横浜美術館、いよいよ全館オープン2月8日より『おかえり、ヨコハマ』開催

奈良美智 《春少女》2012年 アクリル絵具、カンヴァス 227.0x182.0cm 横浜美術館蔵©YoshitomoNara

横浜美術館、いよいよ全館オープン2月8日より『おかえり、ヨコハマ』開催

1月23日(木) 2:30

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改修工事のために長らく休館してきた横浜美術館が、この2月、いよいよ全館オープンを迎える。これを記念し、「横浜」をキーワードにした展覧会が、2月8日(土)から6月2日(月)まで開催される。展覧会とともに、改修によって新たな魅力を増した館の空間と施設、そしてサービスにふれる機会ともなっている。

展覧会タイトルの『おかえり、ヨコハマ』には、「久しぶりに横浜美術館が帰ってきた」という意味と、「異なる時代に色々な地域からやってきて横浜に暮らした(あるいは現在暮らす)さまざまな人たちを、あらためて『おかえり』と言って迎え入れたい」という気持ちが込められているという。

今回は、館の収蔵品を中心としつつも、横浜市歴史博物館や横浜開港資料館、横浜都市発展記念館、横浜市民ギャラリーなど、主に市内の施設が所蔵する作品や資料も合わせて、開港以来の横浜の歴史に注目する構成がとられている。リニューアル後の館の活動理念の柱となっている「多様性」という観点のもと、絵画、写真、工芸、映像などの作品や資料を通して、新たな視点で横浜の意外な歴史を深掘りする試みだ。「多様性」に着目し、これまであまり注目されることのなかった作品にも新たに光をあてることとなるが、むろん同時に、セザンヌやピカソ、マグリットや奈良美智など、近代美術の名作から現代美術の作品まで、横浜美術館のおなじみの名品も登場するから、懐かしい作品に再会できる楽しみも大きいに違いない。 ポール・セザンヌ《縞模様の服を着たセザンヌ夫人》1883-85年 油彩、カンヴァス56.8× 47.0cm 横浜美術館蔵

今回、力が入れられているのは、子供も一緒に楽しめる展示を行うことだという。従来から子供向けワークショップなどに重きをおいてきた館だが、同展では、子供のための作品を選び、見やすいように工夫して展示する「子どもの目でみるコーナー」を会場に設営する。親子で話をしながら鑑賞できる空間は、親子連れや児童の来館者には、リラックスして作品を楽しめる機会をもたらしてくれるだろう。なおこのコーナーのある最後の章では、2010年代以降の作品とともに、アーティストの檜皮一彦(ひわ かずひこ)に委嘱した新作も紹介される。横浜の意外な歴史から、現在、そして子供たちに希望を託す未来をも視野に入れた、リニューアル後の初となる記念すべき企画展と魅力を増した美術館の空間をぜひ目撃したい。 檜皮一彦 《walkingpractice feat.HIWADROME》2023年サイズ可変車いす、カーブミラー、LED照明、プロジェクター、LCD、メディアプレイヤー、3Dプリンター、マネキン、インシュロック 発表場所:東京都美術館(参考写真)

<開催概要>
『横浜美術館リニューアルオープン記念展おかえり、ヨコハマ』

会期:2025年2月8日(土)~6月2日(月)
会場:横浜美術館
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:木曜(3月20日は開館)、3月21日(金)
料金:一般1,800円、大学1,500円、高中900円
※同時開催する横浜美術館コレクション展も当日に限り観覧可
公式サイト:
https://yokohama.art.museum/

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