11月25日(月) 1:10
2026年9月から、生活道路の法定速度が現状の時速60キロメートルから時速30メートルに変更される予定です。
対象の道路は、中央分離帯やセンターラインのない道路で、道幅が5.5メートル未満の狭い道路となります。標識がない生活道路の多くが含まれる見込みのため、普段よく利用する道路が該当するかどうか確認しておくとよいでしょう。
日本では多くのエリアで生活道路が交通のメインとなっており、これらの道路で事故が多く発生していたり、歩行者や自転車の通行に危険が生じていたりします。
そのため「ゾーン30」という施策を行い、歩行者や自転車の安全を確保してきました。ゾーン30とは、特定の地域で最高速度を時速30キロメートルに規制して、ゾーン内の安全・安心な通行の整備を進める施策です。
また、ゾーン30の内容に加えて、狭さくやクランク型のシケイン、スラローム型のシケインなど、物理的なデバイスを設置してスピードを抑制する「ゾーン30プラス」という取り組みも進められています。
このようにゾーン30など交通安全施策は実施されていますが、日本国内のすべての生活道路をカバーすることはむずかしく、法定速度の変更が求められたと考えられます。
法定速度が時速60キロメートルから時速30キロメートルに変更されるため、変更を知らずに対象の道路を走行するとスピード違反となります。一般道で、速度超過違反をした場合の違反点数と反則金は表1の通りです。
2026年9月から、中央分離帯やセンターラインのない道幅が5.5メートル未満の道路において、法定速度が時速60キロメートルから時速30キロメートルに変更されます。
これによって、狭い道路における歩行者や自転車を巻き込んだ交通事故が減り、事故件数や死傷者数の削減が期待できるでしょう。
ただし、今まで利用していた道路の法定速度が急に変わるため、今まで通り走行すると速度超過違反となる可能性があります。該当の道路では、法定速度をしっかりと確認して安全運転を心がけましょう。
警視庁 交通違反の点数一覧表
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
デジタル庁 e-Gov 法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第八章 罰則 第百十九条 第百十八条の一
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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