ルイス・ハミルトンがスクーデリア・フェラーリHPで新たな幕開けを迎えた1月20日の朝早く、7度のF1ワールドチャンピオンがフェラーリ本社(エンツォ・フェラーリ通り27番地)に到着。続いてフィオラノ・サーキットを訪れ、エンツォ・フェラーリの旧邸を背景にした広場で出迎えられた。そこは、F1史上唯一のもう一人の7冠王であるミハエル・シューマッハの名を冠する象徴的な場所だ。
【画像】スクーデリア・フェラーリの一員となったルイス・ハミルトン(写真3点)
チーム代表のフレデリック・バスールとCEOのベネデット・ヴィーニャが迎える中、恒例の「初日」の記念撮影が行われた。曇天に小雨という英国を彷彿とさせる天候は、まるでルイスを歓迎する演出のようだった。そして、この日特別に用意されたのは、彼の心を掴んで離さない一台、フェラーリF40である。
フィオラノ・サーキットでは、ガレージやエンツォ・フェラーリが愛用したオフィスを見学。その後、本部へと戻り、チームの中核を担う幹部陣やピエロ・フェラーリと初対面を果たした。そして、部門ごとの詳細なブリーフィングを受ける「完全没入型プログラム」を経て、フェラーリという巨大な組織の一員としての第一歩を踏み出した。翌日以降も技術会議や準備作業が続き、間もなく迎えるシーズンに向けた取り組みが本格化していく。
1月22日、ハミルトンはついに赤いマシンをフィオラノのテストコースで初めて走らせた。朝9時16分、彼のカーナンバー「44」を付けたSF-23がガレージを出ると、霧が立ち込める中、レインタイヤを装着して最初のインストレーションラップを行った。その後、ピットに戻った彼はエンジニアと綿密なやり取りを交わし、スリックタイヤに履き替えて本格的な走行を開始。飛び出すような加速やスタート練習を繰り返しながら、車のシステムに慣れていった。合計30周、89キロを走行したハミルトンは、その後ファンの集まるコーナーを訪れ、集まったティフォシたちに感謝の意を伝えた。
ハミルトンはこの日を振り返り、こう語っている。
「これまでのキャリアで数え切れないほどの”初めて”を経験してきたが、今日このフェラーリのマシンを初めてドライブした瞬間はその中でも特別だ。ガレージを出たときの興奮は、最初にF1マシンをテストした時の気持ちを思い出させてくれた。フェラーリファミリーが持つ情熱は、言葉では表しきれないほど素晴らしい。このチームとともに歩む新しい旅が、今から楽しみで仕方ない」
スクーデリア・フェラーリHPの新たな歴史の1ページが、確実に刻まれた瞬間だった。
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