近所で道路工事が始まり、ショベルカーが大好きなうちの娘は大喜び。スーパーに行くときも帰るときもこちらが声をかけても動かないくらいに立ち止まり、じーっと工事現場を観察していました。その光景を通りすがりの人や工事現場の関係者たちが、微笑ましそうに見て行ってくれることが私もうれしかったです。そんなある日のお話です。
ショベルカー好きな娘
工事が始まって数日が経ち、現場監督をしている女性とも顔なじみになっていました。娘はショベルカーや消防車、救急車など働く車が大好きで憧れがあり、見るとすぐに夢中になって追いかけていきます。そんな娘によく通りすがりの方が目を留め、声をかけてくれます。
工事現場の親方
工事現場では、ショベルカーを運転しながら現場を仕切っている親方が怒号を響かせています。大人の私は怖くて近寄りがたい感じだったのですが、娘は平然としていて、工事の様子を観察することに集中しているようでした。

毎日毎日現れる私たち親子に気をきかせてくれたのか、現場監督の女性がショベルカーに乗れるよう親方に口利きしてくれることになりました。
ショベルカーに乗れた
女性に声をかけられて、怖い顔のままショベルカーが勝手に動かないよう操作して降りてきた親方。女性が誘導してくれて、ショベルカーの近くへと行くと「怖い」と言って乗ることを娘が嫌がりました。

そのとき「おっちゃんが一緒に乗ってあげるから、いっちょ乗ってみよう。大丈夫。さっきまでおっちゃん運転してただろ」と、親方が娘を抱き上げて一緒に止まってあるショベルカーへと乗ってくれました。

ショベルカーに乗れた娘は大喜び。数日の間ずっとそのことばかり話をしていました。私はというと、怖い親方のギャップにとても驚きましたが、娘の夢をかなえてくださり、感謝しかなく、もう一度会えたらきちんとお礼を言いたいと思っています。



著者：たち かおる／女性・主婦／自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2024年11月）

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