【漫画】本編を読む
ぺ子(@peko_comic)さんは2024年12月にX(旧twitter)にて「原因は、俺…?」という作品を投稿して注目を集めている。長年妻が不妊治療をしていたが子どもが授からず、夫が不妊検査したところ原因は夫にあり、離婚を告げるというエピソードだ。本作が誕生したきっかけや裏話などについてぺ子さんにインタビューした。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
――本作はどのように誕生しましたか?また、本作は実話ですか?
Instagramのフォロワー様が私の不妊治療の漫画をお読みくださり、「自分の男性不妊の話ももしよかったら漫画にしてください」とおっしゃってくださったのがきっかけでした。脚色は加えておりますが、そのフォロワー様の体験談を基に描かせていただいております。
――妻が不妊治療をしても子どもを授からず、旦那が離婚を告げましたが、この点についてぺ子さんの意見をお聞かせください。
「あまりにも勝手だ!逃げだ!」と思われる方も多いのではないでしょうか。しかしこの「離婚しよう」には、主人公の男性のいろんな想いが混ざっていると私は思いました。主人公の男性は、不妊検査をして初めて自分の体質のせいで子どもを授かることができないということを知りました。その原因はかなり珍しいもので、治療しても授かるかどうかわからないもの…これから多額のお金と時間を、費やしてもいいのか?と悩む場面があります。
妻が2年間も頑張っていたのに、どこか他人事だった自分。子どもを望む妻は精子の作れない自分と一緒にいてもこの先幸せになれない可能性が高い…そう自分の中で考え、悩み、絞り出た答えが「離婚しよう」だったのだと思います。
――子どもを授からない原因は妻にあると決めつけていた旦那について、ぺ子さんはどう思われましたか?
ただ単に、「不妊」についてよく知らなかったのが大きな要因だろうな、と思いました。現に、2年間主人公の男性は不妊検査をしていませんでした。それには、病院側が検査を勧めていなかったこと、本人たちに男性不妊の認識がそこまでなかったこと、合わせて、夫婦間で「妊活はゆったりでいいよね」との話し合いもあったのではないかと思います。
――不妊検査の結果原因は旦那にあったことを知り、本人もショックだったのではないでしょうか?
ショックを受けたとおっしゃってました。精子が1匹もいないと言う事実にもショックを受けていらっしゃいましたが、2年間自分が原因だったのにも関わらず奥様にずっと不妊治療を頑張らせてしまっていた…その事実にショックを受けているようにも感じました。
――最後に、現在不妊治療中の読者にメッセージをお願いします。
不妊治療って、本当に夫婦で意見がぶつかり合うと思うんです。どちらか一方の意思が強くてもうまくいかないものなんですよね。今回、「原因は、俺…?」の体験者様(旦那様)にヒアリングさせていただく中で、「相手を思いやる気持ち」がどれだけ大事なことかを学ばせていただきました。
この作品を投稿したとき、多くのコメントでは主人公の男性を非難する声が多かったんです。でも、当の主人公の奥様は、旦那様を責めるようなことは一切しませんでした。それどころか、旦那様を励ましつつ、ときには明るく振る舞ったりしながら、自身の気持ちを旦那様に伝えていったのです。これは、不妊治療の前から築かれている夫婦の絆、そして愛情があってこそのお二人のご関係なのだな、ということがひしひしと伝わってきました。そして、その絆は不妊治療を経て、さらに強いものになったのだと思います。
不妊治療を経て、夫婦の絆が深まったご夫婦もいます。人生に無駄はありません。子どもができてもできなくても、皆様が幸せな道を歩めるような未来を私も願っています。
ぺ子さんのSNSやブログなどではそのほかの作品も投稿されているので、興味がある人はぜひ読んでほしい!
※この作品は事実に基づいたフィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません。
取材協力:ぺ子(@peko_comic)
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