コン・ユ"キム・シン"「君のために――私が選ぶべき道は、死を選ぶこと」これ以上の幸せを感じないうちにと願う、哀しいトッケビの運命

これ以上の幸せを感じないうちにと願う、哀しいトッケビの運命/(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

コン・ユ"キム・シン"「君のために――私が選ぶべき道は、死を選ぶこと」これ以上の幸せを感じないうちにと願う、哀しいトッケビの運命

11月30日(土) 3:00

これ以上の幸せを感じないうちにと願う、哀しいトッケビの運命
【写真】トッケビの剣に触れられないキム・ゴウン“チ・ウンタク”が取った大胆過ぎるアクション

コン・ユが主演を務める韓流ドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(Huluにて配信中)。2016年に全16話が放送された同作は、不滅の命を生きる“トッケビ”とその命を終わらせる力を持つ唯一の存在である“トッケビの花嫁”が織りなすファンタジー・ラブロマンス作品だ。トッケビであるキム・シン(コン・ユ)の命を終わらせる剣をめぐり、チ・ウンタク(キム・ゴウン)との甘酸っぱい駆け引きが繰り広げられた第4話から第6話までを振り返る。(以下、ネタバレがあります)

■トッケビの花嫁を見つけ、悩み始めるキム・シン

チ・ウンタクに、自身の胸に刺さっている剣が最初から見えていたと言われたキム・シン。改めて自分がトッケビの花嫁かと問うチ・ウンタクに、キム・シンは戸惑いながら「花嫁のようだ」と返す。整理がつかないようすのキム・シンはチ・ウンタクの前ではクールにしているものの、内心は大荒れ。彼女を待たせて家に入ると、大慌てで死神(イ・ドンウク)のもとへ向かうのだった。

「やっと楽になれるとも思うし、もう少し生きていたい気もする」とそわそわするキム・シンに、「お望みなら俺がつれていく。19年前に死ぬはずだった子だ」と言う死神。もう少し生きていたいなら、花嫁が死ぬことでリセットされる…という算段だ。かなり強引だが、死神なりの優しさにも思える。

死神と共にふたたびチ・ウンタクの前にやってきたキム・シン。チ・ウンタクは叔母家族がどこかへ引っ越してしまったため、どうかキム・シンのそばにいさせて欲しいと強く頼みこむのだった。「不幸が満載の人生に自分でもあきれていた時、おじさんに出会った。運命みたいに。だから助けて」そこまで聞かされると、不憫な子を放っておけないキム・シンの胸に迷いが生じてしまう。

結局同居を許したキム・シンだったが、なにかにつけて外出してチ・ウンタクと顔を合わせようとしない。やがてしびれを切らしたチ・ウンタクがろうそくを消してキム・シンを呼び出す。自分から逃げていると迫るチ・ウンタクを、キム・シンは不器用に食事へ誘うのだった。

店で買い物袋いっぱいに買い物をした帰り道、トッケビの剣についての話をする2人。引き抜くことはチ・ウンタクにしかできないと語りながら、引き抜いたことのあとははぐらかすキム・シン。今日はただ君と笑っていたいと語るのだった。

それでも数日2人の時間を過ごすと、キム・シンのなかで覚悟が決まる。チ・ウンタクの笑顔を思い出しながらこの世を去ることを決めたキム・シンは、死神へ初雪の前に死ぬことを決めたと告白。「迷いが生じる前に、幸せになる前に…君のために――私が選ぶべき道は、死を選ぶこと」哀しい話だが、チ・ウンタクと過ごす時間が楽しいからこその決断だ。

それからの生活は穏やかなものだった。しかし折を見てはチ・ウンタクへ剣を抜くように頼むなったキム・シン。そのたびにチ・ウンタクは保留にすると、キム・シンを振り回すのだ。だが2人で食事に向かった際、キム・シンの目には29歳となったチ・ウンタクの姿が見えた。彼女の隣に自分はおらず、でも誰かを楽しそうに待っているチ・ウンタク。キム・シンは自分が消えたあとも、チ・ウンタクが幸せな生活を送っていけることを知る。

