4月23日(水) 19:00
浴室暖房乾燥機および乾燥機付き洗濯機の電気代は、製品や洗濯物の量、契約する電気料金のプランにより変わってきますが、今回は以下の条件で計算しました。
・電気代=消費電力(ワット)÷1000×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)
・電気料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」31円/キロワットアワーを使用
【浴室乾燥機を使った場合の電気代】
乾燥時の消費電力を1190ワット(強)、乾燥にかかる時間を3時間とすると、1回の乾燥にかかる電気代は約111円になります。
【乾燥機付き洗濯機(ドラム式、ヒートポンプ式乾燥機)を使った場合の電気代】
乾燥時の消費電力を1190ワット、乾燥にかかる時間を2時間とすると、1回の乾燥にかかる電気代は約74円になります。
ドラム式の乾燥機付き洗濯機の中でも、ヒートポンプ式のモデルは一般的に乾燥効率が高く、乾燥にかかる時間を短縮できるとされており、電気代を節約できるでしょう。
浴室暖房乾燥機を使う場合、雨の日や花粉の多い時期でも洗濯物を乾かせるだけではなく、洗濯物を浴室内につるして干すため、衣類がシワになりにくくなります。
また、衣類の乾燥だけではなく湿気やカビ対策にも役立ち、浴室暖房としても利用できるなど、多機能性が魅力といえるでしょう。
一方、洗濯物を乾かすのに時間がかかることが多く、急いで乾かしたいときには不向きかもしれません。電気代が高くなる傾向にあり、頻繁に使用すると月々の光熱費が高くなる可能性があります。
また、浴室内は一度に干せる洗濯物の量が限られるため、外干しに比べると大量の洗濯物を乾かすことは難しいといえます。加えて、使用している間は入浴できないため、入浴のタイミングを調節する必要がある点も考慮する必要があるでしょう。
乾燥機付き洗濯機は洗濯から乾燥までを1台で行えるため干す手間が省け、忙しい人にとっては大きな時間の節約になるでしょう。
雨の日や湿気の多い季節でも洗濯物を乾かせて、乾燥機を別に用意する必要がなく、設置スペースを節約できます。
一方で、乾燥機付き洗濯機の場合、乾燥後に衣類がシワになりやすい点に注意が必要です。ただし、衣類の種類に応じた異なる乾燥プログラムを選べる機種であれば、おしゃれ着などにも対応しやすくなっています。
また、乾燥機能が付いていることで、通常の洗濯機よりも価格が高くなる傾向があり、初期投資が大きくなりやすい点もデメリットといえるでしょう。
電気代の節約効果を重視する場合は、乾燥時間を短縮できるヒートポンプ式の乾燥機付き洗濯機の方が、浴室暖房乾燥機を使用するよりも経済的といえるでしょう。しかし、乾燥機付き洗濯機は高価格であることが多く、衣類がシワになりやすいというデメリットがあります。
カビ予防や冬場の浴室暖房機能など多目的な利用や、天候に左右されない乾燥機能を求める場合は浴室乾燥機が適しています。ただし、乾燥に時間がかかる傾向があり、電気代が高めになることから、使用頻度をおさえる工夫が必要となるでしょう。
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A Qカタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
「ドラム式」VS「縦型」洗濯機の電気・水道代はどれだけ違う? 乾燥にかかる電気代は「約3倍」の差!?