冬の車は「暖房」を使用しても燃費への影響はナシ? それなのに「燃費が悪くなった」と感じる理由は? 対策もあわせて解説

冬の車は「暖房」を使用しても燃費への影響はナシ? それなのに「燃費が悪くなった」と感じる理由は? 対策もあわせて解説

1月23日(木) 17:20

車種やブレーキの踏み方など、さまざまな要因によって燃費は異なりますが、特に冬の燃費が悪いと感じる人もいるのではないでしょうか。 エアコンをよく使う夏も燃費が悪くなりがちですが、それよりも冬の燃費のほうが悪いと感じる理由が気になるところです。 本記事では冬に燃費が悪いと感じる原因と、燃費の悪化を抑える対策の例を紹介します。

冬は燃費が悪くなる!? その原因とは

車の冷房や暖房を利用すると燃費が悪化するイメージがありますが、実は暖房の使用は燃費にほぼ影響しません。暖房は車の排熱を利用するため、暖房のために余分な燃料を使用しているわけではないからです。
 
一般的に冬の燃費が悪くなるイメージがあるのは、暖房以外の部分が原因と考えられます。
 
まず問題になるのが、ガソリンの特性です。ガソリンは気温が低いほど気化しにくい性質があり、車のコンピューターがガソリンの気化量が少ないと判断すると気化量を増やすために余分にガソリンを消費します。
 
また、冬場にエンジンオイルの粘性が高くなる点も燃費悪化に影響する可能性があります。エンジンオイルの粘性が増すとエンジンの回転がスムーズにいかなくなり、エンジンを回転させるためにガソリンの消費量が増える傾向にあります。
 
加えて冬場にスタッドレスタイヤを履くことでタイヤが重くなり、抵抗が増すことでタイヤの回転により多くのガソリンを使うことも考えられます。
 

冬の燃費低下を防ぐ対策には何がある?

冬に燃費が悪化する理由は「ガソリンが気化しにくくなる」「エンジンオイルの粘性が高くなる」などドライバーがどうにもできない理由であることが多いです。
 
一方、ドライバー自身が気をつけることで燃費改善に効果がある対策もあります。
 

エアコンの「A/C」を切る

冬は気温が低いので暖房を使うために「A/C」ボタンを押す人もいるかもしれませんが、実は「A/C」なしでも暖房効果はあります。
 
カーエアコンには冷房・除湿・暖房の3つの機能がありますが、暖房はエンジンから発する熱を利用しているため、エアコンスイッチを入れなくても暖かい空気が出てきます。
 
暖房だけを効かせたい場合には、「A/C」ボタンは切っておきましょう。
 

暖機運転をしない

燃費を下げないようにするためには、「暖機運転」をしないことも重要です。冬場は車が温まるまでエンジンをつけっぱなしにする人もいますが、これは従来のエンジンが「温まっていないとうまく走行できない」という傾向にあったためです。
 
現在の車は燃料噴射装置に電子制御のインジェクションを採用していることがほとんどであり、冷えた状態でも安定して作動します。暖機運転をやめることで暖気中に消費するガソリンを節約でき、燃費の改善が期待できます。
 

タイヤの空気圧を正常に保つ

タイヤの空気圧のチェックも、燃費悪化の対策になる可能性があります。寒くなると空気の体積が小さくなる性質があり、タイヤ内の空気が委縮することで空気圧が下がりやすいといわれています。タイヤの空気圧が下がると道路との接地面が多くなって抵抗が多くなり、タイヤを転がすのに多くのガソリンを消費します。
 
冬場は夏場よりもタイヤの空気圧をチェックする回数を増やし、適切な空気圧を保ちましょう。
 

まとめ

冬は夏よりも燃費が悪化する傾向にありますが、原因を知って対策することで燃費の改善を目指すことは可能です。ガソリン代がどんどん高くなっている昨今、燃費悪化を防ぐために本記事のような対策を意識してみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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