4月14日(月) 17:00
飛行機のチケットに価格差が生じる理由には、チケットの購入時期や燃料にかかる追加料金の違いが挙げられます。チケットの価格が友人との間に5000円もの差が生じたのは、購入した時期や燃料の追加料金などが理由である可能性が高いでしょう。
燃料にかかる追加料金の差によって、隣席でも価格差が生じます。燃料サーチャージと呼ばれる追加料金は、飛行機の燃料源である原油価格の高騰に伴い、乗客も追加料金として負担しなければなりません。
価格の変更は2ヶ月おきに行われており、例えば、ある航空会社のハワイ行き燃料サーチャージ額は、12月~1月までの購入分は1万6000円だったのに対し、2月~3月の購入分は1万8500円に値上げされていました。燃料サーチャージ額は定期的に変動するものなので、チケット購入時の確認が必要といえるでしょう。
現在、多くの航空会社が早期割引制度を取り入れており、購入日が搭乗日に近いほど正規の値段に近づいて高値での購入になります。
例えば、ある航空会社の飛行機で東京から北海道まで行く場合、普通運賃で予約すると約4万5000円ですが、28日前までの予約が条件の運賃で購入すると再安値で約1万4000円での購入が可能です。このように、購入したタイミングでも価格差が生じます。
飛行機のチケットをお得に手に入れるためには、割引制度の条件や購入する日付に注意しておくといいでしょう。また、飛行機のチケットは曜日によっても価格が異なるため、利用する曜日も考慮しておくと価格を抑えられます。
さらに、大手航空会社ではなく、格安航空会社を利用するというのも一つの方法です。本項目ではこれらの理由について詳しく紹介します。
飛行機のチケットは、搭乗日が近づくにつれて価格が高騰する傾向にあるため、予定が早めに決まるのであれば、直前の購入は避けたほうがいいでしょう。多くの航空会社では、早割といった割引制度を導入しています。
表1は、ある航空会社を東京から北海道まで利用した場合、普通運賃と早割運賃でどの程度の価格差が生じるのかをまとめたものです。
表1
運賃 | |
---|---|
普通運賃 | 約4万9000円 |
~21日前まで | 約3万3000円 |
~28日前まで | 約3万1000円 |
~45日前まで | 約2万円 |
~55日前まで | 約1万8000円 |
~75日前まで | 約1万6000円 |
※筆者作成
最も利用日に近い21日前でも、普通運賃と約1万6000円の差が生じます。75日前では、約3万3000円にまで差が広がります。早割を利用するかしないかで価格に大きな差が生じるため、利用しての予約・購入がおすすめです。
飛行機のチケットは、お得な曜日に購入することでもチケット代を抑えられます。飛行機のチケットは、利用者数や需要の高まりなどによって価格が変動し、金曜日や土曜日は価格が高騰する傾向にあります。
そのため、月曜日~木曜日を狙っての購入がおすすめです。また、日曜日は翌日が平日で利用者数が減少することから、金曜日と土曜日よりも価格が下がる傾向にあります。
格安航空会社の利用で、チケット代を抑えられるでしょう。表2は、大手航空会社と格安航空会社の運賃を比較したものです。
表2
東京から北海道までの普通運賃 | |
---|---|
格安航空会社 | 約8000円 |
大手航空会社 | 約4万6000円 |
※筆者作成
利用する便や時期によって価格差は生じるものの、格安航空会社を利用した方がチケット代を抑えられるといえます。しかし、格安航空会社では大手航空会社が行っている無料サービスに費用がかかるため、安さを重視したい方に向いています。
飛行機のチケットは、燃料サーチャージや早割制度などの理由で、隣席であったとしても価格に差が生じます。そのため、可能であれば時期による価格差を考慮して、早めにチケットを購入したほうがお得です。ぜひ、この記事で紹介したポイントを念頭に置いて、お得なチケットを購入してください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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