1月11日(土) 21:00
DIY家具のコストは、材料費、道具代、塗料代などで構成されます。一方、市販家具の価格には、製造コスト、流通コスト、ブランド価値が含まれています。以下の比較から考えてみましょう。
●DIY:材料費約5000円+道具代約3000円(合計約8000円)
●市販品:平均価格1万~10万円
市販品は安いものであれば1万円を切ることもありますが、モノによって価格が大きく変わります。また、一見DIYの方が安く見えますが、道具代や失敗した際の追加コストを考えると、市販品と大差ないこともあります。ただし、DIYは素材を自由に選べるため、高級感のある木材を使用した場合でも比較的安価で作れるのが魅力です。
DIYの最大の魅力は「自分好みの家具を作れること」です。サイズやデザイン、素材まで自由に選べるので、市販品にはないオリジナリティを楽しむことができます。また、制作過程そのものが楽しみであり、趣味として没頭できる点も大きな魅力です。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
●制作に時間がかかる
●初心者の場合、失敗するリスクが高い
●道具を揃える初期費用がかさむ
●耐久性の確保が難しい場合がある
●デザインの統一感を出すのが難しい場合がある
●手放すことが難しい場合がある
これらを考慮すると、DIYは「安さ」だけでなく、趣味や創造性を重視する人に向いているといえます。また、自宅のスペースに合わせて設計できる点や、気分に合わせてリメイクを楽しめる点も大きなメリットです。
DIYを始める際には、いくつかのポイントを押さえておくことで、スムーズかつ楽しく作業を進めることができます。初心者にとって、初めてのDIYは期待と同時に不安もつきものですが、基本的な準備や手順を知っておくだけで、失敗を防ぎやすくなります。また、計画的に進めることで、途中で行き詰まることなく達成感を味わえるでしょう。以下のポイントを参考にして、初めてのDIYを成功させてみてください。
初心者には収納用の箱や棚、スツールなどの小型家具がおすすめです。直線を切るだけで完成するものから始めましょう。収納用の箱は素材がシンプルで、DIYの基本を身につけるのに適しています。
最低限必要なものは、のこぎり、電動ドライバー、メジャー(コンベックス)、紙やすり、金づち、ドライバー、カッター、ペンチ、刷毛、差金などです。これらはホームセンターで手に入ります。
木くずや塗料が飛び散るため、広くて掃除しやすい場所で作業することをおすすめします。スペースが限られている場合は、リビングの一角や窓際、押入れなどを活用することも検討しましょう。
作りたい家具のデザインやサイズを事前に図面に起こしておくと、スムーズに進められます。設計図には形状やデザインだけでなく、完成時の寸法、使用する資材やその材質なども記入しましょう。
DIY家具が市販品より安いかどうかは、ケースバイケースです。しかし、初心者にとっては、市販品の方が安くなることが多いでしょう。シンプルな家具でも、道具や材料の初期投資を考慮すると、DIYの方が高くつきます。
DIYを選ぶべきなのは以下のような人です。
●自分だけのオリジナル家具が欲しい
●趣味として楽しみたい
●時間に余裕がある
特殊なサイズや設置場所に合わせた家具が必要な場合は、DIYが適している場合があります。自分のライフスタイルや価値観、技術レベル、予算に合わせて選ぶことが大切です。
一方、時間や手間を省きたい人や、シンプルな家具が欲しい場合は市販品がおすすめです。
DIYは、コスト面だけでなく、趣味や創造性を楽しむツールとしても魅力的です。一方で、全てのケースで市販品より安いとは限りません。まずは自分の目的や予算、作りたい家具を明確にし、それに合った方法を選ぶとよいでしょう。DIYも市販品も、それぞれの良さを生かして賢く選択することが、快適な生活空間を作る第一歩です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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