近年、都会暮らしが長かった人や、定年して第二の人生を歩もうとする人たちの間で田舎への移住が注目を浴びている。
都会ではなかなか味わうことのできない美しい四季の彩り。純朴で温かみのある人たちとの交流。少しのお金で、穏やかな毎日が送れる……などなど、のんびりとしたイメージばかりが沸いてくるが、実際はどうなのだろうか。
60歳で熟年離婚したのちに千葉の房総のある町に引っ越してきた女性Aさん(70)は田舎暮らしの不満をこう漏らす。「近所に住んでいるのは、私と同世代、あるいは年上の老人ばかり。私は今でも車の運転をしているので、近所の人たちがちょっと遠出をしたいというときに必ず私のところに来て運転を頼まれるんです。お礼はときどき野菜を包んで持ってくるくらい。正直割に合いません」。
また買い物できるところや飲食店が異常に少なく、ちょっと出かけると必ず知り合いに遭遇してしまうのも不便なところの1つだと挙げる。「お酒が好きで、飲みに行くんだけど、お店自体が1~2件しかない。だから必ず誰かに会ってしまって1人でのんびりなんてできません。あとは、噂話の広がる早さは驚きますよ。飲みすぎてちょっと失敗なんてしようものなら次の日には近所中に広まっているような感じです」。
のんびりとした時間が流れるイメージが強い田舎暮らしだが、人間関係は面倒なことが多いようだ。
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