私の祖母が亡くなり、葬儀に参加するため2歳と3歳の子どもを連れて帰省したときの話です。夫は仕事の都合で行くことができなかったのですが、慣れない環境で私ひとりで子どもたちを見るのは大変で……。
読経がストップ…お坊さんがパニック!?
上の子はある程度、言うことを聞いてくれますが、下の子は走り回ってしまうので、気をつけようと思っていました。しかし、お坊さんの読経が始まると案の定、飽きてしまった下の子がウズウズし出してしまったのです。
私が下の子を落ち着かせようと、気を取られていると、続いて上の子も椅子から降りたいとグズり出してしまいました。今度は上の子に気を取られ、泣き出さないようにあやしていると突然、読経がストップ……。
会場がざわざわし始めました。私は『え?』と思い、お坊さんのほうを見ると、まさかの下の子がお坊さんが木魚を叩いていたバチを奪って走り出したのです。
木魚を叩けなくなったお坊さんが困った顔をしながら下の子を追いかけて、参列者は大爆笑。参列者の方々は「きっとおばあちゃんも喜んでいるよ」と言ってくれましたが、私は恥ずかしくて顔から火が出そうでした。
それから、祖母の七回忌などで親族で集まると必ずその話題になります。悲しみに包まれていたみんなの気持ちをあたたかくしてくれたと、いつも言ってもらえます。冠婚葬祭など、厳粛な場に子どもを連れて行くときは飽きさせないための工夫が必要だと痛感した出来事でした。
著者:中野 遥/30代・女性・専業主婦。子ども2人を育てる母。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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