■自分が去ったあとの心配も薄らぎ、固まる決意

家に帰ったあと、キム・シンはチ・ウンタクに再び剣を抜いてくれと言い募る。しかしチ・ウンタクは調査が終わっていないとそれを拒否。キム・シンの名前を調べても謀反を起こした人物であるということしか知ることのできなかったチ・ウンタクは、キム・シンの胸に刺さっている剣が“罰として刺されたものであるなら抜くことはできない”と語ったのだ。

キム・シンはチ・ウンタクの疑問に対し、生き残ることに必死だったと昔話を始める。力の限り尽くしたが不名誉な死を遂げてしまったことを明かし、そして突き刺さった剣は間違いなく天から受けた罰だと告白した。

だがキム・シンの言葉に、チ・ウンタクは罰ではないと言い張る。「おじさんが本物の悪党なら…本当に悪い人だったら、神様はトッケビだけ作ったはず。トッケビの剣を抜ける花嫁なんか作らなかった」と続けたチ・ウンタク。900年背負い続けてきた罰を許す言葉に涙がこぼれるキム・シンは、改めて剣を抜いてくれるように依頼する…のだが、チ・ウンタクはなぜかダメと答える。「ただでは抜いてあげない」「バイトに行く。その間私がなにを望んでいるか考えてみて」と言い残して本当にバイトへ行ってしまう。

それからまた、数日が経った。帰宅したチ・ウンタクはまた自分を避けるキム・シンに追い付くと、怒っているのかと問う。するとキム・シンは「どうして私を呼ぶんだ。何の資格があって私を困らせ、戸惑わせる。あの日、剣を抜けばよかったのに」と苦しそうな表情で告げる。だがそれでいて、剣を抜くのは明日だと言って「君と散歩したい」とチ・ウンタクを連れ出す。それから何日も剣を抜くのは「明日だ」と繰り返し、2人はもどかしい思いを抱えながらも和やかな時間を過ごした。

キム・シンはその間、自分の死後のことを生前、自分に尽くしてくれた兵士の末裔であるユ・シヌに頼む。ユ・ドクファにはクレジットカードを渡して限度額に縛られずに生きろと伝え、死神には家の権利書の代わりに自分の死後、チ・ウンタクの記憶から自分を消すように伝える。

そしてついにその日がやってきた。トッケビの力でやってきたソバの花が咲く場所で、剣を抜くように頼むキム・シン。チ・ウンタクはトッケビの花嫁でなくなれば自分は無価値になってしまうと言って、キム・シンにノートのあるページを差し出す。それは契約書で、キム・シンが毎年初雪の日にチ・ウンタクの呼び出しに応じること…という契約だった。キム・シンはそれにサインをすると、雪が降りだす。初雪だ。

最後に一言と促されたキム・シンは、「君と過ごした時間はまぶしかった。天気がいい日も、天気が悪い日も、適度な日も、どの日もよかった。それから、何が起こっても――君は悪くない」と心のうちを明かす。チ・ウンタクはまだ剣を抜いたらどうなるのかを知らない。「おじさんまさか…ほうきに変わるの?」などと冗談を言う彼女に、「そうじゃない」と笑いかけるキム・シン。彼の悲壮な決意を知らず、いざ胸に刺さっていた剣を引き抜こうとするチ・ウンタク…しかし、剣は見えても触れられないものだった。

思わぬ事態に言い合いになる2人だったが、チ・ウンタクは「何が必要か分かった。呪われた王子と一緒なのよ」と語って思わぬ行動を取る――。

■まさかの剣に触れられない事態に混乱するチ・ウンタク

キム・シンとチ・ウンタクの距離が、ゆっくりと縮まっていく。じゃれあい、減らず口を交わす2人だが、時折見せる表情や言葉などが内に秘める思いを物語っている。

死にたかったはずのキム・シンが、チ・ウンタクと時間を過ごすほどに「もっと生きていたい」と考えるようになるのも趣深い。これ以上幸せになる前に、チ・ウンタクに思い出を残さないために、と決心を固める度、もう少しだけ…という気持ちも強くなる。まさに彼が神ではなく、人間であることの証左だ。

死神とのやり取りも柔らかくなったほか、キム・シンが現代の顔ではなく過去の顔を見せて威厳のある姿も見ることができるなど、コメディもシリアスも楽しめる「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」は、Huluにて全16話が配信中。




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