが教えてくれるんです。私には写真のような記憶力がありますから」と前向きな姿勢を示した。
1957年にオールド・ビック座で「ハムレット」のオフェーリア役でデビューして以来、舞台、映画、テレビで輝かしい功績を残してきたデンチ。「007」シリーズでMを演じ、98年には映画「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー賞助演女優賞を受賞。2021年の映画「ベルファスト」でもアカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど、その演技力は衰えを知らない。
23年から24年にかけては、親交の深い俳優ガイルズ・ブランドレスとの2人芝居「I Remember It Well(原題)」で英国各地を巡演。自身の人生を振り返る朗読会形式のこの舞台で、観客を魅了し続けている。「私には素晴らしい仲間たちがいます。彼らのおかげで、これからも演技を続けていけるのです」と、さらなる活躍への意欲を示している。
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Photo by Stuart C. Wilson/Getty Images for BFI