1ヶ月あたりにかかる「おコメ代」はどのくらい? 価格の高騰は今後も続くのか解説

1ヶ月あたりにかかる「おコメ代」はどのくらい? 価格の高騰は今後も続くのか解説

3月27日(木) 13:50

米の価格高騰が続いていることから、家計への大きな影響が見過ごせません。本記事では、お米代の平均月額と、価格高騰の背景を解説します。節約方法や今後の価格動向についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。 お米の平均月額 お米は日本人の食生活に欠かせない主食の一つですが、1ヶ月あたりにかかる費用は、家庭の食べる量や購入する銘柄によって異なります。一般的な家庭での消費量を考えた場合、1人あたりの月間お米消費量は約5キログラムとされています。   また、5キログラムあたりの現在の価格は、3000~5000円程度です。1ヶ月あたりのお米にかかる平均額は、2人家族であれば6000~1万円、4人家族であれば9000~1万5000円程度となります。   お米の価格はブランドや産地によって差があり、安価なものでは10キログラムで3000円程度、高級な銘柄米では10キログラムで5000円以上することもあります。スーパーの特売や業務用スーパーを活用すれば、比較的安価に購入が可能です。   現在の価格高騰の背景 お米の価格は上昇傾向にあります。価格高騰の背景には、日本各地で発生している異常気象が挙げられます。猛暑や豪雨、台風などの影響を受け、一部の地域での収穫量が減少し、供給不足から価格が上昇しているのが現状です。   また、農業に必要な肥料や燃料、電気代が高騰していることも要因の一つです。ウクライナ情勢や円安の影響で輸入コストが増加し、農家全体の生産コストが上昇しています。   さらに、農業従事者の高齢化が進み、後継者不足の深刻化も影響しています。米作りを続ける農家が減少することで生産量が減り、需給バランスが崩れることで価格が上昇しているのです。   お米を節約する方法 お米の価格が上昇しているなかで、少しでも節約する方法を知っておくと家計の負担を軽減できます。お米を購入する際は、まとめて購入することによって、1キログラムあたりの価格を抑えられるケースがあります。   30キログラムの大容量パックや業務用米を購入する場合、割安で販売していることが少なくありません。地域の農家から直接購入するのもお得に手に入ることがあります。   また、ふるさと納税の返礼品としてお米を選ぶのもおすすめです。返礼品としてお米を受け取ることによって、実質的に負担を軽減できます。自治体によっては定期便として届けてくれるサービスを行っている場合もあるため、長期間にわたってお米を確保しやすくなるでしょう。   さらに、玄米を購入し、家庭で精米することでも価格を抑えることが可能です。玄米は保存性が高く、白米よりも長期間持つため、大量購入にも適しています。家庭用精米機を使えば新鮮なお米が食べられ、無駄も減らせて一石二鳥です。   今後のお米の価格動向 今後もお米の価格は、上昇する可能性が高いと考えられています。しかし、農林水産省では2025年1月31日に「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」の見直しが行われ、備蓄米の放出に関する運用指針が変更になりました。備蓄米の放出はこれまで、不作による供給不足、地震などの緊急時に限られていました。   今回の見直しでは、「主食用米の円滑な流通に支障が生じる場合」が新たに追加され、事業者の抱える在庫が放出されることによって、供給不足の解消につながることが期待されています。また、輸出の拡大、生産コストの低減などの施策を進めるといった方針も示されており、今後の価格動向への影響が注目されます。   お米の価格上昇に備えて賢く購入しよう お米の価格は上昇傾向にあり、今後も安定的に安価で手に入るとは限りません。しかし、まとめ買いやふるさと納税を活用することで、家計への負担を軽減することが可能です。今後の価格動向を注視しながら、賢い購入方法を取り入れ、少しでも節約できるよう工夫しましょう。   出典 農林水産省米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(令和7年1月31日)   執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 【関連記事】 今日は、お米を炊くのが面倒…。「パックご飯」と「炊飯」にかかる費用を比較してみた お金がなくて「白米」ばかり食べています。安くて栄養があって、白米に合う食材を教えてください 1人暮らしは「米だけ炊く」のがコスパ最強!? 自炊の費用と比較してみた

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