【写真】座長・市川実日子は「空気を明るく、柔らかくしてくれる存在」1月12日(日)よりスタートする新日曜ドラマ「ホットスポット」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系※TVer、Huluにて配信)の制作発表記者会見が1月10日に行われ、主演の市川実日子、共演の角田晃広、鈴木杏、平岩紙が登壇。川畑一志アナウンサー司会の下、撮影現場の雰囲気や共演者同士のエピソードなどを明かした。
■「ホットスポット」ストーリー
本作は、脚本をバカリズムと「ブラッシュアップライフ」(2023年)チームが再タッグを組んだ新作オリジナルドラマ。富士山麓のとある町のビジネスホテルに勤める41歳のシングルマザーである遠藤清美(市川)が、ある日ひょんなことで宇宙人に出会ったことから物語が始まる地元系・エイリアン・ヒューマン・コメディー。
■市川「まだ冷静に見れていないところがあって…」
この日は、制作発表記者会見の前に1話の試写会も行われた。キャスト陣が完成した1話を見てどう感じたのか問われると、市川は「自分がよく出てくるなと…」と謙遜した様子を見せる。すると、隣に座っていた角田からは「あなた主演でしょう!」と鋭いツッコミが。
会場が笑いに包まれる中、バカリズム作品に初参戦となる市川は「ちょっとまだ冷静に見れていないところがあって…今回は一味違うバカリズムさんの世界観に包まれた作品になっているんじゃないかなって思います!」と、完成した1話に胸が高鳴るような表情を見せた。
一方、角田は「宇宙人が出てくるドラマっていうところですから、壮大なコントというかね、楽しく見させてもらいました」と一言。鈴木は「自分が出ていないシーンは台本をあまり読み込まないようにしているんですよ。一視聴者として楽しみにしたので、楽しんで演じていました」とコメントした。
さらに、平岩も「脚本が立ち上がってから、皆で作ってきた水路に、わぁっ!て水を流した時の感動だったり、少年コミックを読んでいるワクワク感がありました」と、各々作品への愛情をつづる。
また、作品では“テンポ”について細かく指示があり、キャスト同士で密に台本の読み合わせを行っている裏話も語られた。
■作品で見てほしいポイントは「息を吸って吐くぐらい、自然なせりふ」
会見ではキャスト陣に、ドラマの見どころやポイントについて、フリップに書いてもらうコーナーも。市川は“宇宙人”と回答し、「ホットスポットには宇宙人が出てくる…のは、皆さんご存じだと思いますが、その宇宙人は宇宙一かわいいです!」と堂々と宣言。
しかし、会場とキャスト陣ともに、シーンとした雰囲気が流れると「え、違いましたか?どうですかね?」と慌てる様子がかわいらしかった。宇宙人の正体が一切公開できない中、「一瞬自信なくしかけちゃいましたけど…どんどんいとおしく見えてくる存在です」とコメントした。
次に、平岩は“せりふがかっこいい”と回答。「この作品の見どころは会話劇だと思うのですが、バカリズムさんのせりふって、自分にとっては息を吸って吐くぐらい自然な言葉で、毎回すごいな…と本当に感心する。何気ない会話の中にも考察だったり、面白さがちゃんと含まれていて、このせりふ言いたくなるなっていうのが散りばめられています」と、バカリズムへの尊敬する気持ちを口にした。
会見での様子は終始和やかな雰囲気で進んでいたが、普段の現場でもキャスト同士の絆が深まり、毎日が楽しさに溢れる毎日だそう。「会話があまりにもナチュラルで、これ本当に台本なのか、素で話しているのか分からなくなる」「撮影を終えた後に、今日ちゃんと芝居していたかな?と思いながら帰る時もあります」と語った。
■ブラッシュアップライフと同様「伏線回収が…」
続いて、角田は“富士山”と回答。「このドラマ象徴というか…まぁ、富士山は日本の象徴でもありますけど(笑)。山梨までロケに行くと、ものすごい迫力を感じますね。制作チームが富士山へのこだわりがすごくて、セットも頑張ってくれているんですけれど、後々に大きなポイントとしてストーリーにも影響してきたりなんかして。ジャパニーズドラマとして見られるように…っていう裏テーマもあると思います」とコメント。
最後に、鈴木は“実は伏線だらけ”と回答。「『ブラッシュアップライフ』の時も、最初に現れた鳩が最終回につながってきたりとか、いろいろあったじゃないですか。それと同じく今回も1話のファミレスのシーンに、後々の登場人物の方が出ていたり…なんて。私たちもまだ知らされていない伏線がいっぱいあるんじゃないかと言われております」と見どころを語った。
■市川が共演者に感謝「本当に支えてもらっている」
また、今作で民放の連続ドラマ初主演を飾る市川が、意気込みを。「バカリズムさんの脚本って、本当に自然なんですよね。すぐ近くで喫茶店の隣の席で話してるぐらいの感じで見てもらえたらと思うので、とにかく『力まないように』と意識しています。主演ということで、いい作品になりますように…っていう強い思いはもちろんありますが、とにかく脱力、力まないことを心掛けています」と話す。
撮影環境についても「現場のスタッフの方々、キャストの皆さんが、力まないように心地の良い方ばっかりで本当に甘やかされてるなって…本当に支えていただいてるなって思って、日々感謝の気持ちが溢れております」と話すと、隣にいた角田、鈴木、平岩に対して「ありがとう、ありがとう」とお辞儀する姿に会場が癒される。
そんな市川の姿を見て、鈴木と平岩からは「実日子ちゃんはいい意味で緊張感がない、空気を明るく、柔らかくしてくれる存在で、スタッフさんもそんな実日子ちゃんを見てニコニコしてるみたいな…すごく朗らかな現場です、ありがとう!」と互いに感謝を伝え合う場面も。
また、角田からは「市川さんよく笑ってますもんね。遠くから笑いが聞こえると、今はあっちの方にいるだなっていうのが一瞬で分かりますし、リラックスして楽しい雰囲気を作ってくださってますね」と座長ぶりを話した。
■視聴者の「ホットスポットになりたい」
最後に、市川が視聴者へメッセージをお願いされると、平岩から言われた撮影での言葉が忘れられないというエピソードが語られることに。
「山梨でロケをしている時、紙ちゃんが言ってくれた一言が強く印象 に残っていて。それが『この年になって、こんな楽しいことをしてるなんて思わなかった』『楽しいな』って言ってくれたんです。それを聞いた時に、すごい幸せだなって心から感じました。そう思ってくれる方と、こうやって一緒にお仕事できるのも幸せなことですし、久しぶりに幼なじみに会いたくなったなとか、私も宇宙人と会ってみたいなとか、このドラマを生活のすぐ近くに感じていただけたらうれしいです。皆さんのホットスポットに、このドラマがなれますように!」と、笑顔で会見を締めくくった。
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